私たちKLDがこの事業を通して実現したい世界とは

皆さんこんにちは。株式会社KLDでCEOをやっています伊東です。

私たちKLDは、世の中に納得できる循環をつくることをVISIONとして掲げ、日々事業をおこなっています。
ここでいう納得ってなんなのか、このVISIONに秘められた想いについて話をさせていただきたく、このnoteを書き始めました。

まず、大前提としてリユース業界において中古商品を販売する事業者の収益構造は超シンプルで、

売上金額 - 仕入金額 = 利益

です。超ざっくりで。
つまり、利益を最大化するためには売上金額を最大化を図るか、仕入金額をできるだけ安くするか、またそれを同時に達成することが必要となってきます。つまり、「安く買って高く売る」という昔ながらの商売らしさが滲み出た仕組みになっています。

また、他業種の小売業と比較して珍しい点として、仕入先も事業者ではなく一般消費者であること、つまりCtoBtoCという形態をとるという点が挙げられます。
「自身の商品について相当の知識を持ち合わせる」事業者間同士での取引とは異なり、「中古品の価値について熟知した事業者」と「ほとんどの場合、中古品の価値をあまり知らない消費者」との情報の非対称性が非常に大きい同士での取引がおこなわれることになります。

するとどのようなことが起こっているのか。
リユース業界では情報の非対称性、格差を利用した買い叩きや、伝えるべき有益な情報が隠されるといったことが横行しているという現状があります。
もちろん、全ての事業者においてそうではありません。ただ、私たちの組織には過去に他社で査定業務に従事しており、「あの人からは安く買える」「交渉されるまでは正しい価格を提示しない」といったプレッシャーに嫌気が差して当社にジョインしてくれたメンバーも複数います。
残念ながらこの問題は、リユース業界全体に蔓延しています。

私たちKLDは決してそうした短期的な利益思考の手段に手を染めることはなく、ユーザーと同じ目線同じ方向を見て、誰かが持っていた価値ある”何か”に正当な価格付けと納得できる取引を買取/販売両側面で行い、健全な”モノ”と経済の循環を目指します。
それが、私たちの作りたい納得できる循環です。

次に、このビジョンを達成するために、私たちがすでに施策としておこなっていることや「納得感」をさらに掘り下げた説明をさせていただければと思います。

iOS の画像 (5)

まず、「モノを売ってくれる人」に対して、私たちは納得してモノを売ってもらえるように、様々な施策をおこなっています。

・買取金額のみならず私たちが実際に販売する価格も公開している
・買取よりも高い還元が可能な委託販売システム
・xxxというブランドのシャツだからxxx円ではなく、
 xxxというブランドのxxx年のシャツで、当時定価がxxx円だったもの
 といった査定に際して考慮した事項を全て公開
・査定総評にて査定全体の所感を丁寧に1件ずつ案内

これらの施策を通して、売ってくれる方にいかに納得して売ってもらえるか、という点に注力しています。
また、「もう少し金額を上げてほしい!」といった交渉には一切お断りしています。交渉をそもそも前提としていない価格であることもそうですが、「交渉する人だけが得する世界」もなんか気持ち悪いよね、という私たちの価値観が一つあるためです(バリューについては別記事で書きます)。

また、私たちからモノを買ってくれる方にも、仕入の際に得られた情報をそのまま引き継ぎ、そのモノの本質を伝えられるような商品ページを作成しています。
相場価格だから、で得られるよりも「本当に欲しかったモノに出会えた」「新しいなにかに出会えた」そういった体験を得ていただけるような販売に徹底的にこだわっています。
(これらを効率的に実現する施策については、また後日)

そして、この循環の中にはさらにもうひとり、重要な登場人物がいます。
モノをつくる人です。この人たちがいなければ、そもそも価値あるモノは世の中に流通しません。

残念ながら、私たちのようなリユース事業者は元々モノのつくり手さんたちに嫌われがちでした。ブランドの価値を下げると考えられていたためです。
実際、適当な査定や意味のないセール、1円スタートでの売り切り等様々な要因でリユース事業者がモノの価値を下げることはありがちです(逆も然り)。

私たちKLDのサービスでは、取り扱いブランドを一定数に限定させていただいています。とても歯がゆいところなのですが、私たちはすべての人、モノに素晴らしいサービスを提供することはできません。
しかし、私たちが「価値のあるモノ」と考えるモノに対しては、ひたすらに真摯に、この納得できる循環を作るべく取引を続けていきます。

そうした取引を続けていくことで、私たちが「価値のあるモノ」と考えるモノに対して、納得感のある経済とモノの循環ができあがることで、私たちはその「モノ」の価値をリユースという二次流通の場から支えることができると信じています。
そして、モノのつくり手の方から「これならリユース市場に自身のブランドが流れることも納得できる」と思ってもらえることも、このVISIONには含まれています。

リユース事業者として、素晴らしいサービスや仕組み、テクノロジーの利活用はとても大切です。
ただし、いくらすごい仕組みを作り上げようと、最新のテクノロジーを駆使しようと、常に本質的な部分は私たち事業者自身が常に真摯であること、だと思っています。

CtoCで簡単にモノを売ることができる世の中において、わざわざその間に入るBとしての意義はなんなのか。
常日頃それを考え、私たちは自身のモノを売ったり買ったりする人の最適解であれるように、今後も改善を進めてまいります。

少しでも気になっていただけたのなら、ぜひ当社WEBサイトを御覧ください!

https://kld-c.jp/

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