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ロヒンギャ難民キャンプ。馴れない土地で迎える2度目の冬。

コックスバザール近郊のロヒンギャ難民キャンプで働くバングラデシュ人の友人から「キャンプはとても寒いよ」とメッセージが届いた。彼のように、故郷を追い出され自国に大量に流入したロヒンギャの身を案じるバングラデシュ人は多い。

常夏のイメージのあるバングラやミャンマーなので意外に思われるかもしれないが、これから3月辺りにかけてこのエリアは夜から朝にかけて急激に気温が下がる。ミャンマー西部ラカイン州のシットウェやミャウーでも夜明けに深く冷たい霧が立ち込め、人々がジャケットを羽織り肩を丸めて焚き火をしている光景をよく見かける。

足場が不安定な丘陵地帯にシェルターが密集する難民キャンプでは焚き火をするスペースもなく、シェルター自体も暖をとれるような作りではない。しかも昼間は強い日差しで気温が急激に上がるので体調管理も難しい。

毛布などの支援物資は彼らに充分に届いているのだろうか。馴れない土地で迎える2度目の冬。難民キャンプで不安な生活を送るロヒンギャや周辺住民の人たちに1日も早い安息が訪れることを願っている。

2018年12月25日 新畑克也

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