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山椒の実と一夜を明かした日のこと

大した話ではないです。

奥歯に山椒の実が挟まっています。

これがまた、どうにかこうにかしても取れなくて、いよいよ、歯医者に行こうと思うのです。

書かされるべく問診票に、山椒の実が挟まっていてデンタルフロスを使っても取れないのです、と書くべきなのか。今回は定期検診です、と書くべきなのか。

定期検診と書いたところで、
あれ、山椒の実が挟まっていていますよ、とかかりつけ医に言われるのも恥ずかしいし、山椒の実が挟まっていてなかなか取れないので困っていますタスケテと言うのも恥ずかしいので、どちらにせよ、私の口の奥にある乱杭歯は兎にも角にも恥ずかしい存在なのです。

そもそもですね、山椒を実のままそのまま戴いてそれを酒の肴にする私の味覚センスに一悶着あってもよさそうなのですが、これはいずれにせよ、大した話ではないのです。

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