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牛肉麺絵日記 牛肉麺13/100杯目 梅園牛肉麵(台湾・台北)4/13/2013

スケッチー11

牛肉麺屋さん巡り13日目。2013年4月13日木曜日夕方5時。(台湾・台北)今滞在先・台湾芸術村ではナイトタイムのグループ展・ランタンアートフェスティバルが行われている。芸術村内には3つのギャラリー、小物屋さん、カフェの他、作品設置やパフォーマンスができるスペースが数箇所あり、沢山のアーティストが参加している。このグループ展では村内各所に大きな作品が設置され、毎夜沢山お客さんが訪れている。

夕方、MRT地下鉄・忠孝復興站前のSOGO百貨店内にあるジュンク堂書店に向かい、家を出た。

忠孝復興站を降りるとそのまま連絡通路を通って百貨店内に入れる。百貨店は華々しく、身なりが汚い私は紳士服売り場を急いですり抜けて書店に急ぐ。ジュンク堂書店の店員さんは日本語がしゃべれると聞いていたので、安心して買い物が出来そうだ。書籍は結構需実していて読みたかった・存在と時間の上巻・と、より良い台湾生活を過ごすための中国語学習用に・はじめての中国語・を購入。会計時に店員さんがポイントカードの説明を一生懸命中国語でしてくれたけど、はじめての中国語をちらっと見た後、バツが悪そうにしていた。なんだか申し訳なく購入後急いで、SOGO百貨店前の大通り忠孝東路に出る。

一駅先のMRT地下鉄・忠孝敦化站には沢山飲食店があると地元の人から聞いていたので、その駅に向かって歩いてみた。

毎日暑いけど今日は特に蒸し暑い。車通りの多い大通りから飲食店が多そうな脇道に入る。少し広めの路地が入り組むエリアには、カフェやバーなどおしゃれなお店が多々並ぶ中、街中にしては珍しく昔ながらの八百屋さんがあり、さつま芋の葉・地瓜葉、ヒゲのような細い茎を持つ・龍鬚菜、紫がかった紅鳳菜など、新鮮な青菜が沢山並んでいる。

台湾は青菜がうまい。さつま芋の葉・地瓜葉は日本でも食べるが、野菜売り場で見たことはない。芋掘りの時に芋のついでに取ってきて食べるくらいだろうか。炒めて食べるとほのかにシナモンのような深みを感じる。ヒゲのような細い茎を持つ龍鬚菜は、茹でて食べると優しい旨みを感じられる。紫がかった紅鳳菜も炒めたり茹でたりすると、特に癖もなく食べやすい。台湾の飲み屋さんではこれらの茹で青菜に醤油膏(とろみ台湾甘醤油)をかけた小皿前菜をよく見かける。醤油膏は甘い醤油でほのかに羅漢果のような香りがする。

八百屋さんの横のちょっと暗めの路地にランタンのように光っている牛肉麺屋さんがあった。外の看板には五星級牛肉麺と出ていたので、多分そうなんだろうなと思いながらそのお店に入った。

店内はこじんまりとした店内に入り、席に着く。おしゃれなビジネスマンが一人麺を待つ間に自分で冷蔵庫からビールを出して飲んでいる。私もビールを取りに立ち、厨房を覗いて麻辣牛肉麺(スパイシー牛肉麺)を注文し、購入した本・はじめての中国語・を読みながら麺を待つ。ビジネスマンは熱心に新聞を読みふけっている。しばらくすると、感じの良い奥さんが、麺を運んできてくれた。

スープはクリアーでレッドペッパーと花椒がさわやかに香る。麺はあまりコシがないが、麺とよく絡む。青梗菜の苦味がスープのスパイシーさを和らげる。8mm程度の厚みの牛筋肉はしっとりと柔らかい。食べ進むとブラックペッパーの香りが効いてきてスーっと心地よい。

会計の時、奥さんは困った顔で『220元。』と中国語でゆっくり何度も繰り返した。

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