記憶の中の映像

過去の記憶を思い起こそうとしてもおぼろげなものしか思い起こせない。
はるか昔のことはもちろん昨日のことや慣れ親しんだものですらおぼろげ。
映像として思い起こすのも静止画として思い起こすのも同様に現実感が喪失したようなものになる。

ついでに当時何を考えていたとか感じていたと言う情報が本当に思い出せないし、時系列すら曖昧。
「この場所は大体これくらいの時期にいた」みたいなある程度の把握はできても、そこで起きたことの順番がよく思い出せない。
昨日のことなのか数日前なのかもっと前なのか、そういう情報がすっぽり抜け落ちてしまう。
ノスタルジックな感情が全く発生しないというのはこの辺に由来するのかと思ったりする。

この間気づいたけど静止画や画像を思い起こす時のクオリティって夢の映像と一緒に思える。
細かい部分が全く思い出せず、縮尺などが狂っていたり現実には存在しないはずのものがあったり、あるはずのものがなかったり現実感が全く無い。
夢の映像が鮮明な人は映像記憶も鮮明に思い出せたりするんだろうか。

最終的に思い出せるのはその時何があったかみたいな事実くらいになる。
とはいえ思い出せる事実というのも当然ひどく曖昧になるのだけど。
どれくらいかと言うといつどこでチルノ部に入ったのか思い出せないレベル。チルノはかわいいなあという事実が残っているのみ。かわいいなあ。

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