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北米版とEU版の見分け方

どうもオタクと申します。

初投稿から約半年、その間『北米版/EU版は一体どうやって見分ければいいのか』という質問を結構な数いただきました。
そこで今回は誰でもすぐに実践できる北米版とEU版の見分け方について解説します。

STEP1:公式データベースをチェック

海外の商品展開は日本と異なりますのでまずはお目当てのカードに海外版だとどんなレアリティがあるのか確認しましょう。
https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/

①右上の言語選択タブを開く
②TCG:Englishを選択
③ページ下部に収録リスト

今回は一例として型番LCGXのシークレットレアを判別してみましょう。

STEP2:ebayからサンプル収集

クソデカグローバルメルカリ

ebayは『お目当てのカードの北米版とEU版の正解』を知るために使います。

国内で最も流通しているカードが自国で生産している日本語版であるのと同様に、アメリカで最も流通しているのは北米版です。

STEP2では出品元の国がアメリカであれば北米版、イギリスであればEU版であると仮定して出品画像を集めます。

カード名(英語表記)+型番で検索
例:flame wingman LCGX

収集したサンプルの中に『アメリカからEU版の出品(その逆)』パターンが紛れてしまっても問題ないよう、面倒ではありますがサンプルは必ず複数枚集めましょう。

STEP3:観察フェイズ

収集したサンプルを比較してみます。

パッと目につく違いはこんな感じでしょうか。

これで北米版(仮)・EU版(仮)の特徴を把握することができました。
あとは収集したサンプルの数だけこれを繰り返し、(仮)同士の特徴がそれぞれ合致していればそれが"正解"です。
この作業が終わる頃、最初にチョイスした1枚は確実に見分けられるようになっているはずです。


『いや特定の1枚だけ見分けられるようになったところで…』

そう思われる方も多いと思うので全く別のカードも見てみましょう。

直感で構わないので北米版かEU版か判別してみてください。

例題①
例題②










正解は①・②どちらも北米版です。

恐らくほとんどの方が正解できたのではないでしょうか。
なぜならどちらのカードも先ほど判別できるようになった1枚と同じ特徴を持ち合わせているためです。

この時期の北米版シークレットは直線加工

このようにたった1枚でも確実に見分けられるようになれば、そのカードと近い特徴を持っているものは全て見分けることができるようになります。

目指せ違いの分かる決闘者


ただしこの方法には大きなデメリットが2つあるため、実践する前に『こういったケースもある』ということだけは覚えておいてください。

デメリット①:例外が存在する

ここまでどんなカードにも北米版とEU版が存在するような体で話を進めましたが実際はそうではありません。
書籍付録・ゲーム特典・特殊なパック出身etc…
印刷が1種類しか存在しない型番もあります。
最悪この世に存在しないものを探す羽目になるので、サンプルを比較しても全く違いが分からない場合はこのケースを疑いましょう。

デメリット②:希少なカード

コレクター需要の高いカードは複数枚が同時に市場に出回ること自体珍しく、十分な数のサンプルを収集できない可能性があります。
が…正直そのレベルのカードを求めるコレクターならここまでせずとも見分けられるはず。

凄腕コレクター


ただ私はこの方法にはデメリットを補って余りあるだけのメリットが3つあると考えています。

メリット①:誰でも"推し"のスペシャリストに

海外版に興味がある決闘者にはほぼ間違いなく並々ならぬ思いを注ぐ"推し"がいます。
それが特定の1枚なのか、テーマ全体なのか、はたまたデッキそのものなのかは人それぞれですが、この方法は一部を除き任意のカード・レアリティで実践可能です。
好きなカードだけでも自分で見分けられるようになりたくないですか?

メリット②:情報の取捨選択

今回例に挙げた『特定の時期の北米版シークレットはEU版と加工が異なる』という情報は誰にとっても価値のある情報でしょうか。
少なくともシークレットレアに興味がない人にとっては不要な情報です。

メリット①の延長線上ではありますがこの方法は自分にとって必要な情報だけを集めることになるため、余分な情報にリソースを割く必要がありません。

余分な情報と思想を押し付けてくるオタク

メリット③:相場に詳しくなる

サンプルを収集する過程でお目当てのカードが国外ではいくらで取引されているのかある程度分かります。
輸入にはあらゆるリスクを伴うため国内の出品が割高になってしまうのは仕方のないことですが、国外の相場も知ることでとんでもないぼったくりのような出品は避けることができます。

〈おわりに〉

『北米版の特徴は◯◯・EU版は…』と先に知識だけを詰め込んでしまうと必要のない場面で余計な知識が邪魔をし、自分の判別が合っているのか自信が持てなくなります。

泥臭い方法ではありますが判別において経験から得た"目"に勝るものはありません。
海外版の知識が全くない方にこそオススメしたい方法なので是非試してみてください。

最後までお付き合いいただきありがとうございます!