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『マルコと銀河竜』が楽しみでしょうがない


吉田有里(よしだゆーり)という声優を知っているだろうか。『未確認で進行形』の三峰真白役や、最近だとバンドリの北沢はぐみ役として知られている。
わたしはこの吉田有里が推しなので毎日エゴサ(エゴサではない)しているが、そんな彼女が新作PCゲームのメインキャラ役をするという情報を得た。

そのゲームが、今回紹介したい『マルコと銀河竜』だ。

エロゲっぽいが、れっきとした全年齢対象の健全なノベルゲーである。


紹介したいといっても、まだ発売されていない。(2/28発売)
現在、無料体験版が公開されている。

また、この体験版の公式実況プレイ動画がペリカン氏によって投稿されている。

わたしはこの実況をニコ動で観て、一気にハマった。今すぐpart1をクリックしてほしい。この実況さえ観れば、なぜわたしが今こんな文章を書いているのか理解していただけると思う。それほどの衝撃だった。

このnoteなんていいから早く上の動画を観るんだ。実況が嫌なひとは自分で体験版をダウンロードして。


・・・


というわけで、例によってここからは体験版をクリックしなかったあなたに、公式実況動画を参照しながらもう少し詳しく語っていこうと思う。(体験版のネタバレをするので本当は初見でプレイしてほしい…)


ここがスゴい① 桁違いのCG数

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これは公式サイトのスクリーンショットである。

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なんとCG・スチルが1000枚級と書かれている。

※追記
CG数が1000枚を超えることが発表されました。

この数字のエグさは体験版の冒頭10秒足らずで実感できる。

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なんと1クリックで4枚のCGを使っているのだ。

美少女ゲームにおけるCG・スチルとは、普通「いいシーン」に見せ場として使われるはずだ。そしてそれ以外の会話シーンなどはキャラの「立ち絵」で進行するのが当たり前となっている。

しかし『マルコと銀河竜』はちがう。CGの切り替えで話が進むのである。超ハイクオリティな紙芝居といっていい。1テキストほどしかなく、ストーリー上たいして重要でないシーンにまで贅沢に新規1枚絵を惜しげもなく投入してくる。

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このように1つの会話シーンだけで10枚ほどのCGが大盤振る舞いされる。
なんと体験版だけで100枚以上あるらしい。資金力と労力どうなってるんだ。

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最初の立ち絵が出てくるのは始まって20分以上経ってからである。(しかも奇ッ怪なサブキャラ)
このように、スチルでひたすら殴ってくるのが本作の1つ目の特徴だ。


ここがスゴい② 突然アニメが始まる

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開始3分後、タイトルバックから突如としてカートゥーン調のアニメが始まる。それも数秒間のミニアニメーション演出などではなく、5分間のガチなアニメだ。実況者のマジな困惑具合も面白い。「ゲーム実況じゃなくてアニメ鑑賞はじまったぞ…」と思わずこぼしてしまうほどである。

実はこれが本作の大きな売りの1つだ。各キャラクターには、普通のノベルパート用デザインと、アニメ用のカートゥーン調デザインの2つのキャラデザが設定されている。つまり、アニメパートは「おまけ」どころではなく、ノベルパートと対になる大きな要素なのである。実際、体験版だけでももう1パート、ガッツリ数分間のアニメーションが用意されていた。

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公式サイトでは、それぞれの2つのキャラデザを確認することができる。

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いわゆる「萌え」を追求してきた美少女ゲームの系譜のデザインと、スポンジ・ボブのような戯画的なカートゥーンデザインはほぼ対極の位置にあるといってもいい。このゲームは、そのかけ離れた2面性をうまく融合してパッケージングされている。

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個人的には、アニメパート内で突然流れるスタッフロールのセンスが良すぎて、ここで「このゲームは""ヤバい""」と確信した。何度観ても格好良くて震える。実況動画を5分観ればここのシーンが来るので、今すぐ観にいってほしい


ここがスゴい③ メインの2人が最高

『マルコと銀河竜』はエロゲではない。そもそもほとんど人間の男性キャラクターが登場しない。では百合ゲーなのかと言えば、そうでもないと思う。少なくとも女性同士のイチャイチャ要素はほぼ0なので、狭義の百合作品ではない。

本作は「バディもの」である。『マルコと銀河竜』というタイトル通り、主人公のマルコと、銀河竜のアルコという女性2人組が銀河・地球を冒険するストーリーになっている。


まず人間の少女マルコは、CV.が井澤詩織さんである。『メイドインアビス』のナナチや、『ガルパン』の風紀委員3人娘などで有名だ。吉田有里のオタクとしては、「変な声」声優とよく言われるこの2人がこうしてメインで共演してくれるだけで感慨深すぎてご飯3杯はいける。ほんとうに嬉しい。

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マルコのデザインは『だがしかし』のサヤ師を彷彿とさせる四白眼が特徴的で、王道の美少女キャラではない「外した」感じがたまらない。性格もかなりざっくばらんで、無防備に投げ出された素足がまぶしいCGがとても多い。スタッフのこだわりを感じる。井澤さんの少しダミ声っぽい発声もマルコのキャラクター性と完璧に合っている。推し声優補正を抜きにすれば、今のところ本作でいちばん好き。(カブに乗る美少女っていいよね…)


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マルコのパートナーである銀河竜アルコは人間とドラゴンの2つの形態になれる。極度の食いしん坊であり、お腹が空くとドラゴン形態、お腹が満たされると人間形態になる。ドラゴン時は著しく思考能力が低下しており、簡単な会話しか交わせないマスコットであるが、ひとたび人間形態になれば妖艶かつ知的な美少女になる…というギャップが何よりの魅力だろう。

吉田有里ファンとして言わせてもらうと、彼女がアルコを演じてくれて本当に嬉しい。起用したスタッフに毎日3回感謝の拝を捧げたい。というのも、アルコは吉田有里のために作られたんじゃないかというくらいドンピシャなキャラクターなのだ。吉田有里は金田朋子さんのように地声が超高音であるため、マスコットなどの「人外」キャラを得意とする。しかし彼女は実は「普通の」声での演技もできる。(「吉田有里 姉さんボイス」でググればいい。)だから、「マスコットと人間の姿をあわせもつ」アルコは、まさに吉田有里の魅力をいいとこ取りできる最高のキャラクターなのである。

ちなみに、実際のアルコの台詞を聞いてみての感想は「かわいい」とか「ピッタリ」とかではなく、ただただ「(吉田有里の声が聞けて)うれしい」である。実況動画で「アルコの声かわいい」「アルコ好き」みたいなコメントを見かけるのがいちばん嬉しい。「そうだろう…吉田有里はいいだろう…もっと彼女の良さに気付け…」と誰目線か分からない気持ちを抱いてしまうのは声優ファンの悲しい性である。


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そして、マルコとアルコの関係性もすばらしい。アルコは「いちばんおいしいときにマルコを食べる」という約束のもと2人で冒険をしている。

……極上の""関係性""のニオイがしない?  オタクこういうの好きでしょ。

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ドラゴン状態のアルコが呼ぶ「マルコ〜(CV.吉田有里)」も、マルコの「あっちゃん」という呼び方もたまらない。なんでもこの言葉に回収したくはないが、まちがいなく広義の百合だろう、しかもとびっきりエモいやつ。
「異種間捕食関係バディ百合」は強さしかない。これに中の人が井澤詩織×吉田有里とキテるんだもんな…まったく恐ろしい限りだ。

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ここがスゴい④ OPが神

これはとにかく聞いてもらわないと話にならない。

OP映像も作り込まれていて、カートゥーン調が融合したこのゲームでしか見れないハイクオリティな動画になっている。本編のアニメパートがますます楽しみになる。

1Aメロの「やーっぱやーっぱやーっぱやーっぱ…」というキャッチーなリフレインがめちゃくちゃ耳に残る。「相対性理論・やくしまるえつこっぽい」という声が多いが、個人的にはアニソン・ゲーソンの王道ロックのなかに、ボカロ時代のn-bunaさんみをほんの少し感じる。・・・感じない?

マジでここ1週間くらい、この曲を無限にリピートしている。『飢餓と宝玉』、早くも今年のベストソング候補である。



長くなるので紹介はそろそろ終りたいが、まだまだこのゲームの魅力は尽きない。まず他のキャラクターたちもみんな魅力的だ。特に内山夕実さんが声を当てるテラ・イセザキのギャグへの振り切り具合がハンパなくて好き。

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制作が『ノラと皇女と野良猫ハート』のスタッフということで、ストーリー自体がかなりギャグ調で進む。体験版を観る限りでは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』と『銀魂』を併せたようなノリと世界観とストーリーである。あと若干『フリクリ』っぽさも感じる。わりとなんでもありなので、どう転がっていくのか全く予想がつかない。


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というわけで、まだ発売までは1ヶ月以上あるが、体験版をやるか、その実況動画をぜひ観てほしい。今年は『マルコと銀河竜』が来るんじゃないか?(というか、来てほしい…)


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(本noteに使用した画像は公式サイトおよび公式実況プレイ動画より引用させていただきました。)

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