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ラグビー観戦のすすめ

2019年、ラグビーのワールドカップが日本で大成功に終わりました。
私は、小さい頃からラグビーが好きで、それは新婚旅行にまで夫を巻き込んでニュージーランドに観戦に行くほどだったので、日本開催が決まったときから楽しみにしていたのですが、一方で、「日本でやって成功するんだろうか?」と不安に思うこともあったので、あんなに盛り上がり、沢山の人にラグビーを見てもらえたことは大変嬉しかったです。

そんな私のラグビーとの出会いと、ラグビーの魅力、お勧めのプライヤーなどを紹介したいと思います。

ラグビーとの出会い

ラグビーとの出会いは中学生のころです。5つ年上の兄が、高校でラグビー部に所属して、花園を目指していました。
兄は体格にも恵まれ、当時地元の高校ラグビー界では有名な選手でした。
そんな兄の活躍から、両親もラグビーにはまり、特に興味なかったけれど応援に連れていかれたのが出会いでした。
初めて見た試合は、兄の高校の圧勝(詳しくは覚えていないけど、70-0くらいで勝っていた)。
雨でぬかるんだグラウンドでぐちゃぐちゃになりながらも、同じ高校生を引き摺ってトライを決める兄の姿を見て、「ルールよくわからないけど、ラグビーってすごい!」と思いました。

高校生の時には、短期留学で訪れたニュージーランドで、たまたまAll Blacks(ニュージーランド代表)vs Wallabies(オーストラリア代表)の試合があり、ホストファミリーが仲良くしている3家族が一つの家に集まり、持ち寄りでホームパーティーをしながら観戦したのを覚えています。
試合開始直前には、Queenの「We Are The Champions」を聞いて気持ちを昂らせたのも忘れられない思い出です。

大学ではラグビーサークルのマネージャーをしていました。リーグの昇格や降格をかけて、涙を流し合いました。

3つのラグビーの魅力

出会いはともかく、私の考えるラグビーの魅力をご紹介したいと思います。

1.ルールの複雑さと戦術

おそらく、多くの人が1試合くらいは、ワールドカップで試合を見て思ったのではないかと思いますが、ラグビーはルールが複雑です。
ぶっちゃけ、マネージャーをやっていた私も完全に理解していなく、1シーズンに1つくらい「このルールなんだ?」となります。
というのも、変わることも多いからです。

基本的には
・前に投げる/落とすが駄目
・危険な行為やスポーツマンシップに反するものはペナルティ
・得点は、トライ/キックのどちらかで入る

というものですが、他にもラインのルールがいくつかあって、それらの組み合わせが、なかなか複雑に感じます。

ルールが複雑なので、勝つためには、戦術と、それを実現できるテクニックとフィジカルが重要です。ラグビー日本代表の合宿が地獄のようにハードだったことは有名ですが、そのテクニックとフィジカルを手に入れるためのものだったと思っています。

ルールの複雑さがわかってきて、戦術が見えると、頭を使うので、見ていてとても面白いです。
っていうか、ラグビーって頭良くないと、トッププレイヤーにはなれないなって思う…。

例えば、ワールドカップ2019のベストトライとも言われている、スコットランド戦での稲垣選手のトライ。

3連続のオフロードパスに目が行きがちですが、その前のプレーで、中村選手がボールを持っていて、自分で前に進もうと思えばもっと進めるし、ここで外側にパスをしてもチャンスかもしれない、という場面で、周りをみたらフォワードの選手しかいなかったので、あえてグラウンドの外側に行きすぎず、外側にスペースがある状態でタックルを受けて、ラック(ボールの周りに密集するアレ)を作ったそうです。そうすることで、相手が広く守備しないといけなくなり、真ん中にスペースが生まれて、あの稲垣選手のトライが生まれたそうです。中村選手はラックを作った時点で、あのトライの絵が描けていたそうです。頭いいなー…って思いません?

将棋でも「感想戦」というものがありますが、この話のように、ラグビーでも「あの時のこのプレーは、こういうことを考えていて…」という話を聞くと、すごい面白いです。

2.ファンサービスの良さ

ラグビー選手はとにかくファンサービスが良いです!私も、サインをもらったこともたくさんありますし、写真を撮ってもらったこともあります。
何なら息子は、選手に抱っこされて写真を撮ってもらっています。

(サンウルヴズのラーボニ・ウォーレン・ボスアヤコ選手と息子)

昨日開幕したトップリーグでも、沢山のファンサービスがされると期待しています!

3.精神

とにかく紳士!!

ワールドカップの期間中も時たまメディアで取り上げられていましたが、試合中熱くなって喧嘩っぽくなったとしても、試合が終わればお互いに謝って仲直りする、とか。

スコットランド戦では日本の司令塔の田村とスコットランド代表のジェイミー・リッチー選手ともめたのも有名ですが、その後お互いにSNSで「ごめんね」とtweetしているのも取り上げられて、称賛していました!
さらに、二人が揉み合いになったとき、真っ先に姫野選手が止めに入っていたのも印象的です。

観客席が分かれていないのも、ラグビーの「ノーサイド」精神によるものだと思います。試合中は熱くなるかもしれないですが、終わったらみんなラグビーが好きな仲間。ワールドカップでは、数多くの外国人が、日本の桜ジャージを着て観戦している姿も沢山見られました。

ラグビーの漢気溢れる精神は、ルールにも表れていると思います。
タックルは相手が倒れるまで腕を放してはいけない(危ないから)、とか、足の裏がどちらも地面についていないと(=立っていないと)プレーに参加しちゃいけない、とか。

その精神の好きなところを挙げたらきりがないです。

私の好きのプレイヤー

トゥシ・ピシサモア代表のフライハーフ(スタンドオフ)。トップリーグでも元サントリーサンゴリアスに所属して、スーパーラグビーのサンウルヴズという日本のチームでも活躍していました。一時トップリーグを離れましたが、今年から日本に戻ってきて、豊田自動織機シャトルズに所属。楽しみ…!

何が好きかっていうと、ベテラン故の安定感。アタックも強いし、テクニックもある。キックも正確。

昨年のワールドカップでも、日本代表との試合の後、元チームメイトの流選手と満面の笑みで健闘を称え合う姿は、「さすがピシ様」と目がハートになりました。

ラファエレ・ティモシー
イケメン。日本代表のセンターで、きっとファンも多いはず。だってイケメンだから。
トップリーグでは、昨年まではコカ・コーラに所属していましたが、今年からは神戸製鋼コベルコスティーラーズに所属。
私が彼を知ったのは、何年か前のサンウルヴズの試合ででしたが、何が好きって、アシストのうまさ。ワールドカップでも、日本のほとんどのトライはティモシーのアシストなんじゃないかと思えるくらいナイスアシストの連発…。もっともっとティモシーに注目してほしい。

ロシア戦でのオフロードパス、スコットランド戦でのキック(しかも利き足と逆で蹴ってるのに超正確)は、トライにもつながったので有名かも!

稲垣啓太
笑わない男」として有名ですが、同郷だし、故郷愛を感じるので応援しています。
もちろんそれだけじゃなくて、怪我が少ない体の強さと、タックルにいった後の立ち上がりのはやさなど、献身的なプレースタイルが大好きです。ポジション的にもスクラム職人!

ヘイデン・パーカー
日本代表選手ではなかったけど、日本のトップリーグで、神戸製鋼コベルコスティーラーズや、サンウルヴズで活躍している選手。ポジションはフライハーフ(スタンドオフ)。
とにかくキックが正確。神戸製鋼には同じポジションに伝説的なスタンド・オフのダン・カーターがいるので、色々学んでもっとすごい選手になっている気がする。

彼は、ニュージーランド出身ですが、まだニュージーランド代表にも日本代表にもなっていないので、今後が気になる…。

リッチー・マコウ
2015年に現役は引退しちゃってますが、今でも伝説的なニュージーランド代表の元キャプテン。私の新婚旅行も彼を見に行ったといっても過言ではなく…。

昨年のワールドカップでも開会式から閉会式まで大活躍でした。
何と言っても、そのリーダーシップが素晴らしい。この記事とか、スポーツに限らずなんにでも応用できそう。

実は、昨年のワールドカップ期間中に、たまたま客席にいたマコウを発見して、お願いしたところ、写真を一緒に撮ってくれました。こんな伝説的な人でも、ファンサービスを忘れない。そんなマコウがやっぱり好きです…。

(この写真とか完全にただの自慢)

最後に

私の好きなプレーとかも書こうかと思いましたが、十分長くなっちゃったので、今回はこれでおしまいにします。

ここまで紹介したラグビーですが、ワールドカップは成功に終わったものの、「にわか」で終わらないかどうかはこれから次第と思っています!

ジャパンラグビーの最高峰、トップリーグが昨日開幕しました!
ワールドカップで活躍した、日本代表のあの選手、この選手が、今度は色々なチームに散らばって対戦する姿を生で見ることができます!
日本代表だけでなく、トップリーグにはワールドカップで優勝した南アフリカ代表の選手や、ニュージーランド代表の選手等々、すっっごい選手をたくさん見ることができます!

既に、サントリー×東芝では、秩父宮ラグビー場に2万人以上のファンが集まったとニュースで放送されていましたが、それだけ集まるのは本当にすごい!素晴らしい!!
是非、現地で観戦して、日本のラグビーを盛り上げましょう!




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