42 tokyo piscine体験記

こんにちは。
僕は現在東京大学に通う大学生です。21歳です。
42tokyoというエンジニア養成スクールに10月から入学し、勉強しています。
2022年8月のピシンを受けた時の感想を書いていきたいと思います。

1.piscineを受けたきっかけ


 そもそもpiscineとは何ぞやという人もいると思いますが、簡単に言ったら42tokyoに入学するための1ヶ月弱の試験です。noteにも沢山の記事が出ているので興味があったら調べてみてください。
なんでpiscineに参加しようと思ったかというと、起業したかったからです。piscine参加前はsnsマーケティングのインターンに参加していてさまざまなことを学ばせてもらったのですが、自分がこの分野を専門にして起業するのは何か違うかなと迷っていた時期でした。起業するなら自分が全ての熱量を捧げられる領域がいいなと思っていました。
 そもそも、起業するにあたっては様々な職種から入る人がいます。その中でもエンジニアというのは外注するにせよ、社内に絶対必要な存在です。僕は、大学に入ってからエンジニアというのは最初半年から1年ほど勉強してからじゃないとなれないと考えて逃げてきたのでエンジニアになるという思考がありませんでした。   
 しかし、上記のように人生に迷いが生じていた時に42tokyoのpiscineの広告を見て、これはやるしかないということでビビッときて取り組むことに決めたのです。このビビッと雷が落ちる感覚というのは人生で大事な気がします。生ぬるく惹かれるな、程度では挫折してしまいます。みなさんも42tokyoのカリキュラムを見てみて、ビビッときたらpiscineに参加してみてください。まあ、そもそもpiscineは無料なので失うものはありません。僕がこの体験記を書いてるのも沢山の人が42tokyoに入ることを使命としているためなので、野次馬でいいので参加してください。笑

2.piscineの内容

 残念ながら詳しいpiscineの内容は言ってはいけないと言われてるので明かすことはできないのですが、勘がいい人ならばpiscineの体験記は沢山でているので大体わかると思います。とりあえずC言語を用いて問題を解いていくんだろうなと。もしかしたらこの記事を読んでいる人の中に簡単にpiscineに受かろうとコツのようなものを探している人がいるかもしれませんが、そのようなものはありません。あるとしたら、piscineの26日間しっかりと1日中課題に取り組むことです。確かに、合格者はどうせ高学歴が多いんだろうとか心配になる気持ちもわかるのですが、意外とどうにかなります。もちろん、26日間課題に取り組む忍耐力を持っている人というのは結果的に高学歴の人が多かったのですが、そんな些細なことで参加しないのは非常にもったいないことです。何度も言いますが、運営に怒られるかもしれませんが野次馬でいいので参加してください。笑
参加者にはいろんな人がいます。別にpiscineの合格を目標にしなくても1ヶ月間しっかりとエンジニアリングに取り組み、概要を把握するというくらいの心意気でいいと思います。僕もふりかえってみて、確かに最終的には合格を目標にずっと頑張れていたところは否定できませんが、それ以上に仲間と一緒に取り組んだ1ヶ月は本当に楽しく貴重な経験でした。
 一つ言えることは、piscineを乗り切れないようではエンジニアに向いてないのではないかと思います。僕もまだエンジニアとして実務経験がないのでわからないことが多いのですが、それでもエンジニアになるには毎日が勉強の連続ということはわかります。一度技術を身につけたとしても、時間がたてば必要な技術は移り変わり、勉強が必要です。ただ、その中でも時間が経ってもソフトウェアエンジニアに必要なスキルとして朽ち果てない内容が42tokyoでは提供されているそうです。42の言語としてC言語が使われているのも、C言語を学べばコンピュータのメモリのことまで考えてプログラムが組めるからだと思っています。ちょっと適当なこと言いました、すいません。

3.piscine参加中の心情

 piscineには1人で参加しました。この記事を見ている人の中で1人で参加するのは不安と思っている人がいるかもしれませんが大丈夫です。42tokyoはピアラーニングの形をとっているので強制的に一緒に頑張る仲間がすぐできます。

最初の1週間


 42tokyoはまず校舎がすごすぎます。六本木一丁目の住友グランドタワーの23階で窓からは東京タワーが見えてしかも、机には所狭しとiMacが並べられています。これを最初に見せられた時は否応なくモチベーションが上がりました。
piscineの開始はスタッフの丁寧な説明があるわけではなく、言葉通りヌルッと始まります。とにかく自分で課題を進めていかなければならないし、課題を始めようにも始め方がわからないし、そもそも何がわからないかもわからないという状況が数時間続いてとても焦りました。隣りにいた大学生と仲良くなり、その子はとてもプログラミングが出来る子だったのでこの子についていけば多分受かるだろうなと安心したのは僕がメンタルが強いからでしょうか。
 しかし、その安心も意味がわからない課題に取り組むたびにぐらぐらとゆれました。piscineは"つら楽しい"とよく表現されるのですが、まさに言葉の通りで、みんなが先に進んでゆく焦りの中訳の分からない課題に取り組むのはつらいのですが、それでも問題の内容を理解して解けるようになってくるとスッキリして楽しいのです。久しぶりに受験生の時の辛いけど自分がレベルアップしていくら楽しさを味わいました。
 何が辛いのかと詳しく言うと、プログラミングはかなり数理的な論理力が必要とされることです。プログラミングは文系でもできると言われることがありますが、確かに間違いではないものの結構それは嘘だと思います。僕は文系ながらある程度高校数学はわかっているのですが、それでも受験から時間がたっているのでその論理を思い出すのに結構時間がかかりました。特に42のカリキュラムはよくプログラミングスクールにありがちなWeb開発を学ぶのではなく、アルゴリズムを考えることに最初は重点を置いているので、数学的に考えることに慣れている人でないと辛いかなと思います。ただ、これは数学ができないとpiscineには受からないわけではなく辛いだけなので忍耐力があれば課題を進めていくことができると思います。最初のうちは理系の思考に慣れてる人たちがプログラミング未経験であってもゴリゴリと課題を進めて焦りを感じることがありましたが、振り返ってみれば他人との競争ではなくしっかりと自分のペースで進んでいくことが大事です。
 piscineの課題は基本的に1人で進めていくのですが、時にはチームで取り組む課題もあります。1人だと取り組めない課題も、複数人で取り組めば全然解決するスピードが違います。しかし、複数人でやるからこそチームをまとめたりするのが難しかったりします。その辺りのチームで開発する力というのが実務では大事なんだろうなと考えながら課題に取り組んでいました。そんなこと考えてたっけな、これも適当です。でもチーム課題が楽しかったのは本当です。
 piscine期間中は大体11時くらいに校舎に来てよる23時半くらいに終電に乗って帰るという生活をしていました。12時間くらい校舎にいる訳ですが、休憩したりする時間もあるので時間はすぐに過ぎていきます。集中しすぎて気づいたらもう夜になっていて何度も終電を逃しそうになり、一度本当に逃して校舎に徹夜で残って勉強したのがいい思い出です。深夜にみんなでピアラーニングで勉強して、お腹が空いたので松屋に行って他のpiscine参加者と朝日が登るまで語り尽くしました。その後校舎に戻って朝日を見たのですが、これがマジでエモかったのでぜひpiscineに参加する人は1日くらい徹夜してみましょう。

残りの3週間

 最初の1週間が過ぎればなんとなくpiscineってこんな感じだとわかってきて慣れが出てきます。その時点で僕は割とみんなの中で遅いペースで課題を取り組んでいたのですが、多分1日中課題に取り組むのを残りの期間続ければ受かると思っていたので不思議と焦りはなく、課題に取り組む楽しさを味わっていました。課題はどんどん難しくなっていくのですが、それに伴い扱えるプログラムも高度になっていくのでどんどんつら楽しいが増幅していきます。
 行き帰りの電車や家でも勉強していたのですが、僕の家は六本木から少し遠かったので近くのカプセルホテルに泊まる日も何日かありました。これもいい思い出なので、piscineに参加する人はぜひやってみてください。
 そんな日々が2週間くらい続き、気づいたら最終週になっていました。いよいよ、piscineで勉強できるのも残り少なくなってきてより一層勉強に力が入りました。最終日前日にpiscine仲間に教えてもらって最後の最後まで頑張って一つの課題を教えてもらったのが凄く印象に残っています。
 そして、最終日を迎え全て日程が終わりました。終わった時は、なんか寂しい気持ちが強くてこのままあと3ヶ月くらいはこの生活を続けたいなというpiscineロス状態でした。piscineが終わった後はみんなでお疲れ様会をして、カラオケオールしました。結局、この最終日の夜がプログラミングとは関係ないんですが、1番楽しかったです笑


4.piscine終了後


 というわけで、長いようであっという間の26日間のpiscineが終わりました。piscineが終わった後は2週間くらい結果が発表されないのでドキドキしていました。そして、発表のメールが送られてきて無事合格することができました。

5.piscineのいろんな話

 piscineはプログラミングをするだけではありません。スタッフの方々が考えてくれた楽しい企画が随時開催されます。イントロクイズや大喜利、blind codingチャレンジという目隠しをされてコーディングする企画、映画鑑賞会があります。コーディングに疲れた時に参加するとめちゃ回復するのでぜひ全参加しましょう!
 あと詳しくは言えないのですが、piscineは課題だけでなく、そのシステムがポイント制が、あるなどとてもゲームとして工夫されていました。これは参加してからのお楽しみです。
 piscineにどんな人が参加していたかというと僕は8月のpiscineに参加したというのもあって大学生は夏休みということで、大学生と大学院生が半分以上占めていたと思います。最初は120人くらい参加していたと思いますが、最初の1週間でかなりの人が消えていきました。中には高校生もいて、これくらいの時期から42tokyoに参加できるのはとても羨ましいと思いました。いつからかはわかりませんが今後高校生は参加できなくなるそうなので残念です。
 次に多かったのが20代で他の職種をやっていたけどエンジニアに転職しようとしてpiscineに参加している人たちです。いつも学生と一緒にいると聞けないような話が沢山聞けたので刺激になりました。10月と11月のpiscineを見ていると大学もあって忙しいのか、学生が少なかったのでもっと大学生が増えると校舎が活気付いて嬉しいので観てくれてる人がいたら夏休みでも春休みでも授業期間中でも参加してくれると嬉しいです。ただ、初心者が参加するとなるとフルコミットできないと合格は難しいかもしれないです。
 あとこれはしょうがないことなのですが女性の参加者は少なくて大体2割くらいだったかと思います。42では定期的に女子生徒を増やす工夫を話し合うdiscussionがスタッフ主体で行われるくらい困っているので見ている人がいたらぜひ口コミで女性に42tokyoを推薦してもらえると嬉しいです。

6.最後に

 ということで長々とpiscineの体験記を書いてきたのですが見返してみると小学生の夏休みの日記のようなクソ真面目なつまらない文章になってしまいしまた。すいません。
 一つだけ伝えたいことはこの記事読んだ人はプログラミングに興味があると思うのでpiscine強制参加です。本科生としてスタッフを見ていると、本当に生徒が少なくて困っているのがひしひしと伝わってくるので誰でもいいので参加しましょう!

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