20240826

 TBSラジオ『文化系トークラジオLife』を聴いた。テーマは「五十歳。何がめでたい!?~人生100年時代の後半戦をどう生きるか」。Lifeは恐らく十年以上前から聞いていて、チャーリーこと、鈴木謙介の軽妙な回し、津田大介、速水健朗、常見陽平、海猫沢めろん、小川公代、倉本さおり、最近では仲俣暁生、山本ぽてと、工藤郁子など様々な分野で活躍する知識人たちの四時間にも渡る長いトークセッションにいつも感銘を受けている。
 今回は社会学者の永田夏来がメインパーソナリティーを務め、海猫沢、速水、工藤に加え、社会学者で詩人の水無田気流、編集者の九龍ジョー、会社員で文筆家の柿内正午による五十を超えてどう生きるかという議論を寄せられたメールやハガキに彼らが応じるかたちで展開した。自分も四十を超え、五十という数字が目前に迫ってくると人生の残された時間や健康、資産について否が応でも真剣に向かい合わざるを得ない。いろいろと示唆的な話が交わされ、改めてそういうことを考えた。働き方改革やデジタル技術の発展、リモートワークの一般化で個々としては働きやすくなったものの、組織の外で働く下請けやフリーランスなど弱い立場の人々にそのしわ寄せがいっているのではないか、という意見には激しく首肯した。

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