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6月の雨の日、出会った君は

これはわたしが高校1年生の時の恋の話。それから短大、社会人になってからと、結構長く引きずっていた人の話。特に付き合ったわけでもないので、読んでもあまり面白いこともなく、きゅんもないと思います。でもこれがわたしの恋の話。仮に相手のことをYとしておきます。では、本題へどうぞ。

わたしは書道の推薦で高校に合格しました。そんな高校1年生のとき、1年生だけの部活の大会のようなものがあって、本番を前に違う高校での大会を見に行きました。その時にYと出会いました。同じ学校で同じ学年でした。背が高くて、肌が白くて、なんかタイプな人でした。だったと思うってことしかあまり覚えていない。

あまり積極的な性格ではなかったのですが、友達がアドレスを聞いてくれて、その頃はまだLINEはなかったし、ガラケーでした。なぜか先にその友達がメールするというよくわからない仕組みから、やっとYからメールがきました。その時、Yはわたしの顔を知りませんでした。

そのままスタートしたメールのやりとり。うまくいくはずがありません。実際何日メールしてたのかわからないし、内容は少しは覚えているけど、そんな引きずるほどの要素はない恋だったと思う。というか恋でもないのかも。まあその年代の男の子あるあるのような、メールだけだったってこともあり、内容は誰でも見れるこの空間には書けないんですが…。勝手に傷ついて、ありがとう、さようならで終わったメールでした。

そこで終わればよかったのに、なんか好きだったんだと思います。勝手にメールやめて、アドレス消して、自分のアドレスも変えたのに、何かと気になって、あとはYがわたしの顔も知らなかったってこともあり、メールのやり取りが終わって、友達を通して、探っていたこと、あとはYの友達たちにからかわれた?こと。からかわれたというより噂話をされていたってこと。あとはいやでもすれ違ってしまっていたということ。学科も違うのになぜか体育の時間が一緒だったこと、あとは部室で会ってしまったり、結構ドキドキしながら高校生のときは過ごしていた気がします。

そんな感じで、好きなのかなんなのかわからないまま、引きずって、高校2年生のときYは学校から消えた。それから高校生のうちは1度だけ文化祭で見たかな。なんでそんな一瞬の1日の出来事で会ってしまうのだろう?って思ったり、このまま高校3年間は引きずり続けました。

その後進路を選び、短大に進んだのですが、そこて同じクラスの後ろのせいの方とYが友達でまた会ってしまったのですが…。後ろ姿でわかってしまうのがとても苦しくて、そこからまた引きずりましたとさ。

そんな感じで何年か引きずっていましたが、今は全然ですが…。

Yを好きになったのは字の上手さもありました。Rも字がとても綺麗でした。綺麗な字の人大好きで、それだけで興味津々になっちゃいます。


まだ好きだったときに、一度、地元で有名な占い師の方に占ってもらったことがありました。その占い師さんは名前と生年月日が分かればわかるって言ってて、だから聞いてみたんですが、『なにも見えない』って言われました。

それ以外も仕事の話も…。その頃書店で働いていたのですが、仕事内容もその占い師さんの本屋の仕事はこうだろうみたいな、全然見えてないなって思う答えだったので、あまりふに落ちなかったけど、その時に言われた言葉で今も残ってるのは、『あなた、彼が幸せになるまで、自分は幸せになってはいけないって思ってるでしょう?』ってなんとなくそれは思ってたからドキッとしました。

それから占いに行っても好きな人いないの?って聞かれても『いません』って答えるようになりました。

長かったわりに、内容の薄すぎる恋でした。

おわり。

#あの恋

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