4月 詩 まとめ
1日
「夢散」
気がつくと真ん中にいた
大小様々な目が俺を見ている
何か分からず不自然に曲がる手首
目線から溢れるため息
ペットボトルから炭酸がこぼれるように
干からびた大地に立ち尽くしていた
6日
「在」
かえるのうたが聞こえてくるよ
パジャマのままで外に出てるよ
自分の正体
殺したい気持ちあれこれ浮かんで
新幹線がまた通ったよ
シールのような満月が在るよ
蛙のうたがきこえてくるよ
11日
「オンリーワン」
液晶の向こうでは
額から汗を垂らして走る人
大きく両手を振って走る人
体は悲鳴をあげているのに足を止めない人
何もかも寄せ付けない走りをする人
ゴールテープを切ったとき
オンリーワンはナンバーワンにかわる
17日
「産声」
苦しんでも
悩んでも
長い地球の歴史の些細な出来事にもならない小ささ
そよ風で飛ばされてしまいそうな光
小雨にかき消される声
それでも産み出した
言葉
18日
薔薇の柵の隙間からしか見えない
君の
徐々に薄れていくイメージ
消えない傷が残る可能性もある
それでも
手を伸ばさないと
何も変われない
コンパスが自分を指さないと
過去を越えることはない
22日
譲 :4兆
求 :平穏
同じ、、、おんなじ?
28日
休戚
朝
アラームが鳴る前に目が覚めた
天気予報とは真逆の雨だった
深夜まで気持ちよく酔えたが
頭がぐわんぐわん痛む
今日からは三連休
散らかった部屋を見てため息をつく
旅行に行く荷物を探す
片方の靴下が見つからない
もう一度瞼を閉じる
太陽は疲れていた
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