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ドーカイドーカイ!藤崎宮例大祭神幸行列、4年ぶり完全復活 熊大生も参加(写真特集あり)

藤崎八旛宮で6日間にわたり行われる秋季例大祭のメイン行事・神幸式が17日、行われた。境内から神職や甲冑を着た熊本市長をはじめとした「随兵」が出発し、続いて飾り馬を引き連れた奉納団体が太鼓などを鳴らしながら次々と繰り出した。

 新型コロナウイルス感染拡大により神幸式が中止され、2022年も台風やコロナの影響で制限されたことから、奉納団体の多数の参加を含む神幸式は4年ぶりで、57団体・1万1000人以上の勢子が法被を着用して熊本城周辺を練り歩いた。

 熊本大学からも多くの学生が勢子として参加。薬学部1年の学生は「友達と誘い合って参加した。県外の出身でこれが初めての参加」と語り、医学部の学生は「市内在住だが勢子として参加したのは初めて。親は何度も参加していたようだが、こうして参加できて嬉しい」と微笑み、総じて学生は4年ぶりの奉納とあって初参加が多かった。

 熊本工業高校の卒業生などから構成される奉納団体「熊工飾馬奉納団」の馬方の男性は「4年ぶりにやれることになった。(勢子には)基本は地元民が参加するが、祭だからと遠くから帰ってくる人もいる。それだけ重要な祭りで、熊本で一番盛り上がる行事だ」と開催の喜びを語った。

勢子が威勢よく掛け声をかけて行進=9月17日、藤崎宮前

 「夕隋兵」では57の奉納団体は順次待機地点を出発。新町、国道3号などを経由して藤崎宮へ向かった。大音量で銅鑼、太鼓、ラッパを鳴らして「ドーカイドーカイ!」と特徴的な掛け声をあげて街中を駆け抜け、勇壮な飾馬や勢子の行進に沿道からは歓声が上がり、多くの市民がカメラを向けていた。

 藤崎宮付近で飾馬を見学していた文学部の学生は「熊大に入って初めて例大祭の奉納を観ることができた。熊本一の祭とあって、規模も熱気もすごい。地元の人々が祭に参加しようという意欲が感じられた」と感想を語った。

(2023年9月17日)

【写真特集】

島崎二丁目公園を出発する「熊工飾馬奉納団」の飾馬=同
行進の開始を待つ熊大生の勢子=同
新町交差点を通過する「剛友会」の隊列=同
新町交差点を通過する「剛友会」の飾馬=同
新町交差点を駆け抜ける勢子=同
新町交差点を駆け抜ける「熊工飾馬奉納団」=同
駆け抜ける飾馬=同
鳴り物を響かせながら藤崎宮に到着した奉納団=同
藤崎宮付近まで駆けてきた飾馬=同

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