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【MTG】なぜ私は紙のスタンダードを始めなかったのか

はじめに

先日、Aaron Forsythe氏がTwitterでこんなつぶやきをしていました。

ここ数年、多くの店舗でスタンダードのプレイが枯渇してきました。考えられる理由の独自のリストがありますが、ストア コミュニティについてご意見をお聞かせいただければ幸いです。あなたのストアの他のフォーマットに比べて、認可されたスタンダードのプレイが減少したのはなぜですか?

(Google翻訳)

これについて様々な意見がリプライで付いているのですが、それらを読んでいるときに、そういえば自分は紙のマジックはやっているけど紙のスタンダードで遊んだことはないな……と気づいたので、なんで自分はスタンダードを始めなかったんだっけ?というのを整理しておこうと思い、こうして記事にしてみた次第です。

※そういうわけで、この記事はWotC社やその他団体に物申したいわけではなく、あくまで自分の思い出語りのための記事です。

MTGを始めるまで

私は元からTCGを断続的に遊んでおり、特にデュエル・マスターズ、遊戯王、ウィクロスはある程度の期間遊んでいました。
しばらくTCGを遊ばなくなった時期があったのですが、ちょうどその頃にコロナ禍がスタート。

対面で人と会う機会が減った影響もあってか、無性に誰かとカードゲームで遊びたくなり、でもコロナ禍だからショップ行っても大会やってないし……というところでMTGアリーナの存在を知り、とりあえずコロナ禍明けるまでこれで気を紛らわせるかな、という気持ちでプレイを始めました。

残ってたスクショで一番古いもの。丁度カルドハイムが実装されたあたりでした。

MTGを始める前の予備知識としては昔コロコロで切札勝舞君がやってたカードだな、という程度のものでしたが、少し触ってみるとルール内の様々な要素に昔遊んだTCGとの共通点があり、成る程これが元祖TCGか……と納得した覚えがあります。
MTGアリーナはカードが揃えやすかったのもあり、集めたカードで様々なデッキを組んで色々試しているうちに、気がつくとすっかりMTGにハマってました。

続いて実装された「ストリクスヘイヴン:魔法学院」や「フォーゴトン・レルム探訪」の時期も経て2021年の7月末頃になり、気がつくとショップではイベントや店舗大会なども開かれるようになっていました。
で、そうなると紙のデッキを作って店舗のイベントに出てみたい!となり、フォーマットは経験のあるスタンダードを想定してカードを買うためネットショップを覗きに行ったんですが、ここで問題が発生しました。

どうするのがベストなのか分からない問題

前置きを長々と書きましたが、ここからが本題です。

画像は公式より

2021年はスタンダードのチャレンジャーデッキが4月に発売しているんですが、当時の私から見るとこの商品は、
①半年持たずにスタン落ちするカードが大半である。
②近所のショップのイベントに持ち込んで通用するか不安。
という2点から購入を躊躇ってました。

まず①について。
発売された4種類の中だと赤単アグロが一番好みだったんですが、メインデッキのクリーチャー27枚のうち19枚が二ヶ月後にローテーションで落ちる対象になっていました。ここまで大きく落ちると数枚入れ替えてどうにかできるレベルじゃないですね。
(まず7月末に始めようとしたのは時期が良くない、ということは十分に分かってます。)
チャレンジャーデッキの値段の安さは魅力的なんですが、すぐ使えなくなる物に出費するのもな……というのが正直な感想でした。

《アクームのヘルハウンド》と《カルガの威嚇者》は9月を越えられますが、
超えて嬉しいかと言われると微妙なライン。

次に②について。
参加する予定だったショップがフライデー・ナイト・マジックの3-0デッキをネットで公開してくれるタイプの店舗だったのですが、そもそもスタンダードが不成立の回も多く、近所のスタンダード人口って少ないのでは?その中で強いデッキとばかり当たったら構築済みではパワーが不足してるのでは?そもそもFNMってどの程度のレベルのイベントなんだ?と深く考え込んでしまい、身動きが取れなくなってしまいました。

その後色々考えた結果として、9月のローテーションまで待った上で新環境のデッキを組もう!と決めたのですが、今すぐ紙を始めたいのに二ヶ月近く待つのってしんどいんですよ……。
気を紛らわせるためにとりあえず実店舗のショーケースだけでも見学に行こうかなと思い、近所のショップに行くと、


画像は公式より

ローテーションが無いらしいフォーマットのデッキが税込み4,400円で売っていて、

それを使って遊べるイベントが近々あるらしく、せっかくなのでチケット買って参加することにして、楽しく遊んで、

気がついたら統率者を始めてました。

スタンダードを始める"旬の時期"とそれ以外

そもそも構築済みを買う・買わないでこんなに悩んだ事自体がTCG人生において初めてだったんですが、思い返してみればこれまでやってきたTCGにはスタン落ちの概念が無く、"時期"に振り回されたことが無かったのが大きいのかもしれません。

スタン落ちの概念が無い場合、とりあえず最新の構築済みを買えば、トーナメント級じゃないにしても汎用パーツはいくらか入った最低限のデッキが手に入ります。
そこからパックで引き当てたりシングルで買ったカードと入れ替えていけばいずれある程度のレベルになり……と段階を踏んでいけるのですが、スタン落ちの概念があるゲームでは、その"いずれ"が来る前にデッキが崩れてしまうことがあります。

ついでにチャレンジャーデッキって年中ずっと店頭で売ってるものでもないので、秋か冬くらいに始めようとすると買えるものがない状態にもなるのかなと思ったり。
(通販だと在庫を見ることもありますけどね。)

今年のデッキも4月発売で既にスタン落ちしたカードが多数。
これを書いている11月にスタンダード始めたいならやはり75枚シングル買いしかないのでは。
(画像は公式より。)

そういうわけで、初心者がスタンダードを始めるにあたって、構築済みが手に入りやすく、さらにそれをベースに改造して長く遊べる"旬の時期"ってどこなのかと考えると、やはりその年のチャレンジャーデッキが発売してから1,2ヶ月の間だけなのでは?と考えました。
(本当の初心者向けセットとして「スターターキット」があるのは知っているのですが、あれをベースにするのは少し厳しいんじゃないかなと思ってます。)

つまり私のようにアリーナでMTGを始めたプレイヤーは、チャレンジャーデッキ発売前後以外の時期に紙を握ろうと思い立ってしまうと、常に店頭に何かしらのデッキがある統率者か、丁度デッキが売ってればパイオニアを始めるんじゃないかな、結果的にスタンダードを始める人は少ないからショップのイベントも減ってるんじゃないかな……というのが私なりの考察です。

他にも始めた後のスタンダードを継続する動機とか、続けるためのコストの問題もあるのかもしれませんが、始めなかった者としては始めて以降の問題は分からないです。この辺どうなんでしょう。

余談

今にして思うと、使えなくなるのを覚悟の上でチャレンジャーデッキをまず買ってみて、直近のFNMに出てみて周囲のレベル感やコミュニティの様子を見てみるのがベストだったのでは?とこの記事を書きながら考えたり。
(後々他のフォーマットでFNMに参加したときには様々なデッキが混在していて楽しく遊べました。チャレンジャーそのまま持ち込みでも楽しそう。)

チャレンジャーデッキ2023が出るころに財布の様子を見て、また参加を考えてみようかと思います。



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