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砲撃されたバグダードのパレスチナホテル

2019年9月後半にバグダードへ出張した。警備会社内にある事務所で移動ルートのブリーフィングを受け、市内、レッドゾーンへ出発した。バグダードで確認したかったホテルがあったが自由な移動が出来ないので諦めていた。

そのホテルは、2003年4月8日、イラクへ侵攻した米軍の戦車がバグダードのプレスセンターがあったパレスチナホテルをチグリス川に架かる橋の上から砲撃、2名が死亡したことがあった。丁度そのホテルに報道カメラマンの宮嶋茂樹が宿泊しており、その時の様子が彼の著書に詳細に書かれている。

読んだのは2007年だろうか、まさか、バグダードへ行くという前提はなく、彼の直球的な記述はなかなか面白いので他の地域や国のレポートも読んでいたので、これもと思い。

たしか書名は「不肖・宮嶋inイラク―死んでもないのに、カメラを離してしまいました。」か「不肖・宮嶋のビビりアン・ナイト(下)イラク戦争決死行 被弾編」だったと思う。

イラク側との面談が済み帰途に付いたときに往路とは違うということは明らかにわかったので、どこを走っているのかGoogle Mapで確かめるとチグリス川沿いに近いことがわかった。ぼんやりと記述の記憶を思い出しながら地図を見てみると「パレスチナホテル」の近くで横を通りかかっているようだったのでシャッターを押したら運よく撮れていた。この先、橋から真っ直ぐ伸びる道路との道路と交わる交差点のラウンドアバウトの中ににフセイン像が建っていたはずであり、これまたその横を抜けて橋渡ったが、囲いがしてあり塀しか見えなかった。

確認したからと言って特に意味があるわけではないが、バグダードのことはこの本から知りえた情報が多く、

他の国なら車を止めてもらうのですが、ここはバグダードでレッドゾーン、車はControl Risks社のランドクルーザーの防弾仕様+フル武装の警備員、我々は防弾チョッキ着用、なので降りることはできなかったのです。

2020年6月20日付け

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