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不動産投資で糧を得ながら起業した人の話その.1

知り合いから紹介された武田氏(仮名)は大学を卒業した年の22歳から20年間勤めていた会社を42歳で退職して起業した。

「これから自分の会社を設立して一国一城の主としてやっていくんです。」

新宿のカフェで意気揚々と話をされる武田氏を見ていて、こちらまでエネルギーをもらった。
武田氏はこれまで大手の食品販売会社で商品の仕入れを担当されていたそうで、これからはネットを使ったビジネスを手掛けて行く予定なんだとか。それで、知り合いを通じてわたしに紹介していただいて新宿のカフェでお会いしてお話を伺うことになったというそんな経緯だ。

初対面なので、あまり突っ込んだお話は控えて、ひたすら聞き役に回っていたら、武田氏の方から色々とお話をしてくれた。

その中で、わたしが衝撃を受けたのは、事業活動を始めても数年間は儲けが出なくても生活には支障が無いので、いろいろとチャレンジしたいということだった。

素直に羨ましいと思った。

儲けを度外視していろいろと事業活動に取り組めるなんて、億単位の退職金でも出たのだろうか?夢のようだ。
わたしはどうしても、何故?そんなことが出来るのかを聞きたくなってしまい思わず聞いてしまった。
すると、武田氏は少し考えたような表情になり、そこから順を追って、武田氏が置かれている状況の説明を始めた。


不動産投資で不労所得!?

それは、一言で言えば、不動産投資で不労所得が入って来ているからだということだ。

武田氏は在職中にネットの広告で見かけた、ある不動産投資セミナーに足を運んだそうだ。
そこで、“シェアハウス”への不動産投資の勧誘を受けたという。

わたしは、“シェアハウス”という単語の意味が分からなかったので、武田氏に聞くと通常のアパートのように一室にバス・トイレ・キッチンが備わっているのではなく、共同利用出来る共有スペースがあり、そこにバス・トイレ・キッチンといった水周りのスペースがある新しい形の住居だそう。

水周りのスペースが共有になっていることから、通常のアパートやマンションに比べて初期費用や毎月の家賃を抑えて、リーズナブルな価格帯で居住出来るところと、共有スペースには、入居者同士が交流出来るラウンジなども備わっているところが多く、入居者同士の交流で出会いのキッカケが生まれて友人や恋人が出来る可能性が高く、地方から東京や神奈川に出てきた人たちに人気の住居になっているとのこと。

さらに武田氏が契約しているシェアハウスを運営している会社は、人材斡旋業も営んでいるらしく、人材斡旋料も入るということだ。

つまり、武田氏の収入源は、シェアハウスを借りている入居者からの賃料の他に人材として企業に斡旋された際の人材斡旋料というダブルインカムというわけだ。

20年間貯めてきた貯金と退職金を使って、更に3億円ほどのローンを組んで3棟保有しているそうで、毎月50数万円が手元に残るという。

この金額は会社員時代の給料を超える金額で、家族の生活もずいぶん楽になったということだ。
聞けば聞くほどに羨ましいと思いながらも、どこかでそんなに上手いお話があるのかなぁ…という疑念もあった。

だけど、目の前に居る武田氏はそんな暮らしをしながら、起業しようとしているわけだから、わたしはわたしの役割を果たすことにした。

具体的には、ウェブ周りの準備全般にウェブ関係のコンサルティングといった役割だ。

一通り武田氏のお話を聞いた後、次回会う日程を決めてその日はお開きにした。

そして、次回会う日に武田氏が投資しているというシェアハウスを実際に見せていただくことになった。

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