見出し画像

目黒の切支丹燈籠

目黒の大鳥神社とその隣の大聖院には江戸時代の切支丹燈籠と呼ばれるキリスト像が刻まれた燈籠が置かれており、両方とも出所が同じで、三田千代ケ崎(目黒1-1、旧東京都教育研究所)の肥前島原藩主松平主頭の下屋敷、後の大村伯邸にあった燈籠を移設したものです。

1.大鳥神社の切支丹灯篭

大鳥神社の切支丹燈籠は棹石の下部に刻まれた像には足の表現がなくキリスト像を仏像形式に偽装した切支丹燈籠で、切支丹への弾圧と迫害が厳しくなった寛永、正保、慶安の頃から江戸中期にかけて作られたと考えられています。目黒通り側入り口の直ぐ左側、オオアカガシの碑の前にあります。

大鳥神社キリシタン灯篭06
大鳥神社キリシタン灯篭01
大鳥神社キリシタン灯篭02

2.大聖院の切支丹燈籠
大聖院には3基の切支丹燈籠が移設されています。三田千代ケ崎の旧島原藩主松平主頭の下屋敷、後の大村伯邸にあった灯篭を大正15年10月に大聖院に移設した。
もっとも高い灯篭の棹石に変形T字クルスとキリスト像と思われる形状が刻まれています。この燈籠は徳川幕府の弾圧を受けた隠れキリシタンが庭園の祠などに礼拝物として密かに置かれていたものだと伝えられています。

大聖院キリシタン灯篭01
大聖院キリシタン灯篭02


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?