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継続しない選択|継続できない原因は意志が弱いからじゃない

「なんでまたサボってしまったんだ、
決意が足らない…」

「目標達成のためには
もっと努力しなければならない」

「やっぱり自分は意志が弱いのか…」

頑張り屋さんな人ほど目標を達成できない時、

あるいは継続すると決めたのに
何かを続けることができない時、
自分の意志の弱さを責めることが多いです。

しかし、自分を恥じる前に少し立ち止まって考えてみてください。

あなたは本当に「継続できない」のでしょうか?

実はその認識は完全に思い込みで
間違っているのかもしれません。

「継続できない」と思い込んでいても、実は継続のプロ

継続できないと思い込んでいる人の多くはむしろその逆、継続のプロと言えます。

この事実に気づくと全てが一変します。

もし信じられないと思うのであれば、試しにあなたが毎日必ず行うことを振り返ってみると良いでしょう。

睡眠、洗顔、歯磨き、食事、
ネットサーフィン・・・どうでしょう?

あなたは誰に指示されなくても、毎日多くのことを続けています。継続しています。

実は僕たちは例外なく誰もが継続のプロであり、何事も続ける事ができます。

詳しく紐解いていきますが、
まずこの概念を受け入れる必要があります。

「継続」の呪縛:誰もが持っている「継続力」

そもそも人は生まれながらに「継続」することが得意です。

脳の仕組みからして
人は繰り返し行う行動を習慣化し、自動的に
実行できるように設計されています。

目標達成により、勝手に脳内でドーパミンが分泌され、快感を得ることでさらに継続しようとする意欲が生まれるようにできています。

またほとんどの日本人は幼少期から
「継続」の英才教育を受けています。

「継続は力なり」という教えを自然と叩き込まれてきました。

学校では、成績を上げるために
部活では、強くなるために
未来に向かって努力を続け、粘り強く
継続することが美徳とされてきました。

社会に出ても「継続」の価値観は行動規範として根強く存在します。「安定した会社に長く勤め、出世を目指そう」「良好な人間関係を維持するため、努力を続けよう」

その結果、周りの影響もあって僕らの継続する力は磨きがかかっているのです。

だから勘違いしていけないのは、僕らは
継続できないのではないんです。

ではなぜ新しいことや挑戦をするたびに
多くの人が意思の弱さや継続力の無さに
頭を抱えているのでしょう?

「継続できない」のではなく、「継続すべきではない」ことを続けている

僕たちが続できないと嘆く理由は
新しい事が「継続できない」のではなく、

過去の延長線上の「何か」を継続しているから
新しい事ができない
という表現の方がリアルです。

例えば、毎日の家事や育児に追われる中でも
暇な時間で副業を始めたい
主婦の方がいるとします。

その人がいざ副業を始めてなかなか継続できないとしましょう。

その原因のほとんどは、
過去からの癖で暇な時間に
「何か」をしてしまうからです。

言い換えるなら
その何かを継続しているんです。

だから「何か」を具体化して
それを継続するのをやめる選択をしなければいくら暇だと認識してても時間が増えることはありません。

その結果、「気づいたら何もできなかった」「意志力がない私…」という自己嫌悪が発生。

つまり人が何かを始める時は「継続する選択」以上にまず自分の時間の使い方を振り返り、継続しない選択を先にする必要があります。

そして過去の継続をやめて空いた時間や心の余裕を使って新しいことを始める・続ける。

この順番を守らないと
忙しい現代人は毎日の生活で
キャパオーバーになるのがオチかと思います。

継続してしまう「何か」の正体

ここまで理解できれば後は自分が繰り返す「何か」の正体を解き明かす作業です。

これはじっくり自分と向き合うこと。

紙に書き出しながら客観的になって
自分が繰り返してしまう癖や習慣化している時間の使い方を認識することです。

具体的なワーク:==============

ステップ⑴
自分の1日を振り返って
普段行っている行動を全て紙に書き出す
(いつ、どこで、どんなタイミングで)

ステップ⑵
書き出した行動の中から
本当は継続すべきではないことをリストアップ

ステップ⑶
リストアップした
継続すべきではないことを分析する

・継続している年数
・なぜ継続しているのか(どんなメリットがあるか)
・もし継続しなくなったらどんなメリットが生まれるか

ステップ⑷
それぞれどのようにすれば
継続しない選択ができるか対策を作る

======================

継続年数が長いものほど
強力な呪縛になっている可能性が高いです。

つまり対策もそれに応じて強制力のある方法を練る。このように考えると効果的な対処がしやすくなります。

まとめ:「継続しない」という選択から見えてくる世界

・人は継続のプロである、継続する力は身についている
・自分がするべきでないことすら続けてしまう
・あなたにとってのすべきでない事は何か?継続しない選択を先にする

継続が美徳な社会であるがゆえに
多くの人は

「これから新しく何を継続しよう」
「どんな習慣を取り入れよう」
「どうやって継続しよう」

などと継続する選択ばかり考えています。

しかしその結果、自分の意思の弱さに悩んだり
継続ができないと嘆くのならまず先に自分の中で何かを「継続しない選択」をすると良いかと。

それによって自分の真のリソースが生まれ、
新しく継続するべき事が見えてきます。

僕も常々「継続する選択」と「しない選択」はアップデートし続けております。

ぜひこれを機に「継続しない」選択、
あなたも意識してみてください。

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