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私には似合わなかった

新しい服を買いに行った。ゴールデンウィーク中に親友と遊ぶ予定があるので、それに合わせて。私はあまり服を持っていないので、友達と遊ぶとなるとその度に新しい服を買わなければならない。

大きなショッピングモールに行って、1時間ほど見たところで私はへとへとになってしまった。何故って、試着した服がどれ1つとして似合わなかったからだ。

ワンピースが欲しかった。小さなお花が散りばめられて、裾がふわっと広がっているもの。お手頃価格の物があったので、試着させてもらった。

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とんでもなく似合ってなかった。そのワンピースは全体的にふわっとしたシルエットだったのだが、それがダメだった。マタニティ感がすごい。肩幅がないせいで肩のところはもう少しで落ちてしまいそうだし、裾も長くて地面ギリギリだ。

次に試着したのはズボン。スカートがダメならズボンだ。白、というよりはクリーム色っぽいものを選んだ。これもダメだった。丈が長すぎて、足まで来てしまった。

私はただ普通にズボンを履きたかっただけなのに

最後はブラウス。ミント色の、全体的にふわふわしたものだった。これは思ったよりも丈が長く、寸胴に見えてしまうという理由で却下された。

私は145cm。一緒に見てくれたお姉さんは160cmだった。低身長の現実を突きつけられた。

結局、何も買えないままお店を出た。

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私は何をしにお店へ行ったんだろう。欲しいものや憧れのものは似合わなくて。ズボンすら丈が合わなくて諦めた。

私はこれから先、何を着れば似合うのだろう。40代になったら?50代になったら?60代になったら?考えば考えるほど悲しくなった。