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人生邂逅 ・まなび編  ◆Sien.Labから -32

Lab.249 対人支援の本質を考えるキッカケを与える名セリフ
   額賀澪 著作 「転職の魔王様」(TVドラマ放映中) からの講義


キャリコンの教えとして、著書前編から8つを抽出してご教示頂きました。

これは面白そう、と。
さっそくドラマも予約して視聴、同時に小説も購入し読み始めました。

ココでは、そのなかから2つを取り上げさせて頂きます。

1.誰かの生き方をより良くしたいなどと思ってはいけない

「人の人生が変わる瞬間に立ち会う。俺たちの仕事は確かにそうだ。でも俺たちがその人の人生を変えたんじゃない。その人が自分で変えたんだ。  俺たちはその横でサポートしただけ。自分が誰かを助けたとか、誰かの生き方をよりよくしたなんて思っちゃいけない。
そのうち ”自分は他人の人生を変えるだけの影響力を持ってる” って自意識に溺れるぞ」

これはこころすべき戒めです。

キャリアアドバイザー、キャリアコンサルタントが陥りやすい境地をずばり指摘しています。

対人支援による他者貢献をしたい。 ヒトの役に立ちたい。

私たちキャリコンを目指すひとの大半は、こう考えています。

これはまっとうなことですし、何も疑う余地はありません。

が、
経験を積み重ねることによって、いつの間にか、ヒトの人生を変えている。という傲慢さに繋がりかねないということでしょう。

 横にいてサポートしているだけ。

あくまで、私たちは伴走者であって結果を出すのはクライアントそのヒト。

ただ一方では、ヒトの人生に影響を与えてしまうので、常に自己研鑽を怠らないよう努力しなければならない。ことも忘れてはならないのです。

2.求職者には最善の選択をしてほしい

「一人の人間ができることなんて、一人の人間の仕事なんて、意外と大したことはない。どんな人間にだって代わりはいる」
「それでも、なんだよ。それでも人間は働くんだ。だから俺は、自分が担当する求職者に、その人が全力で考え抜いた最善の選択をしてほしいと思っている」

キャリコン試験の論述で「相談者には悔いのない選択を」という表現をよく使いますがまさしく、それを指しています。

全力で考え抜く

そのために、視点を変える。視野を広げる。立体的な状況把握をしてあげる
などなど。

それでも完璧はないのでしょうが、少なくとも求職者の方が「ここまでやったのだから」と、思ってもらえれば。

現職でのささやかな経験から、

先日、旅立っていかれた訓練生は、この境地にあったように思います。
(私の貢献度はごくわずかですが)

1年強の時間をかけてとことん自分と向き合い、その結果として選択した企業で内定を獲得しました。 

訓練当初はどこか投げやりで、自分自身を否定的に捉えてしまう。思考力は高く知的能力もずば抜けて高いのですが、前職での躓きが呪縛となっているように感じられました。

当施設で多様なプログラムに挑戦し、自分の嫌な面とも向き合っていく中で結局は今ある自分を受け入れてくれる会社を探すしかないとの結論に至り、見事にそれに合致した企業と出会うことになったのです。

  訓練最終日の晴れやかな表情がすべてを語ってくれていました。


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