諏訪旅行2日目 諏訪大社四社巡り前編
1日目はこちら↓
2人にとって初の国内旅行、第2日目。
朝は5:30に起床。
わざわざ5:30に目覚ましをかけて起きた理由は、朝風呂。田舎の早朝、静かに露天風呂に入るほど気持ちのいいものはない。特に、日の出の前後は空の色が変わっていく様が美しい。あいにくの天気だったのでそれは叶わなかったものの、最高気温10度という気候の中で入る露天風呂はやっぱり気持ちよかった。
りりちゃんは寝ていたが、銀が風呂に入っているのに気付くと、起き出してきた。朝風呂を気に入った様子。あとで聞いたらこれがこの旅行での体験1位だったらしい。朝風呂の良さを知ってもらえて何よりである。
しばらくぼーっとコーヒーを飲んだ後、昨日と同じ個室へ朝ご飯を食べに行く。
朝ご飯もとても美味しかった。とくに出汁餡かけのお粥はHPをみてから2人ともずっと食べたかったので、それが叶ってよかった。デザートはメロンとオレンジ。
仲居さんに昼に蕎麦が食べたいのでおすすめを訊くと、近くでは「そばごころ小坂」が美味しいとのこと。11時のチェックアウト後に駅まで送迎してくれるらしいので、そこから徒歩で向かう。13:20より宿の諏訪大社四社巡りツアーを予約していたので、お土産タイムや移動と合わせて2時間弱。ちょっと焦りを感じ始める。
チェックアウト前に徒歩3分ほどにある、タケヤ味噌会館へ。タケヤ味噌は萃での夕食、朝食ともに出てきて美味しかったので、お土産として欲しかった。味噌を買ってからもう一回風呂にでも入ってチェックアウトかなとか思っていたが、思いのほか味噌のラインナップが充実。選ぶのに迷い、宿に帰ったときにはチェックアウト5分前。急いで片付けしチェックアウト、送迎してもらった。東京から傘を持ってくるのを忘れてきたが、なんとツアーが終わるまでは宿の傘を貸してくれるということで、有り難く貸してもらった。
駅に着いたので、ロッカーに荷物を入れ蕎麦を食べに小坂へ。徒歩3分ほどで見えてきたが、開店待ちが数人並んでいる。人気店のようだ。
11:30の開店ぴったりに、3グループ目として入店。腰の曲がった店員のおばちゃんに、入るときに鈴木さんですか?と聞かれ、違いますと言った。口コミで接客が丁寧すぎて、料理が出てくるまで時間がかかると書かれていたので、タイムリミットのある我々は少し不安だったが、ホールのおばちゃんはテキパキと注文を取り、とても気さくで感じが良かった。我々は大量の朝ご飯のあとでお腹が空いておらず天ぷら等は頼まなかったのだが、そのおかげで一番最初に蕎麦が運ばれてきた。
おろし蕎麦(八ヶ岳)。1050円だったかな。銀はざる蕎麦(八ヶ岳)で、800円で蕎麦と向き合う。今まで食べた蕎麦の中でも上位の美味しさ。水がいいんだろうか。
12:20頃に出られたので1時間ある。行きたかったくらすわへお土産探しに向かう。
途中、片倉館があった。大正時代からの銭湯。千人風呂という、立って入る大風呂が有名。1日目が雨だったらここも行こうかと考えていた。木に隠れて上手く撮れず。
くらすわへ。養命酒が経営するレストラン兼ショップ。
中は思ったより広く、お土産屋だけでなく生鮮食品売り場やパン屋もあり、2階にはイタリアンレストランもある。お洒落で、地元の方も訪れていそうな施設。最近GoToクーポンに対応(2020/10/17現在)。また来たらここのレストランで食事してみたい。
そして歩いてすぐのしんゆへ。泊まった宿は萃だったが、しんゆは隣にあり経営は同じ会社。ここのロビーで諏訪大社ツアーの待ち合わせ。程なくすると呼び出しがかかったのでバスに乗る。
雨だったせいもあるのか、バスに乗ったのは我々も含めて夫婦が3グループと少数でコロナ禍でも安心。運転手兼ガイドツアーが1人、諏訪大社四社に連れて行ってくれる。今思うと大変な仕事である。
パンフレットを受け取り、13:20、バスが動き出した。四社のうち、まずは上社前宮へ。車で20分程度。諏訪湖からはだいぶ離れる。車窓から見える雲がかった山々が幻想的だった。
バスで寝ていると、まもなく着くということでナレーションが流れ始めた。ぼーっと聴いていると突然前宮の鳥居が見えた。霊感やらは全く縁のない銀だが、鳥居が見えた瞬間は、身体が強ばって緊張し、一瞬で目が覚めたのを覚えている。この感覚は四社の中でここだけだった。神様の存在を信じてしまいそうになる。
バスは鳥居の横を通りぐんぐん登っていく。拝殿はかなり上の方にあるようだ。こういうのは歩いて登って気持ちを高めたい派だが、時間の決まったツアーなのでしょうがない。
拝殿のすぐそばにある駐車場に停車。駐車場のすぐ近くに本物の御柱が見えてテンションが上がる。
水眼の清流で手と口を清め、参拝。
前宮はまさに諏訪信仰発祥の地。本宮に移されるまで、ここで様々な神事が執り行われた。四社の中で唯一本殿を構える。諏訪大社の御祭神は古事記に登場する建御名方神とされているが、ミシャグジ神を起源とするという説もある諏訪明神の正体は、もしかしたら縄文時代の狩猟の神様ではなかろうか。
ガイドさんの説明を聴いたあと、本殿の周りをぐるっと歩き、御柱を見ていく。本殿は怪物のような大木に囲まれており、かなり神聖で荒々しい雰囲気。御柱よりも本殿に目を奪われた。
お土産屋もなく、観光地としては他の社に比べて規模が小さいためか居られる時間が短かったのだが、今思えば四社でここの雰囲気が一番好きだった。また諏訪に来たら上社前宮には来ようと思う。
続いて前宮からツアーバスで5分、上社本宮へ。途中に神長官守矢史料館を発見。本当はここも行きたかった。奥には「空飛ぶ泥舟」や、最も危険な建物として有名な空中の茶室「高過庵(たかすぎあん)」がある。最近半地下の「低過庵(ひくすぎあん)」も出来たとのこと。名前が秀逸。
さて本宮は、前宮とはかなり雰囲気が変わり、観光地としても人気なのがわかる。駐車場の周りにはお土産屋もたくさん。境内には見どころもいっぱいある。
大きすぎる太鼓、鹿の死体をぶら下げて血を抜いたとされる大木、土俵、硯石、ハート型の穴が開いた灯籠、そして御柱。
参拝しようとしたら、ご祈祷が始まった。見れてラッキー。御守りを買った。
後編↓へ続く。
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