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フォーメンテーション・コーチング誕生秘話(4)葉巻

「葉巻は発酵である」

葉巻を初めて吸ったのは約20年前。場所は香港のマンダリンオリエンタルホテルのシガーラウンジでした。あまり味は覚えていません。それから思い出したように吸い、今年、紙巻きタバコをやめてから本格的に吸うようになりました。

人材育成業務に20年。精神的不調を和らげるように日常的に吸うようになった葉巻を始めたのも20年前。何か不思議なつながりを感じていました。その時出会った記事が「葉巻は発酵である」というものでした。

それから葉巻に関する書物を読みあさり、一日一本葉巻を吸う日々が始まりました。葉巻の発酵は1次2次と二段階ありますが、私が興味をひかれたのはそのエコサイクルです。動物などの生物が死んだあとに発生するアンモニアを地中の微生物が分解し、土の中にある硝酸塩と結び付いたのち植物が吸収、光合成を経てアミノ酸などのたんぱく質に変化するのです。自然の恵みを葉いっぱいにため込んだのがタバコ葉です。そのタバコ葉が2段階にわたる発酵、そして熟成をとおしてあの何とも言えない至福の味を創り出すのです。

嫌煙家の人には怒られるかもしれませんが、この自然の恵みである葉巻はこの宇宙にあるすべてのものがパーフェクトに融合して創り出される創造物なのです。葉巻が美味しく出来上がるには「土壌」「環境」「発酵菌(微生物や酵素)」「変化」が必要です。

ある時、個人輸入で購入した葉巻を吸っているときに不思議な感覚に出会いました。その時の葉巻の味はまさに出汁。そう旨みなのです。あまりにも美味しくて恍惚とした状態の中で私は、

「人間もこうならないかな」

そう、その時の感じがファーメンテーション(発酵)コーチングを開発する引き金となったのです。

(続く)

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