セールスライティングで使える心理学④ウェブレン効果
ウェブレン効果とは「商品の価格が高いほど需要が増加する現象」を言います。
別名「顕示的消費」や「見せびらかし消費」とも呼びます。
わかりやすいのは「ブランドものの購入」ですね。
もし、エルメスの公式サイトで25万円で販売されている商品が、タイムセールでたった3万円で買えるとしたら、あなたならどうしますか?
「なんてお買い得!」と思って買いますか?
ほとんどの方が
「エルメスなのにそんなに安くていいの?」
「ハイブランドじゃなかったっけ?」
「もしやバッタ品?」
と感じるはず。
『安かろう悪かろう』という言葉があります。
もし、正規ルートで輸入した本物だったとして、3万円まで値下げされたエルメス商品に、どれだけ魅力を感じるでしょうか?
結局、価格の高いエルメスだからこそ、人は購買意欲をかき立てられるのです。
このウェブレン効果を活かした価格戦略が「威光価格」です。
威光価格(名声価格)戦略とは、高品質であることを示すために高価格に設定すること。
商品を所有したり、サービスを享受すること自体がステータスなので、価格が高くないと意味がありません。
もっとモテたい
もっと愛されたい
もっと尊敬されたい
もっと注目されたい
もっと優越感に浸りたい
もっと羨望の目で見られたい
もっとステータスを見せびらかしたい
高額商品を好む人の気持ちの奥底には、人間の「欲」が隠れています。
このような高額商品をセールスするには、歴史的価値やブランドストーリー、限定性のほか、選ばれた人にしか手に入らない特別感を演出するとよいでしょう。
最近では、SNSでの「バズり」がほしくて希少性の高い商品を手に入れたがる人が増えました。
これも一種のウェブレン効果です。
ただし、ウェブレン効果はターゲットによって効果が薄い点に注意しましょう。
毎週合コンをしている外資系の銀行マン
毎日チラシをチェックしてスーパーを3軒はしごする主婦
ウェブレン効果を期待できるのはどちらか、一目瞭然ですよね。
承認欲求が強ければ強い人ほど、ウェブレン効果を発揮しやすくなるのです。
いかがでしたか?
価格設定の裏には、ポジションを得るためのさまざまな戦略が隠されています。
そこが分かってくると、明日から手に取る商品が変わってくるかもしれませんね!
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