【キルミーベイベー】やすな×ソーニャのCPについての考察【百合】
キルミーベイベーって百合作品なの?
結論、ちがいます。
公式も「怖い描写のあるギャグコメディ」と太鼓判を押している、きらら作品です。
一方ネット上では、「やすな」×「ソーニャちゃん」の絡みに同性愛的趣向を感じる方も多いようです。
【本記事の内容】
・キルミーベイベーの二次創作はどうして同性愛のものが多いのか
どうしてキルミーベイベーは本編の「ギャグ×二次創作」ではなく「同性愛」の二次創作が多いのか。これについて考察したいと思います。
・同性愛的妄想が捗る3つの理由
上述の通り、二次創作では百合要素が多いです。
2024/03/01時点の駿河屋のデーターを調べたところ…
「やすな×ソーニャちゃん」のカップリングが全体の80%を占めていました。
多くの二次創作者が二人の関係性に友だち以上の何かを感じているのは間違いないでしょう。
やすなとソーニャちゃんのド突き漫才が基本の本作
その描写や設定のどこに強い感情を見出すファンが多いのでしょうか。
大きく3つの理由があると思います。
①「私を殺して」と直訳できるタイトル
1つ目はタイトル「キルミーベイベー」そのものにあります。
英訳すると「kill me,baby」
直訳すると「私を殺してくれ」
という物騒な言葉ですが、一般的日本人男性なら「ヤンデレ」を思い浮かべるでしょう。
「病(む)デレ(る)」
盲目的に愛する行為から自分の命さえも相手の気を引くための道具にする。
「あなたを殺して私も死ぬ!」
というやつです。
2人はいつもド突きあいをしていますが、それを「ド突き愛」と捉え、ヤンデレ的要素を重ねるのは理解できます。
「キルミーベイベー」というタイトル自体が役割を持っていると言えます。
②ソーニャちゃんの暗殺者設定
2つ目は「殺し屋」という設定面が理由だと思います。
本作、ソーニャちゃんはいわゆる殺し屋です。
原作初期のころ、そんな彼女にやすなは優しい心を取り戻すためにあれこれちょっかいをかけていました。
これは原作でもアニメ化された4巻(正確には5巻の前半)でも顕著に見られており
アニメ化の影響でこのイメージはいっそう強くなったと感じます。
アニメ最終話の落とし穴の件で多くの視聴者が
「ソーニャちゃんの心に優しさが芽生えた!」
という印象を受けたのも当然だと言えるでしょう。
殺し屋=刹那的に生きる という儚さがエモい
「明日とも知れぬ殺しの世界に身を投じる人間」というフレーバーを好む人間も多い。
更にそこに気も知れずちょっかいをかけてきて、少し心を許したような描写がありさえすれば想像力が働くものです。
『私は死ぬけど○○のこと…』
『自分の行いで友人を巻き込んでしまう』
『墓参りにきたよ○○ちゃん』
といった感じでしょうか。
たしかにグッとくるものがあるのは理解できる。
暗殺者だけどどこか抜けてるソーニャちゃんのキャラクター性も相まって創作がしやすいのだろうと推察できます。
漫画原作での二人の関係性
余談ですが、原作6巻P43「泣ける話」では泣いて心を優しくするよりも
ソーニャちゃんの泣き顔を拝むこと
を目的にやすなが行動します。
原作では巻が進むごとに対等な友人として扱う傾向が強まっているように思え、
実際ソーニャちゃんの付きあいもよくなっています。
アニメしか観たことない方は原作を手に取っていただきたい。
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③過度な暴力描写
最後は演出面
やすなの異常な耐久度もあるが、日常ギャグマンガの形をとりつつ
かなり過激なやり取りでこの漫画はなりたっています。
「これ絶対死んでるよね…」
という描写は本当に多いです。
「ツンデレ」、自分の気持ちを相手に上手く表現できない人物が
照れ隠しにわざと相手に嫌われそうな行動をとることを意味します。
いつも表面的に攻めているキャラクターを
「実はこれ照れ隠し、かまってちゃんの類では?」という目でみると
創作は生まれる。
暴力描写も一周回ると
「こんなに全力で殴るのは好きの裏返しなのでは…」
と認識する読者も一定数いるということでしょう。
原作の「(おっ百合か…?)」言えなくもないコマ達
本当にマジでデレないソーニャちゃんだが、たまに物凄い友達ムーブを見せる事があるので紹介します。
百合的二次創作をする方は参考にしていただきたい。
「ハハーン その為に今傘を壊したね?素直じゃないなぁ~」
巻数:11巻
コマ:11P左列3コマ目
状況:雨の日に傘が壊れてしまったやすなに「しかたないから帰りは入れてやるか」とソーニャちゃんが言った場面
『いいタイミングだ よくやったな』
登場:11巻
コマ:84P左列2コマ目
状況:刺客、キリングキックパンチャーを鈍器で倒したやすなを
労うソーニャちゃんのセリフ
「まだ~」『もう少し』
巻数:11巻
コマ:107P右列1コマ目
状況:芸術の秋と言うことでお互いの絵をスケッチすることになり、
ソーニャちゃんが頑張ってやすなを描いている場面
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回紹介したように、とても多くの二次創作で百合要素をみかけます。
創作とは人類に授けられた翼。とても素晴らしいものです。
とはいえ、原作をリスペクトした上で二次創作を楽しみたいものだと思う所存であります。
原作/作者でありますカズホ氏の健康を勝手ながらお祈りさせていただき、終わりとさせていただきます。
ここまで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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