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鳴門の渦潮 2019.11

Naruto Whirlpools
camera settings: f18 | 1/200 | ISO400, NIKON D3100

上は、うずしお観測船から見た、大鳴門橋と渦潮の写真。

初めて見た鳴門の渦潮は、思っていたのと違っていた。

台風の目のような、はっきりとした形の渦が、海面に浮かんでいるのをイメージしていたが、実際は、そこまではっきりしていない。渦の形や場所も一定でなく、常に変化している。

また、干潮満潮の影響もあり、日によって、見える状態が大きく変化するという。

船で渦潮に近づくと、渦潮の激しい動きが聞こえてくる。

船が進むことで聞こえる風切り音と波の音、そして渦潮の轟音が、自然の力強さとダイナミズムをより実感できる。

自然が作り出す渦潮の神秘は、徳島県の鳴門で出会えます。

ちなみに、ラーメンにのっている「ナルト」。
この鳴門の渦潮が起源かと思ったら、そうではないようだ。

ナルトは元々、蕎麦の具であった

今回は「ナルト」に関する蘊蓄です。

そもそも「ナルト」は中華料理の素材ではなく、ラーメンが誕生するはるか以前から日本にあった食べ物です。

しかしいつ、どこで生まれたのか、その出生は謎に包まれてています。また、ナルトの渦巻きは、「鳴門」の渦潮から来ているという説がありますが、これを証明する文献は残念ながら発見されていません。

確かなのは、もともとは蕎麦の具として使われていたということです。蕎麦辞典(植原路朗著・東京堂出版)によると、「ナルトの原型は江戸末期に生まれ、現在のような形となって、蕎麦(あるいは吸い物)に加えられたのは江戸中・後期である。」と書かれています。

明治のころのラーメンは一般的に『支那そば』という呼称が使われていましたが、これは支那(中国)の「そば」という意味で、先行する麺文化である「日本蕎麦」の「蕎麦」に中国という意味の「支那」を付けたものと考えられます。そして同様に、当時の蕎麦のポピュラーな具であった「ナルト」を「支那そば」にもという思いでのせたのではないかという説が有力とされています。

RAUMEN TRIVIA
https://www.raumen.co.jp/rapedia/trivia/07.html

そして、もともと蕎麦の具であったというのもオドロキ。

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