昔のブログ ~2005.08.07~

新築マンションのはずなのに・・・番外編その2



一番大きな家具屋に舞い戻った私たち。
その頃には私はもう家具選びなどどうでもよくなっていたし、
小姐1号(当時8ヶ月ほど)もすっかり飽きていたので
私は大体の希望を夫に伝え、あとは夫に任せた。
そしてとりあえず必要最低限のものを『予約』という形で話をつけ、
その日は終わった。

それから数ヶ月が過ぎた帰国後、再び家具屋に行き、
最終決定をして搬送の日時を決めた。
満足のいく家具選びではなかったが、
それなりに新居に納めたときの事を想像しながら、
その日を待った。

そしていよいよ家具が運ばれてくる日。
あいにくの曇り空で、今にも雨が落ちてきそうだった。
雨が降り出すと作業が大変だろうから早く来ないかしら・・と
待っていたが、待てど暮らせどやってこない。
夫がたまりかねて家具屋に電話をすると、
家具屋と運送会社は別だからわからないとの返事。

それから連絡も取れないまま待つこと2時間。やっとご到着。
その頃には雨がすでに落ちてきていた。
イライラしていた夫がマンションの下まで見にいったのだが、
怒ってすぐに戻ってきた。
「どうしたの?」と聞けば、
うちが買ったソファや家具が雨に濡れていると言う。
「雨が降ってるのだから、多少は仕方がないでしょう。」と言ってみたが
よくよく聞けば、カバーもせずに直接トラックに積み込んでいて
雨に濡れているという。
『そんなバカな話があるかぁ?!』と疑心暗鬼でいたが、
運ばれてきた家具を見て、言葉が出なかった。
ソファはもちろん、そのクッションさえもビシャビシャ。
リビング用のテレビ台などの組み立て式家具も同じく濡れていた。
そこには『そんなバカな話』が実在していた。

そしてさらに驚いたのは、レザーのソファのひじの部分に
1センチほどの傷が付いていたのを発見して、
「これは不良品ではないか?!」と聞いたところ、
「没問題!(大丈夫だ!)」と言ってライターを手に取り、
その部分に炎を近づけ、表面をちょっと溶かして指で擦ったのだ!
そして何度かその行為を繰り返したが、直るはずもなく
ついに諦めたのかその事実を忘れたかのように、その場を離れていった。
もう何も言葉が出なかった・・・

それ以外にも、小型のクローゼットがオーダーしたものと違っていたり、
ソファベッドの色が勝手に変えられていて、
「色が違うのだけど・・」と言えば、
「注文を受けたのが随分前だからもうあの色は作ってない。
だからこっちを持ってきた。」
なんだと?なぜお客である私たちに確認もせずに勝手に色違いを
持ってくるか???
しかもそのソファベッド、不良品でその後3度ほど修理に出した。
が、それでも直らず、なんとかだましだまし現在も使っている。


その後何度もクレームをつけても、
「それはどっちだ、これはあっちだ。」とかわされた。
あまりにもクレームの対象が多すぎたことと、
まだまだ若かった夫が海千山千の家具屋のおじちゃんたちに
太刀打ちできるはずもなく、ついにギブアップ。
結局は泣き寝入りってことになってしまった。

その後、地元の人たちと話しをしていて
「あそこの家具屋だけはやめておけ。」なんて話を教えてもらった。
時すでに遅しだった・・・。    

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