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母がくるくる働いていた

 今朝、子どもの頃の夢を見た。

 おじいちゃんとおばあちゃんが掘りこたつで話している。耳が遠いおじいちゃん。だから大きな声なんだ。
 母が食事の支度をしてる。藁葺きの家で、かまどでご飯を炊いていた。

 おばあちゃんは手伝わない。クセになるんだって。母を甘やかすとクセになるらしい。
母は、一人でくるくる働く。私はいつも怒られていた。母は忙しかった。

 夢を見た時、思っていたことを思い出した。一緒に動いたらいいのに。一緒に話したらいいのに。
祖父母が「〇〇してくれんさい」と言う。丁寧な言い方だけど、会話はほとんど指示だった。
一緒に動いたら、早いのに。楽しいのにと感じてたんだ。

 家族で楽しかったこと、あったと思う。少しだけ覚えているのは、祖父母と同居する前のこと。
 
 強い誰かの言う事をきいたら、いいんだと思ったよ。母はそうして頑張っていた。私はいつも怒られていた。何でかな。

 私は、一緒に話したり、働いたり、したかったんだ。
 戦後はまずしかったし、家は祖父母が仕切っていた。一緒に笑いあえたらいいなぁと子供心に思ったよ。それ、思い出した。

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