「有酸素運動と筋トレ、おすすめは?」に管理栄養士トレーナーが答えました
こんにちは。管理栄養士×パーソナルトレーナーの木村圭吾です。
筋トレと有酸素運動のどっちがおすすめですか?
という質問がありました。
現在どんな状況かにもよりますね。
体重を増やしたいとか、筋肉をつけたいとかであればもちろんオススメは筋トレですから、質問者さんはダイエット中であると仮定して質問に答えていきます。
1.答え
どっちも!というのは身も蓋もないので、あえて選ぶなら筋トレと答えさせてもらいます。
3つの例を出しながら解説していきます。
①運動はしないで食べないことによってやせようとする
②有酸素運動でやせようとする
③筋トレでやせようとする
これらを比べてみましょう。
①運動はしないで食べないことによってやせようとする
何となくお分かりかと思いますがこれではいけませんね。しかしもっとも簡単な方法ではあります。
「何かをする」のではなく「することを減らす」行為ですから戦う相手は空腹感だけです。
しかし管理栄養士として、パーソナルトレーナーとして勧めるわけにはいきません。
なぜなら不健康だから。
必要な栄養素が足りていないということは生命の危機を意味します。体が生命を維持するために行うことは筋肉を分解してエネルギーを生み出すことです。
運動はしていないので最低限の筋肉でいいと体が判断するんですね。座って立って歩いて内臓を動かせて…これだけあればいいことになります。
このとき脂肪も分解されますが筋肉ほど分解されません。なぜなら脂肪は筋肉ほど重くないので保有していても筋肉ほど維持コスト(カロリー)がかかりませんし、筋肉1gより脂肪1gのほうがカロリーをもっているので手放したくないんですね。
結果、体重は落ちますが、脂肪より筋肉が減った体になってしまいます。
このことから運動はしたほうがいいなということが予測できますね。
②有酸素運動でやせようとする
有酸素運動とは取り入れながらエネルギーを生み出してくれる運動のことです。ウォーキングやランニングのように長い時間持続できるトレーニングであることが特徴です。
そのほとんどが下半身を主体とした運動になります。
つまり下半身や体幹の筋肉を使う運動になりますから、これをしながらやせていった場合はその部分の筋肉は残ってくれます。
やればやるほど体重に現れますが、体というのは優秀なものでいずれは慣れてしまうんですね。
ダイエットにおいてよく起こる停滞の正体がこの慣れです。
停滞期を乗り越えるためには運動強度を上げるのが一番です。有酸素運動においては走る距離を伸ばしたり、より速く走ることによって強度が挙げられます。
まとめると、有酸素運動のメリットは下半身や体幹の筋肉を維持しながらやせられること。デメリットは上半身の筋肉は減る傾向にあることとだんだんと時間がかかるようになることですね。
このデメリットをデメリットと感じない方は有酸素運動を選んでもいいと思います。
③筋トレでやせようとする
②に比べて筋トレは比較的短時間で終わり、種目を選べば全身の筋肉を使うことができます。
また、有酸素運動よりもより筋肉が残りやすいという特徴があります。
つまり体重という数値に現れるのはゆっくりですが、時間の経過とともに体脂肪率に現れてくれます。
ダイエットをしている方には「とにかく体重さえ減ればそれでいい」という考えの方が一定数います。そういった方が①や②を選ぶ傾向にありますが、やはり変えたいのは体重ではなく見た目であることを考えたら筋トレのほうがいいかなと思います。
2.まとめ
・食べないでやせようとするのは論外
・有酸素運動は下半身中心に筋肉を残しながらやせられるが、1回の運動時間がやや長くなりがち
・筋トレは体重よりも体脂肪率や見た目に現れるのでオススメ
両方やれたらいいですがだいぶ時間がかかってしまうので、どちらか選ぶならというお話しでした。
無理なく健康に、しっかりと食べながらダイエットにチャレンジしてみてください!
「わたし筋肉がつきやすくて…」という女性は筋肉が張ってるだけであることが多いです。
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