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地下ドルが思い立って2泊3日の一人旅に出た備忘録【中編】

こんにちは~よしなきのです。

さて先日書いた一人旅noteの中編を書いていきます。
今回は数年前からずっと気になっていた伊東のサブカルスポット・まぼろし博覧会へ訪れた感想などなど。

前後編に分けるつもりだったのですが、まぼろし博覧会だけでもだいぶ尺を使いそうな雰囲気があったので本記事を中編とさせていただきます。



「入って5分で精神崩壊する」という強烈なキャッチコピーを持つまぼろし博覧会。

館長であるセーラちゃんが全国の秘宝館や企画展、テーマパークから引き取ったありとあらゆるモノが展示されている非常にカオスな空間です。

たしかに看板からすでに多少の怪しさは感じる。


かと思えば、恋人の聖地などにありそうなポップなものも置いていたりする。

 𝐋𝐎𝐕𝐄𝐋𝐎𝐕𝐄 𝐁𝐞𝐧𝐜𝐡…

𝐀𝐥𝐨𝐧𝐞…


アベックラブラブベンチに一人で座り、そこそこ傾斜のある坂道に頑張って立てた自撮り棒で撮影している様は家族連れの方々にしっかりと見られた。

平日にこんな山奥までくるのは自分くらいだろうと思っていたが、案外人はいた。しかも家族連れで来る人いるんだ…



これはおそらくコロナ禍用のラブラブ♡安全ベンチ。
飛沫防止パネルが中央に設けられているし、傾斜もお互い遠くへ流れるようになっている。ちゃんと時代に沿ったアベックベンチを制作しているのが草だ


まぼろし博覧会はどうやら10周年を迎えたらしい。随分と長いこと経営していらっしゃるみたいですごい。

入場ゲートはこんな感じ。

看板が剝がれているのは事故なのかそれとも味を出すための演出なのかわからないけど、いずれにせよ雰囲気があっていい感じですね。

階段を上ったところにある窓口で入場料1200円をお支払いします。HPのクーポンを見せれば1000円で入場できるらしいです。

私はここでバカでかキャリーケースを預かっていただきました。
見学する間荷物を置かせていただいてもいいでしょうか…と申し出ると、快く了承をいただけました。ありがとうございました。

窓口を抜けてすぐのところは売店になっています。

売っているものも勿論普通ではない。

一見普通の本屋さんにも見えるが、よく見ると本のラインナップもなかなか癖が強めのものばかりでした。

売店を抜けて本編(本編?)へ進むと、まず飛び込んでくる景色がこれ。

色彩の暴力!!!


ここら一帯はお祭りエリアのようです。なんでお祭り?それは誰にも分らない。この博覧会には答えや理由などないんです。おそらく。

まぼろし博覧会で一番有名ともいえる聖徳太子像の置物と2ショット。

めちゃくちゃデカい。

歩いても歩いても至る所になにかしらの展示物があり、何もないところがない。敷地は余すことなく使うぞという館長さんの意思を感じます。


謎神社がたくさんありました。美脚神社は拝んでおいた。月埜ヒスイちゃんみたいな美脚になれますように。


生姜ミュージアム

本当に何故生姜を飾ろうと思ったのか。謎は永遠に謎のまま消えてゆく。


まぼろし博覧会はいくつかのテーマに沿った展示ブースに分かれており、こちらの大仏殿ブースは世界の古代文明遺跡、地球外生命体展、仁王像などなどジャンルごった煮でカオスに展示がなされていました。

いたるところに飾られている短冊、私も書いて吊るしました。よければ見つけてみてください(バカ高難易度)。

やはりクセのある場所だけに、七夕時期にイオンモールや駅なんかに現れる短冊コーナーでは見かけないようなパンチの利いた願いがたくさん吊るされていました。
ほとんどアイドルがアップしてはいけないような願いばかりだったので掲載は自粛します。

さて次のブースに移動します。


ここからは昭和の三十年代当時を感じられるブースだそう。
入口はなんとなく少女椿みを感じます。少女椿見たことないけど。


入ってみると…たしかに昭和だ!!!

私が一番昭和を感じたのはこれ。

シールベッタベタに貼られてるタンス。

おばあちゃん家にあるタンスとかってこれじゃない?めちゃくちゃ昭和を感じる。昭和展でこれ展示するのセンスがありすぎる。

昭和の街並みを再現したような場所とかが結構好きで、
飛騨高山レトロミュージアムとか、みろくの里のいつか来た道とか、梅田スカイビルの滝見小路とか…いろいろ行ってるんですが、同じ昭和ミュージアムでもまぼろし博覧会は一風変わっていて面白いですね。

昭和の娯楽であったストリップ劇場を再現した展示なども多くあり、なかなか刺激的な世界が広がっていました。
仮にもアイドルなので写真はこの程度に収めておきます。

少し古めのフィギュアなんかも展示されていました。

これは昭和というより平成なのでは…と思ったり思わなかったり…

昔ながらのゲームセンターを再現したブースも。

大阪新世界にもこのような雰囲気のお店があったような、と思い今調べてみたら昭和34年から営業されているかすが娯楽場というゲームセンターがありました。

まぼろし博覧会のゲームは展示用で使用することができないので、今度新世界へ行って実際に遊んでみたいなと思いました。

ぺこちゃんの真似。
小学生くらいのころ、誰もが「ぺこちゃんの都市伝説」で盛り上がった過去があると思うんですけど、この写真のぺこちゃんはマジで殺ってそうな目してるよな・・・


昭和ブースを抜けたらほろよい横丁に突入します。

なにがほろ酔いなのか?それはわかりません。謎です。でもこの博覧会に謎でないものなどないので、気にせずいきます。

「思い出いっぱい!少年少女時代」と称して、子どものおもちゃがたくさん展示されていました。
少年少女って未成年だしほろ酔いとかけ離れた存在だと思うんだが…ほろ酔い横丁とはいったい…(考えたら負け)。

くたびれたキティちゃん、明らかに本物ではないジバニャン…軽くホラー。

その他にもハロウィンの飾り付けがなされた「ハロウィン天国」というコーナーもありました。

館長曰く、「みんなハロウィン好きなんだから1年中ハロウィンやっててもいいだろ?」とのこと。確かにな。

私が一番好みだったのは、日本の鬼畜系・電波系ライター村崎百郎さんの遺品などが展示された村崎百郎館

『月刊漫画ガロ』1993年10月号の特集「夜、因果者の夜」で特殊漫画家の根本敬によるゴミ漁りのインタビューで「村崎百郎」としてメディアに初登場。その後、世紀末の鬼畜ブーム・悪趣味ブームにおいて「すかしきった日本の文化を下品のどん底に叩き堕とす」ことを目的に1995年より「鬼畜系」を名乗り、この世の腐敗に加速をかけるべく「卑怯&卑劣」をモットーに日本一ゲスで下品なライター活動を始める。

2010年7月23日午後5時頃、村崎は読者を名乗る32歳の男性に東京都練馬区羽沢の自宅で48ヶ所を滅多刺しにされ殺害された。

不可解なことに事件の一週間前から村崎は「もう俺殺されるから。きちがいに。電話も盗聴されてるから」「俺はこの部屋でキチガイに包丁で殺される、ごめん」と森園や周囲の人間に語るなど自身の死を予言しており、それまで全く興味のなかった生命保険にも事件直前に加入していたことが後に判明している。
https://www.wikiwand.com/ja/%E6%9D%91%E5%B4%8E%E7%99%BE%E9%83%8E

村崎百郎さん、この展示を見るまでは存じ上げなかったのですが、調べてみるとなかなかに凄惨な人生の幕の閉じ方をしていらっしゃる…

こちらの村崎百郎館では、村崎氏の趣味であったゴミ漁りにより入手したゴミや、遺品をアートチックに展示しています。

村崎氏の著書『鬼畜のススメ』では、ゴミ漁りのノウハウや、持ち帰ったゴミから分析した人間の性格や精神状態、思想などを記していたそう。
それほど本気のゴミ拾erが収集したゴミたちは、やはり異様な世界観を放っていました。

ゴシックな雰囲気

羽の前に立ったら生えてるみたいになって堕天使になった。
黒い羽って厨二病の永遠のロマンだよね。

大量の「ゴミ」たち。こんなものどこで拾ったんだろう。

乱雑に置いていれば確かにそれはゴミかもしれないけど、こうして綺麗に整理整頓すれば雰囲気が出てお洒落にすら見えるような。

人の頭が骨盤?に…?不気味可愛い。ローゼンメイデンみたい。

魔法の書…?

魔法陣で何か召喚できそう。こういうの好きなんだよな。厨二病なので。


するといいな

村崎百郎さんがどんな気持ちで拾い、それをどんな風に捉えたのか、分析したのかとか考えながら見ればすごく面白いと思います。

私はシンプルに展示物の雰囲気が(厨二病に刺さるものばかりで)すごく好みだったのでそんなこと考えずともめちゃくちゃ楽しめましたが。

不思議な世界観の造形物もたくさんありました。

語彙力がなくて…「こういう雰囲気めっちゃ好き~」としか言えない…こういう雰囲気めっちゃ好き~…
少し不気味で、でも神聖さも感じるようなもの。

刺激的で素敵な空間でした。

ほろ酔い横丁を抜けるとまぼろし島というゾーンに入ります。

緊縛された…人形…?

こういう廃神社みたいなの、すごくいいですね!!!

まぼろし島にはおっさん神宮なるものがあり、いたるところにこのにこにこしたおじさんが立っています。
にこやかで温厚そうだけど、逆にそれがちょっと恐いですね。デスゲーム映画とか、こういう温和そうな奴が一番残虐な殺し方してくるからな。


まぼろし島の先にはメルヘンランドがあります。
館長であるセーラちゃんが作り上げたまさにメルヘンな世界です。

外観の全貌が撮れておらず分かりづらくてすみません。

でもさっきまでの禍々しい雰囲気とは全然違うってことはこの写真からでも分かっていただけるはず。だって色合いだけで言えば「ここピューロランドだよ」と言われてもなんら相違はない。

と思いきやそんなことはなかった。

入館即これ。メルヘンランドさりとて、特有の不気味な雰囲気は死守されていました。

この人形も見た目こそ可愛らしいものの、首がありえない方向に曲がっていて少々不気味。

こう色合いだけ見るとメルヘンな空間にも見えるのですが、実際に行ってみるとやはり多少の不気味さというか、独特な空気感を感じます。

メルヘンランドなんて名前だけど可愛いだけでは終わらせないのが、日本一の精神崩壊スポットたらしめる所以でしょうね。

メルヘンきゅるるん♡きのちゃん。

ちょっと待って〜〜〜〜〜どうせnote書くしいっぱい撮っとこ♪と思ってことあるごとに自撮りしてたけどなんかくどい気がしてきた。どんだけ自撮りしてんだ。でも他に出すとこもないからここで供養…ワハハ………


さて、一通り楽しめたところで来た道を引き返しまぼろし博覧会を後にします。

噂通りの異様な空間で、違う世界にトリップしたかのような体験ができました。
帰りのバスの時間の兼ね合いでわりと急ぎ目に回ったのでまたゆっくり来たいです。

ただいま伊東駅!一応温泉地なのにまた温泉入ってない。

足早にまぼろし博覧会を後にした理由というのも、


こちらの黒船電車に乗りたかったから!!!

下田と熱海を結ぶJR伊東線・伊豆急行線で、ペリー艦隊の黒船をイメージした列車です。

車内には黒船の来航など幕末の歴史や、下田の状況を紹介する史料なども展示されており「走るミュージアム」とも言われています。

この黒船電車、嬉しいのが特別料金なしの乗車券のみで乗ることができるんです。

こちらの海側シートで海を眺めながら熱海に戻りました。


そして熱海に戻って向かった先は…………………

ラブライブサンシャインの聖地

沼津!!!!

生えてくるきの!!

ずっと来てみたくて、ようやく叶いました。

沼津でもかなりいろいろ動き回ったので、旅行記後編にて綴らせていただきます。中編はここまで!!!

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