【ポーカー】リバーのベットフォールドを考える【10NLz】
リバーでベットフォールドすると勿体ないと感じるKKTです。
10zのハンドレビューをしていきます。
PokerStars - $0.10 NL FAST (6 max) - Holdem - 6 players
BTN: $12.27 (122.7 bb)
SB: $10.65 (106.5 bb)
Hero (BB): $8.02 (80.2 bb)
UTG: $10.00 (100 bb)
MP: $13.15 (131.5 bb)
CO: $14.15 (141.5 bb)
SB posts $0.05, Hero posts BB $0.10
Pre Flop: (pot: $0.15) Hero has 6h 5h
2 folds, CO raises to $0.30, 2 folds, Hero calls $0.20
Flop: ($0.65, 2 players) 3d Tc 4c
Hero checks, CO bets $0.47, Hero raises to $1.40, CO calls $0.93
Turn: ($3.45, 2 players) 7h
Hero bets $1.65, CO calls $1.65
River: ($6.75, 2 players) 2c
Hero checks, CO bets $5.15, Hero calls $4.67 and is all-in
Results: $16.09 pot ($0.72 rake)
Final Board: 3d Tc 4c 7h 2c
CO shows Kc Qc: (Flush, King High)
(Pre 61%, Flop 72%, Turn 20%)
Hero shows 6h 5h: (Straight, Seven High)
(Pre 39%, Flop 28%, Turn 80%)
CO wins $15.37
順番にプレーを振り返っていきます。
プリフロはコール。ライト3を打つならブロッカー効果を期待できるKxsとかQxsを選びたいです。
フロップはオープンエンドでチェックレイズ。ツートーンは少し嫌ですが、BBに33とか44とか強いハンドが存在するボードだからチェックレイズしやすいのと、ショーダウンバリューが全然無いのでチェックレイズを選択。
ターンでストレート引いてダブルバレル。
リバーはフラッシュ完成するカード、かつ2betポットでお互いにフラッシュが多いと思ったのでトリプルバレルオールインは控えました。相手にオールインされて、ストレート降りるのは流石にまずいと思ったのでコールしてフラッシュにペイオフ。
後から考えるとリバーは自分からオールインする方が良かったです。フラッシュにはチェックしても相手のオールインをコールしてペイオフするので、ペイオフは避けられない。こちらからオールインすればクラブ持ちのAA-TTあたりからコールを貰える可能性があります。チェックしたらAA-TTにはチェックバックされて、フラッシュにはオールインされるのでイマイチでした。
一方で2ベットポットは3ベットポットとか4ベットポットと比較すると、フロップのハンドレンジがお互いに広いのでリバーの役が強くなりがち。フラッシュを警戒してチェックフォールドとかベットフォールドのラインも有りと考えてます。
GTOwizardでプレーラインを確認してみます。
プリフロ
BB
・ライト3はKxs、Qxsなど。KKやQQなどのブロッカー効果と、フラッシュやストレートの引き目があること、BBコールで戦いにくくてフォールドするところをライト3に回すことで抵抗レンジを効率よく広げられるのが良い。ブロードウェイオフスートも、ブロッカー効果があって、ポストフロップ戦いにくいのでライト3に向いている。
フロップ
BB
・ドンクベットのレンジが20%程度存在。チェックレイズできそうな良いハンドで打つ。ナッツレンジ(44、33)、強いハンド(ATo、KTo)、フラドロ、ストドロなど。
・エクイティグラフは均衡している。ナッツレンジが若干BBに優位性があるのは、COは44と33を一部フォールドするのに対してBBはフォールドしないから44と33のコンボ数がBBの方が多いため。
このドンクベットは実戦では採用しにくい。理由は、COのオープンレンジがそこそこ広くハンドのバリエーションが多くて、スーテッドコネクターやローポケットなどのハンドが含まれているから。EP vs BBであればスーコネとローポケはBBに多いので、BBの優位性を主張できそうですが、CO vs BBではそれが難しいと考えてます。そもそもドンクベット戦略が難しいので、レンジアドバンテージかナッツアドバンテージがある状況でドンク使いたいです。
CO
BBチェックに対して
・チェックが6割弱。エアーや2オーバーなど、ボードと相性が悪いハンドは無理せずにチェック。
・ベットレンジは4割。サイズは33%~75%まで様々。素直に良いハンドを選んでベット。トップヒット以上の強いハンド、発展性のあるドローなど。
・BBがドンクレンジを持つ場合、チェックで回ってきたらCOの優位性が若干大きくなる。エクイティグラフを比較すると、特にナッツレンジ付近が変化していることが分かる。
2オーバー系が弱いボードはチェックレンジが広い。チェックレンジを守るために一部の強いハンドもチェックで回す。特にAAのクラブ無しとかはチェックに回されやすい。AAのクラブ無しはターン以降の発展性が小さいのと、SPRが大きいのでポットコントロールしたいから。チェックレイズからトリプルバレルオールインのラインを取られるのが一番嫌なので、ドロー目の強いボードはオーバーペアのフラッシュ抑えていないところでチェックしがち。AAのクラブ有りはフラッシュのアウツを抑えているのと、フラッシュを引いて捲る可能性があるからベットしやすい。JJはAKQを拾われたくないのでブロックベット的な意味合いでベット頻度が高い。
BB
33%CB(レンジベット)に対して
・レイズ15%、コール50%強、フォールド30%強。
・レイズレンジはナッツ(44、33)、強いハンドの一部(AT)、ショーダウンバリューが低いドロー。クラブ2枚、ストドロ(76、75、65、A5、A2)、ダブルバックドア(A7dd、A6dd)、クラブ含みのブロードウェイオフスート(AJo、KQo、KJo、QJoなど)。
75%CB(ポラライズ気味のベット)に対して
・レイズ10%、コール40%、フォールド50%。
・レイズレンジはナッツ(44、33)、強いハンドの一部(AT)、ショーダウンバリューが低いドロー。クラブ2枚、ストドロ(76、75、65、A5、A2)、ダブルバックドア(A7dd、A6dd)。
ベットサイズが大きくなるとフォールド率が高くなる。33%サイズに対してはエアーを全て降りるイメージ。75%サイズに対しては、エアーに加えてクラブの無い2オーバーとクラブの無いポケットペアを降りる。
クラブのあるポケットペアはセットを引いたときにフラッシュが完成しないのと、相手のフラドロのアウツを抑えているのが良い。クラブのある2オーバーは、ターン以降でヒットしたときにフラッシュが完成しにくいのと、ターンでクラブが落ちてチェックチェックで回ったときのリバーのブラフコンボになるのと、4枚クラブが落ちてフラッシュになる可能性があるのが良い。
CO
BBチェックレイズに対して
・コールとフォールドが半々、レイズが10%程度。エアーとバックドア系は降りて、ペアとフラドロはコール。
・レイズはセット、オーバーペア、ATなどの強いハンドがバリュー。ブラフはA3ccとかK3ccが選ばれている。これは33のブロッカー効果と、ターンで入れきるラインにちょうどいいハンドだからと予想。ヒット+フラドロ系のハンドはリバーで何が落ちたら嬉しいか分かりにくいものの、ターンでオールイン→相手コールとなったときにエクイティが残りやすいのが良い。立ち位置が分からなくて良いうちに入れきることでハンドの特性を活かせる。
ターン
フロップはBBチェックレイズでCOコール
BB
・ベットとチェック半々。7hは65のストレートしか完成しないのでラグ寄りのカード。フロップでお互いにゴミハンドが落とされているので、エクイティ低いところは均衡。ナッツレンジはストレートやセットが多いBB側が有利なので狭く絞ってポラライズレンジでベットする。
チェックレンジを守るためにストレートも一部チェックしている。クラブを含まない65がチェックしがちなのは、クラブ含みよりも壊れやすいからプロテクションのためにチェックレイズオールインを狙っていると予想。
CO
BBベットに対して
・オーバーペアとフラドロはコールかレイズで抵抗する。オーバーペアでクラブを抑えていないコンボはプロテクション的な意味合いでオールイン。ブラフオールインにはK3ccやA3ccなどのターンで強いけどリバーで立ち位置分からなくなりがちなヒット+ドロー系が向いている。
・トップヒットはコールとフォールドをハンドによって選ぶ。キッカーが強いとコール寄り。AToはAcを持っているとフォールド、Acを持っていないとコール。理由は、ターンでAcToのフラッシュ目が消えたことと、AcがBBのフラドロを抑えているからBBのベットがバリューベットの可能性が高くなるから。EQもAc無い方が高い。
リバー
フロップBBチェックレイズCOコール、ターンBBベットCOコール
・広いレンジでベット。ベットサイズは小さめが多い。
・エクイティグラフは弱いところはCOが強くて、あるところを境にBBが強くなって、ナッツレンジは均衡。
・ポラライズ側(BB)はナッツレンジとエアーレンジがあって、マージナル側(CO)はワンペアが多いから、BBのエクイティは階段型、COのエクイティは横一線になる。ただ、ナッツが変わるリバーが落ちたときはナッツレンジに変化が起きる。フラッシュはお互いに持つのでナッツレンジが均衡する。
・ブラフにはボトムヒットのスーテッドギャッパー系を使う。相手のセットをブロックしているのと、相手のオーバーペアやトップペアをブロックしないのが良い。相手にはフラッシュかトップペア+しか残っていないので、降ろせるのはトップペアかオーバーペアしかない。
この状況のBBのベットはバリュー過多。理由は、BBのブラフの本命だったフラドロが完成したことと、COのレンジが強すぎてブラフで降ろすのが難しいから。強いレンジに対してブラフするのは得策でないことが多い。
CO
BBベットに対して
・フラッシュでレイズ、クラブ持ちのオーバーペアでコール。
正直2ベットポットのリバーの大きなベットはバリューしか出てこないのでクラブ持ちのオーバーペアも降りることを考慮したいです。コールよりもフォールドの方がEV高いの有り得ます。
BB
BBベット→COオールインに対して
ストレートはフォールド。フラッシュでコール。
このオールインはバリュー過多なので、ストレートはフォールド。ただ、ベットフォールドできる額で打たないと損失が大きいです。相手は絶対にブラフでレイズしないと分かっているなら、極端な話1bbベットで役割を果たせます。エフェクティブスタックが深いなら、ベットフォールドのラインが取りやすい。
今回はエフェクティブスタックが80bbしか無いのでベットフォールドのラインは取りにくいです。フラッシュは諦めて自分からオールインするか、非常に小さいベットからベットフォールドするエクスプロイトラインを取るかの二択。相手がニットなら10%ベットからベットフォールド、コール過多ならオールイン、アグレッシブならオールイン。スタッツをよく見て柔軟なプレーをしたいです。
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