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【Week 8】ブランディングスキル

商品を売りたいのであれば、商品を売るな


どんなにしっかりとしたサービスでも、どんなに優秀な商品でも、
ブランディングがないと何も売れない

▼ブランディング
 マーケティング:特定の人に好きと伝えること
 広告:不特定多数の人に好きと伝えること
 PR:第三者に好きみたいよと伝えてくれること
 ブランディング:相手に好きと言わせること

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  ブランディングがない企業は、経費(広告コスト)に莫大な費用がかかる
  →コストがかかればかかるほど、利益は残らない
  =うまくいかない
  =ブランディングが最も大事

ブランディングさえあれば、極論マーケティングも広告もPRもいらない

▼ビジネスブランディングの種類
 コーポレートブランディング:企業のブランディング 
 プロダクトブランディング:商品のブランディング
 マーケティングブランディング:どう広めるかのブランディング
 セールスブランディング:どう販売するのかのブランディング

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▼ブランディングないことで起こるスパイラル
 設立して売上5億円を超す企業は、世の中の1.2%
 5年間続く企業は、数%
 →100社設立しても、1社も残らないほど倒産が相次いでいる

 前述の通り、ブランディングがある企業は続く
 ブランディングがないと、負のスパイラルにはまり事業は続かない

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▼負のスパイラル
 ブランディングがないと、まずは価格競争が始まる
 価格の下限値までくると、今度はサービス競争が始まる
 サービス競争が始まると、それに付随する自社コストが上がる
 自社コストが上がると、利益率が低下する
 利益率が下がると、コスト削減が始まる
 削減されるコストは、PR
 PRを削減すると、シェア率が低下する

 負のスパイラルにハマることで、事業が潰れていく


▼コーポレートブランディング
 競合は把握するが、競合は作ってはいけない

 例:Google
   Googleは何の会社か?テクノロジー?
   正解:広告会社(売上の90%は広告からの収益)
   →しかし広告会社だが、広告会社ではないと名言
    (テックカンパニーだと明言している)

  もしGoogleが広告会社だ!と明言すれば
  競合がいる中に飛び込むことになる
  競合にいる中に飛び込めば、価格競争が起きる
  =負のスパイラルにハマっていく

▼プロダクトブランディング
 プロダクトブランディングにおいて価格設定は重要

 例:カフェラテの価格設定
 ・前提
  500円:100人中100人が購入意思あり(アンケート調査結果)
  1,500円:誰も購入意思なし(アンケート調査結果)
  原価:300円
  →多くの人が、100人中100人が買う500円で販売をする
   これだと100%潰れる
  →適正価格を把握、設定することが重要

 ・価格設定の基本図

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 ・販管費込みの価格設定フロー
  1番重要なのは、利益を残すこと
  事業はいくら売上たかよりも、いくら残せたか
  それを見極めるために、各価格時の売上・コスト・利益を算出する

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  では、先ほどのカフェの場合、いくらが適正価格になるのか?

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 価格は1番売上が高い箇所ではなく、1番利益が高い箇所で価格を設定する
 この図からも分かるように、500円で設定するのは間違い
 適正価格は、1,000円となる

なんとなく価格を設定すると、なんとなく売上が上がり、
なんとなく利益が残るが、なんとなくで決めると、潰れる

・実践価格から挑戦価格へ
 価格設定は、まず実践箇所で展開をし、挑戦箇所に挑む
 1杯のカフェラテをどう1,250円、1,500円で売るか
 ここがビジネスの面白さであり重要なこと

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プロダクトブランディングとは、付加価値を売ることが重要
これが挑戦を成功させる肝

・付加価値の創出がビジネス成功へのカギ
 相場価格=相場価値→価値はない
 非相場価格=付加価値分の上乗せ価格

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 例:美容院
   Do1:アロマの匂いを選ばせる
   Do2:席の近く、おしぼりをその匂いにする
   Do3:シャンパンを置く
 →付加価値の提供が、相場価値を上回る妥当性のある価格・価値になる

・番外編(店舗で与えられる付加価値)
 ①空間付加価値(雰囲気や空間)→コストがかかる
 ②商品付加価値(素材にこだわるetc…)→コストがかかる
 ③エンターテイメント付加価値(お客さんをワクワクさせるか)
  →コストかからない

▼マーケティングブランディング
 1杯500円のスタバのコーヒー
 1杯100円のマックコーヒー
 なぜ人々はスタバのコーヒーを買うのか?

 →FC(フランチャイズ)かFCじゃないかにその理由がある

・マック(FC)
 商品の価格は変えられない→回転数を上げるしかない→座席を増やす
 席数を増やすと1人に与えられるスペースが狭くなる
 →1杯500円で売れるコーヒーが100円でしか売れなくなる

・スタバ(非FC)
 直営店で全てを営業している
 →儲けファーストではなく、空間を売ることができる
 →1杯500円で売ることができる

マーケティングブランディング(チャネル・場所)も価格設定には重要
ブランドによる価格は表面であって、
それらを作るには、FCかそうでないかの構造がある

▼セールスブランディング
 ブランディングとは、商品やサービス以外のもの(付加価値)をPRすること
 商品を売りたければ、商品をPRしてはいけない

 例:ヤマハのピアノ販売戦略
   ヤマハはピアノを売りたかった
   しかしピアノは高額
   それをセールスして、いきなり買わせるのは難しい
   だからピアノ教室を開き、ピアノに触れさせ、
   そのピアノを買わせている
   →相手から欲しいと言わせるブランディングを実現している

 例:ABCクッキングスタジオ
   キッチン用品を売るために、クッキングスタジオを開いている
   ヤマハと同様の戦略

=商品を売りたければ、その1歩手前のブランディングが重要


美容院をやるのであれば、髪を切ることを価値にしてはいけない
コーディネートの相談を価値にする、恋愛相談を価値にするなど、
それ以外のものを価値にする