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旅のアルバム。 2023年10月、長野県の旅備忘録その1。

戸隠神社。
弟、素戔嗚尊(すさのおのみこと)のあまりの乱行に怒った天照大神(あまてらすおおみかみ)は、岩戸にお隠れになった。世の中は真っ暗になり、大混乱になりました。そこで、困った神々が会議をし、大神を再び外へお連れするため、歌や踊りの祭りを開きました。その賑わいを不思議に思い、天照大神が少し戸をお開きしたところで、天手力雄命(あめの たちからおのみこと) が岩戸を押し開き、大神をお迎えしました。その岩戸が下界に落ちて戸隠山になったという伝説があります。
この霊山戸隠山の麓にあり、奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社から成りたっています。
ここを初めて参拝したのは2011年のことでした。まだ現役で仕事をしていました。春分の日を含む3月の3連休に未訪問の道の駅に行き、合わせて戸隠神社をお参りする計画でした。ところが、3月11日、東日本大震災が発生したのです。その後は、復旧、復興の掛け声のもと、極限の忙しさでした。身も心も疲れ果てました。神様に助けて欲しい、縋りつきたい。苦しかった。
夏が過ぎてようやく先が見えてきました。敬老の日を含む9月の3連休、戸隠神社に向かいました。参道はお参りの人でいっぱいでした。社が近づいてくると行列となり10分程並んでようやく拝殿の前に立つことが出来ました。そのような状況でも、手を合わせれば周囲の喧騒は気にならなくなり、スピリチュアルな感覚も味わえました。身も心もすっきり、お参りきてよかったと身をもって体感できました。
その時のお礼を伝えたくて、お参りするタイミングを模索していました。コロナ禍が落ち着きようやく時期到来です。「紅葉も見たいね」「国宝の寺社も見てこよう」「ついでに未訪問の道の駅も」当時とは違い時間に余裕があるので、ついつい欲張った計画となりました。

初日
自宅→泉IC→東北道→郡山JCT→磐越道→新津IC→道の駅あがの→道の駅たがみ→三条燕IC→北陸道→長岡IC→道の駅ながおか花火館→長岡IC→北陸道→上越JCT→新井ETC出口→宿泊

2日目
ホテル→妙高スカイテラス→戸隠神社奥社駐車場→徒歩→随神門→奥社、九頭龍社→徒歩→戸隠神社奥社駐車場→鏡池→中社駐車場→中社→徒歩→火之御子社→徒歩→中社駐車場→宝光社→宿泊

3日目
ホテル→善光寺→国宝仁科神明宮→道の駅いくさかの里→大王わさび園→別所温泉泊

4日目
ホテル→北向観音、安楽寺国宝三重塔、浄楽寺→上田城→道の駅女神の里たてしな→宿泊

5日目
ホテル→小諸城址、懐古園→道の駅ヘルシーテラス佐久南→佐久南IC→中部横断道→小諸JCT→上信越道→藤岡JCT→関越道→高崎JCT→北関東道→岩舟JCT→東北道→泉IC→自宅

このような計画が出来上がった。出発は月曜日、帰宅は金曜日。平日の4泊5日。久しぶりの長旅です。

天候には恵まれました。
自宅発9時。泉ICから東北道を南下。
一回目の休憩 福島松川PA。106.3キロメートル。10時13分~10時17分。
郡山JCTから磐越道を新潟方面に向かう。
二度目の休憩 西会津PA。204.3キロメートル。11時24分。
道の駅あがの 2022年2月の第56回登録 新潟県42番の道の駅。
265.6キロメートル。12時20分~13時22分。ここで昼食。


道の駅たがみ 2020年3月の第52回登録 新潟県40番の道の駅。
289.1キロメートル。13時58分~14時15分。

道の駅ながおか花火館 2020年3月の第52回登録 新潟県41番の道の駅。
333.6キロメートル。15時00分~15時54分。
この時点で新潟県内全ての道の駅をコンプリートしました。

ホテル着。426.1キロメートル。17時07分。

2日目。7時48分ホテル発。妙高スカイケーブル乗り場。 447.5キロメートル。8時23分着。
山麓駅から標高1300メートルの山頂駅まで11分の空中散歩。好天に恵まれ、謳い文句通り志賀の山並みから斑尾山、野尻湖まで一望できました。紅葉が始まったブナの原生林、設置されたブランコやハンモックを楽しんだり、周辺を散策したり。のんびりできました。9時55分出発。



戸隠神社奥社参道入り口の駐車場。474.2キロメートル。10時24分着。

下馬の石碑の建つ一の鳥居から奥社に向かう。平日の午前中、参拝者はいるが混雑するほどではなくマイペースで進める。途中の随神門までは案内によれば15分。日ごろから歩きを意識して生活している。写真を撮ったり、周囲を見たりゆとりがあった。


見事な杉の並木が続く。随神門に到着。案内では残り25分。まだ半分まで着ていない。少し汗ばんできた。持参した水筒で給水。奥社が近づくにつれ道は険しくなる。生活圏で歩いているのは舗装道路。ここの路面は未舗装、大小さまざまな石がある。中には浮石もある。また、木の根が複雑な凹凸を作っている。幸いぬかるみはなかったが、石や木の根をよけながら一歩一歩登って行くのは、思った以上に体力を消耗する。余裕があったので調子にのってしまい、ペースが上がっていた。少し広くなった場所を見つけてへたり込んでしまった。息が上がっていた。足が重い。正直疲れた。
「もう少しだから頑張りなさい」
参拝を済ませて下ってくる方にお声がけをいただき励まされた。石段が続く難所。一歩一歩、重い足を持ち上げる。手水舎が見えてきた。

奥社、御祭神は天手力雄命(あめのたちからおのみこと)。九頭龍社、御祭神は九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)。ここ奥社が戸隠神社の御本社となっているようだ。ようやくあの時のお礼が申し上げられた。おみくじを引く。性別と年齢を伝えると、神官が祝詞をあげ、選んでくれる。46番。吉。感謝の気持ちが伝わったようだ。
同じ道を戻る。12時21分出発。


鏡池。477.4キロメートル。12時33分~12時51分。水面に映る紅葉の山。


中社。御祭神は天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)。
480.4キロメートル。13時04分~13時31分。


昼食。ガイドブックに載っている有名店はどこも大混雑。せっかくなので1時間以上待つのを覚悟して戸隠蕎麦の名店そばの実へ。駐車場も大混雑で、接触が怖くて正確な時間や距離を記録する余裕はなかった。食べ終わって車に戻った時刻が15時ちょうど。

火之御子社。御祭神は天鈿女命(あめのうずめのみこと)。
483.2キロメートル。15時07分~15時15分。

宝光社。御祭神は天表春命(あめのうわはるのみこと)。
484.3キロメートル。15時18分~15時42分。

2日目の予定はこれで終了。長野市内のホテル着は、513.4キロメートル。16時49分。たくさん歩いた一日。温泉でほっこり、バイキングでエネルギー充填。
その2に続く。

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