無責任なつぶやきです、「石碑」
石碑や歴史の足跡を感じる遺物、歩いていて目にすると、つい立ち止まります。その場で以前のことを思い起こせるのはありがたいことだと思います。
石碑の良さは、何に関する印か理解できる、関わった人や時の記録が見やすくわかる、風景や周辺の様子との組合せで想像が広がる、ここらで一息つこうかと気付ける、です(個人の見解😊です)。
なので、石碑があってよかった、と思うことが多いのですが、一方、ここまで大きい碑が必要だったのかな、とか、もう少し情報伝えていただくと嬉しいな、とか、感じる碑や掲示物もあります。
こんな石碑が嬉しい、こんな石碑にしたら、ということを考えてみます。
こんな石碑?
石碑の役割、乱暴に4つ挙げました。
役割1:感謝
偉業や功績への感謝、対象は事業、事件、人物など。ああ、あのできごとがこの場所と関係していて今があるのか、と感謝の念を共有。
例=どなたかの生誕地や立ち寄り地
事業の名称と年月と説明
事件の名称と説明
役割2:記憶、記録、注意喚起
良きも悪しきも記憶、記録、注意です。おかげで事前に踏みとどまれたり、良いことをマネしたり、できます。
例=歴史の転機となった事件
災害発生や影響
マネしたいできごとや功績
役割3:連絡
この場所でどうしても行動喚起したい連絡事項。
例=場所に意味がある
ここで何かの行動をしてよ
(下馬下車、歌枕、伝えたい文章)
役割4:広報周知、政治経済背景
役割1と2とも重複しますが、公的に広報周知したい情報、政治経済功績を公的に利用していきたい、石碑建立もきっかけに加えた寄付集め事業、など。
例=地形や自然脅威の改良事業記念
自然保護の呼びかけ
公序良俗維持の呼びかけ
事象の周年
寄付貢献や人力貢献
金銭の動きと連動
こんな石碑の裏返しですが、石碑ある時ない時~
石碑ある時:わかりやすい、思い出せる、立ち止まれる、注意連絡受領、などが容易。長年残せます。平安時代以前の情報も今に残ってたりしますよね。石碑をつくったり運んだりお披露目したり、の手間と費用が必要。
石碑ない時:石碑以外の方法で情報伝達、どこで何を知れるかを連絡する方法を設定、記録の徹底、などで石碑に代わる処置が必要。石碑にかかる費用との勝ち負けやいかに?
石碑に代わる方法は?
石碑に代わる方法は、後世への伝え方では、なかなか勝るものがなさそうです。でも、石碑に費用をかけるなら違う方法があったのでは、と感じるものも中にはあります。公的、凖公的なサイズの石碑設置費用は数十万円から数百万円かかるようです。
小サイズの記念碑 数十万円
同 デザイン工夫あり 百万円超
大サイズの記念碑 数百万円
公開されている情報は少ないですが、記念碑込みの事業費は各自治体に公開請求すれば費目まとめ単位で明細がわかるでしょう。改良工事の大きな記念碑を見ると、設置費用は数百万円程度の低額(巨額の工事費の中では。。。)とは言え、違うことに数百万円使って欲しかったな、とも感じます。寄付功績記録や尽力した方々の記名が後世に伝わることがありがたいのはもちろんですが、工事の意義や苦労が伝わってきにくいです。このあたりの情報を石碑が媒介して伝えてくれると嬉しいですよね。ICチップ埋め込みとか、何らかのコード記載とか、でネットの情報に誘導したりするようになってくるのかな?
石碑、これからもたくさん見たい
石碑から考えていくと、道端のあの遺物、芸術品、などにも思いがひろがります。役割、効果、費用の組合せに思いをいたらせたりもしながら、後世に情報を伝えていけるといいなと思います。