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夢半ば いつかは…

わたしは、ふつうの会社員としての生活を12年間、労働界での生活34年間を大過なく過ごしてきました。その経験を糧にして次のステージを満喫したいと考えていた折に、エンカウンター・グループ研修会に参加しました。

参加者がそれぞれ自分の気がかりを話します。その気がかりの正体を他の参加者の質問によって浮かび上がらせていきます。わたしは「これからの夢とジレンマ」について語りました。たくさんの質問が出されましたが、突然出された「あなたはほんとうはどう生きたいのですか。」「あなたがほんとうにやりたいことはなんですか。」という質問に絶句してしまいました。それからその答えを探す長い日々が続いています。

出した答えは時として変わり、リタイア当初のままではありません。現役生活の残影に苦しめられたり、描いた計画がとん挫したりもしましたが、基本的な精神は変わることなく、自己実現のステージに向かって確実に歩んでいます。
自問自答で考えてみました。

「あなたはほんとうはどう生きたいのですか?」
わたしは誰かのために生きたいと思っています。
「誰かとは誰のことですか?」
家族のため、地域のため、働く人のため、そして自分のためです。
「あなたはほんとうにやりたいことを見つけましたか?」
はい。「労働者協同組合」を地域福祉のために立ち上げたいと思います。

高齢化率40%を超えた故郷。
小学校も全生徒50名を切って存続も危うくなっています。
スーパーはもちろんコンビニも無くて買い物難民が増えています。
バスの本数も減って医者へ行くことを断念するお年寄りも出てきました。
多くの子どもたちは就職先を求めて故郷を離れて行きました。
あるいは教育や買い物のことを考えて、町に引っ越して行きます。
耕作放棄地が増えていきました。でも青地のために農業外使用ができずに子どもの家も建てられません。ますます農地が荒れていきます。
現役中は仕事一辺倒で、そんなことを想像だにすらしていませんでした。
これまでの恩返し、せめてこの故郷に住む人たちが貧乏でも安心して暮らせる村をつくるお手伝いをしたいと思います。
「支え合いと助け合い」が無理なく継続してできるような仕組みを「労働者協同組合」でつくれればそれが可能となります。
実現に向けて難しい壁に阻まれることもありますが、まずは小さな種を撒く人になりたいと思います。

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