京都ライター塾マンツーマンコース第3回を受けてみて

私は、ライターの江角悠子さんが主催されている京都ライター塾を受講しています。
2020年11月28日(土)に、第3回目の講義を受けました。
講義を受講して思ったことや、考えたことを書いていきます。

★第3回目の講義で学んだこと

・インタビュー原稿は「わかりやすさ」が大切

商業ライターとして原稿を書く上では、読者に伝えたいことが正しく伝わり、記事を読んでくれた方に期待する理解・行動を促すことができるような、わかりやすい文章を書くことが大切だと学びました。

・短時間で良質な原稿を多く書き上げるには、各工程で工夫が必要

商業ライターとして短時間で良質な記事を多く書いていくには、原稿を書く前の準備、書いている最中、書いた後、それぞれの工程で工夫する必要があると学びました。

★具体的な講義内容

そんな第3回目の具体的な講義内容は次のようなものです。

◆いいインタビュー記事

いいインタビュー記事とは、伝えたい内容を読者が正しく理解できるわかりやすい記事とのことでした。
小説では、美しい文章や、読者に考えさせる文章などがたくさんあります。
しかし、商業ライターが書く記事には、とにかくわかりやすいものが求められるとのことでした。

◆記事の内容を分解

江角さんは、ライターを始めたころ、自分が良いと思った記事を分解していたそうです。
実際に江角さんが過去に書かれた雑貨屋さんの紹介記事を読んでみました。要素が凝縮されていて驚きました。
「この記事には無駄がない」と思いました。

記事を分解してみると、下のような要素が詰まっていました。

・店の外観、内観
・店が扱っている商品の特長
・店長の思いがつまった言葉
・江角さんの店への印象
・読者の好奇心を刺激する言葉

今後、自分が惹かれた記事、読みやすいと思った記事に出会った時は、記事を分解し、惹きつける要素、読みやすいと感じさせる要素を考えたいと思います。

◆締めの文の大切さ

締めの文が読者に与える影響は大きいとのことでした。
その記事を読んでくれた読者に伝えたいこと、求めることを締めの言葉でしっかり伝えることが大切とのことでした。

◆媒体によって読者は変わる

江角さんは、紙媒体からライター業を始められたとのことですが、
最近では、Webの記事を書かれるようになって、次のようなことを意識しているとのことでした。

・文章を読むのが嫌い(苦手)な人がいる
・情報だけを知りたい人がいる
・文章を最後まで読んでもらえるとは限らない

紙媒体の記事となると、読者は、読むことに慣れているかた、読むことが好きなかたが多数になります。
しかし、Webの記事となると、読者は、さっと記事を読みたいかたや、タイトルで「これはおもしろくなさそう」と思って判断し、どんどん違う記事に移っていくかたが多くなります。

媒体によって読者が異なることを意識し、同じような内容の記事でもタイトルを工夫するなど、伝え方を変える必要があると学びました。

◆原稿を書く前に考えておくべきこと

原稿を書く前に考えるべきこととして、次のことを挙げられていました。

① 想定される読者
② 文体
③ 記事で伝えたいこと
④ 記事を読んで読者にどうなってもらいたいか

① については、記事が主婦層向けなのか、ビジネスマン向けなのか、それとも子供向けなのかなどを考えることになります。
①によって②が決まります。
子供向けの記事で難解な漢字を並べて硬い文体を使ってしまうと、読んではもらえないはずです。
媒体によって①②が全く異なるので、媒体に掲載されている他の記事を読み込んで、①②を事前に把握しておくが大切とのことでした。

③④については、ライター塾で一貫して伝えられていることでした。
ここを見失うと、誰のためにもならない記事になってしまいます。

◆原稿を書く前の準備

原稿を書く前の準備として、次のことを挙げられていました。

 ①インタビューで集めた素材の全体を見渡して、書くことと書かないことを分ける
② 原稿の構成を考える
③ 結論を考える

① は、記事のテーマに合った素材を選択する作業。
ここでライターの個性が表れるとのことでした。
同じ素材からでもライターによって素材の選び方が異なるので、全く異なる記事ができあがるとのことでした。

② は、原稿の流れを考えて、記事の全体像を把握しておくこと。
③ は、大切な締めの文をイメージしておくとのことでした。

この①②③の作業をとばして、いきなり書き出してしまうと、書くことと並行して①②③の作業をすることになるので、1つの記事を書くのに時間を要してしまうとのことでした。

自分は書くことが好きでダラダラ文章を書いている時間も好きです。
ただ、ライターとして仕事をしていくには、時間管理は大切になるので、
日ごろ文章を書くときから、この①②③の作業を実践していこうと思います。

◆原稿を書くときに意識すること

江角さんは、原稿を書くときは最後まで一気に書いてしまうとのことでした。
思い出せない情報などを途中で検索してしまうと集中力が切れてしまい、原稿を書くことに時間がかかってしまうから、とにかく書き進めるとのことでした。

これは自分にも思い当たる場面がたくさんあり、文章を書いていて、思い出せないことがあったときにネットで検索することがあります。
すると、そのままどんどん検索してしまって、しまいには休憩していることもあります。

今後noteでもたくさん文章を書いていきたいと思っていますし、ライターとして働いていくために、日ごろからどれだけ短時間で良質な記事が書けるか自分でも考えて実践しようと思います。

◆原稿を書いた後にすべきこと

原稿を書いた後にすべきこととして、次のことを挙げられていました。

① 推敲
② 声に出して読む(リズムを整えること)

①については、江角さんは記事を書いてから数時間~1日おいて、内容を見直すとのことでした。

具体的には、誤字脱字はもちろんのこと、表現の繰り返しがないか、表記統一できているか、不要な部分はないかなどをチェックするとのことでした。

表現の繰り返しについては、1つの記事内では繰り返していなくても、1つの本のなかで複数の記事を見たときに同じ表現を繰り返し使用していることがあるとのことでした。
表現の繰り返しが起きないように、表現力強化の取り組みとして、日ごろ文章を読んでいて印象に残った文章をノートにメモされているとのことでした。

これは自分もまねしたいと思い、今回の講義の後に読んだ本で、印象的な文章をノートにメモしました。今後も継続したいと思います。

②については、声に出して読んでみて、つまるところがあれば、その部分はもっと良い書き方があるとのことでした。
これも実践しようと思います。

◆原稿の見た目

内容がよくても読者に読んでもらえないと意味がないので、
読んでもらえるようにレイアウトに注意を向けようとのことでした。

書き上げた原稿を取引先にwordファイルで送る際にも、原稿のレイアウトは意識しておくとよいとのことでした。

◆ライティングに挑戦

「好きなお店」について記事を書いてみようとのことで、20分で250~300字の記事を書くことに挑戦しました。
素材を書き出し、構成を考えた上で、職場近くのよく行く飲み屋について書いてみました。

実際に記事を書いてみて、限られた文字数と時間で、多くの素材から特定の素材を選び出し、原稿を書き切る難しさを実感しました。
書いた後にどっと疲れました。
フィードバックをいただいて、まだ自分の文章は凝縮できたのかと驚きました。
今後、限られた文字数の中で多くの情報を詰め込むためにどのような工夫がされているのかという点から、他のかたが書かれた文章を分析していこうと思います。


今後、ライターとして良質な記事を短時間で多く書いていけるように、今回学んだことを日ごろから実践していきたいと思います。

次の講義も楽しんで学んでいきたいと思います!

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