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『ダーク・アンド・ウィケッド』プロデューサーからのメッセージ

今週末11月26日(金)に日本公開を迎える『ダーク・アンド・ウィケッド』について、プロデューサーから本作についてのメッセージが届きました。

プロデューサーからのメッセージ

私たちは皆、親の死を経験することになるでしょう。多くの人にとって、実際に死のプロセスに触れることは、不快で恐ろしい状況を生み出します。さらに、死によって家族を集めることになるでしょうが、それは必ずしも親密さを生み出すわけではありません。私たちは、このような経験をしてきた中で、あまり描かれない側面を探りたいと思いました。

強大な未知に直面したことで、家庭に宗教が入り込んでくるというコンセプトも私たちにはとても興味深いものでした。そして、もし信仰に染まった後に歓迎されない訪問者が現れたとしたら。コミュニティや家族から孤立したことで、闇が入り込む隙が生まれたとしたら。

私たちは、本作を観た方が両親の死を巡る自分の気持ちを問い直し、映画館を後にすることを願っています。両親の死は、私たちの生活の中に隣り合うものですが、多くの人はそれがどのようなものか、しっかりとしたイメージを持っていません。私たちは、自分の家族についてよく知っていると思っていますが、実は知らないことが多いのです。

そして、遠方で暮らす両親の病気や死に対処しなければならない日がくるかもしれません。かつてのように、高齢者は子ども以外からの助けを得られないかもしれません。孤立と疎外は、しばしば暗黒面への扉を開いてしまいます。私たちは本作を観て、両親に電話をかけたり、写真を撮ってメールしたり、実家へ車を走らせるきっかけになればと願っています。

またこのプロジェクトは、監督の家族の農場で構想・脚本を練り、最終的にはそこで撮影することになりました。ダラス・フォートワース地域には、まだまだ未開発の風景があります。そして、地元の優秀なスタッフを発見するきっかけにもなりました。私たちが目指したのは、この地域の荒涼とした美しさと映画界の才能を強調し、できる限り地域に根ざしたものを作ることでした。


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