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オープンバッジ

「これからはオープンバッジで人材マネジメントも大きく変わるよ」
研修会社を経営している友人からそう聞きましたが、実はこの「オープンバッジ」というのを初めて聞きました。

簡単に調べてみましたが、狙いとしてはシンプルで、自分が受けてきた研修を国際標準規格のデータで記録し、履歴書やSNSなどで可視化できるというもの。

「学歴」ではなく「学習歴」だと言われて久しいですが、いくら研修をたくさん受けても客観的なエビデンスにならないので、例えば転職時のスキルアピールにはなっていかないのが実情です。

このような”研修の非証明性”を解決するために、オープンバッジは推進元である財団法人オープンバッジネットワークが各種教育機関を認定し、そこで受けた研修は受講生の公的スキルとして証明されるという仕組みです。

ブロックチェーン技術を組み込み事実上改ざんは不可能であるため、非常に信頼性の高い認証になっているようです。

さて、友人曰く、研修業界がどう大きく変わるかというと、
・スキルアップにつながらない研修は淘汰される
・ジョブ型に対応した専門的研修が主流になる
ということらしく、実際、バッジが発行できる研修機関であるかないかがその最初の関門になってきていて、申請する企業ラッシュになっているとのこと(友人の会社も認定されたとのこと)。

この動きは、一橋大学・伊藤邦雄教授提唱の「人的資本経営」のなかでも重要な位置を占めていて、オープンバッジを通したこれからの人材育成や組織変革における成果の可視化手段として発展しそうな予感です。

私もどうかかわっていくか、まずは注視していこうと思います。