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ラップ登山がdope過ぎるから観て聴いてくれ


今年、わたしはラップにハマった。

きっかけはフリースタイルダンジョンでもヒプノシスマイクでもChange!でもない。

ある投稿者がニコニコ動画に上げている、ラップ登山アタックというシリーズだ。


なかでも最高傑作だと思っているのがこのお見合い失敗コンサートだ。初めてこの動画を観たときは「ニコ動にまだこんな才能の塊のようなクリエイターがいたとは…」と衝撃すぎて何も手につかなかった。狂ったように何度も観返した。今年ネット上で出会った動画の中で間違いなくいちばん好きだ。

とにかく観てほしい。

「ラップ登山アタックってなんだよ」と気にしなくていい。実は文脈につぐ文脈のキメラのようなコンテンツなのだが、この動画はそういうのをひとっ飛びで視聴者を魅了する素晴らしい作品だと信じている。動画内で女性の体型をネタにする要素がある点だけあらかじめ注意してほしい。





観た?


素直にクリックしてくれた人はありがとう。でもどうせ観てないよね。自分なら絶対にクリックしてない。動画はスルーしてとりあえずnoteを先に流し読みする。

というわけでここからは、上の動画をクリックしなかったあなたに、最終的に同じ動画をクリックしてもらうため、ラップ登山アタックについてもう少し詳しく説明しようと思う。(いまスクロールで戻ってクリックしてもいいんだよ?)



・そもそもリアル登山アタックとは

前述の通りラップ登山アタックは、ニコニコ動画特有の極めてニッチで内輪ネタ満載な文脈のなかから突然変異的に誕生したキメラコンテンツである。その文脈の成り立ちを大雑把にまとめると

例のアレ

RTA(リアルタイムアタック)

リアル登山アタック

ラップ登山アタック

という流れになっている。(もちろんRTA自体と例のアレの文脈は独立だが、リアル登山アタック動画ではbiim式の風土が強く残っているため上のようにした。単純化しているので正確さが損なわれていることは承知している)

細かいことはいい。はっきり言って、このnoteでの本命であるラップ登山アタックを楽しむために、例のアレやRTA動画まで履修する必要はまったく無い。安心してほしい。わたしだってリアル登山アタックの動画を観ていくなかで、なんとな〜くその都度察して身に付けただけだ。



リアル登山アタックの元凶もとい原点は、2017年4月にやまおとこ兄貴が投稿した「ポケモンGO 剱岳山頂ジム攻略RTA」だ。

言ってしまえばこれはRTA(リアルタイムアタック)という、ゲームのクリア時間の速さを競うニコニコ動画の人気コンテンツのパロディである。現実世界を歩き回るポケモンGOというゲームを言い訳に使うことで、単なる登山動画をRTA動画だと強引に自称しているのである。実にニコニコ的なくだらない、愛すべき発想だ。

その後、第2走者である八甲田山兄貴の呪いの効果もあり、リアル登山アタックは2018年頃からニコ動の一部界隈でブームとなった。2019年12月現在、「RTA(リアル登山アタック)」タグの付いた動画数はなんと700件以上もある!


詳しい内容はニコニコ大百科を参照するのが早い。なお、本家RTAの用語(メガトンコイン、鎖マン、デスルーラ、再走案件など)を輸入したり、リアル登山アタック界隈独自の用語(呪いの人形、ビギる、チベスナの加護、ラップ案件など)が生まれたりしており、それも大百科にまとめられている。便利。


わたしもいきなりラップ登山アタックにたどり着いたのではなく、トレラン兄貴の動画からリアル登山アタックにハマり、タグ検索によってラッパー兄貴の動画に出会った。

このnoteでは取り上げないが、ラップ要素のない普通のリアル登山アタック動画もめちゃくちゃ面白いのでぜひ観てほしい。無限に時間が溶けるし、自分も登ってみようかな、という気になる。(気になるだけ)



・ラップ登山アタックの出現

「誕生」でも「登場」でもなく「出現」としたのは、まさにこの言葉がふさわしいくらい突如としてリアル登山アタック界隈にnodamage氏(通称:ラッパー兄貴)が現れたからである。彼の記念すべき初投稿がこちら。

動画タイトルはなんと RTA「失敗」
ポケモンGO実況プレイと称して実際に登山をするRTAでの失敗とは、すなわち「撤退」である(もしくは死)。人目を引くタイトルに困惑しながらこの動画をクリックした人々は、さらに困惑の渦に巻き込まれることになる。

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いけませんよ目を反らしたら 栃木県のここ古賀志山
今から南の登山道 道を間違えて困んのを
お見せします攻略失敗 初心者にはよくある失態
登山はほとんど初挑戦 無縁だった山岳方面

"ゆっくり"がビートに合わせてラップを始めるのだ。

実際に聞くのが手っ取り早いが、ちゃんと全ての小節の末尾で韻を踏んでいる。

「を反らしたら」「こ古賀志やま」(ooaoaa)6音
「登山道」「困んのを」(oanoo)5音
「攻略失敗」「よくある失態」(ouaui ai)8音
「初挑戦」「岳方面」(auouen)6音

ゆっくり実況ならぬ、ゆっくりラップ実況。それも、登山の失敗を巧みなライミングで自虐的に実況するという斬新なスタイルに、視聴者は衝撃を受けた。

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どこで道を間違えたのか観ていると、まさかの初手ガバ
誰がどう見ても登山道ではないだろうという丸太を渡り、山へ。命がかかっていて冗談ではないのだが、最初に見たときは爆笑をこらえきれなかった。

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遅れて知ったRTA 今更ちょっと歩きづれえ

林業用の道と知らぬままラップ登山は続く。おそらく「RTA」で韻を踏んだ世界初の人類では?「韻を踏むのに公道は踏まない」とか誰うま。


ただ、この初投稿動画の時点では、話題性としては「ラップ」要素よりも「遭難」要素のほうが上だった。
ラップの技術に感心する気持ちよりも、実際に遭難している人の陥る思考(自分は正しい道を進んでいる、まだ遭難してはいない)がリアルに動画化されていることによる恐ろしさが徐々に勝ってゆく。
この「古賀志山RTA失敗」の動画は、エンターテイメントであるよりまず、登山者にとって非常に教訓的な資料であると言える。

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最終的にどうなったかは、ぜひあなたの目で確かめてみてほしい。死んではいないので安心して。


と、衝撃的な反面教師動画によって一躍脚光を浴びたラッパー兄貴。

しかしこの時点では我々はまだ知らなかったのだ。この男の真の才能を…



・リベンジ、そして着々と登山にハマるラッパー

2作目の動画は「古賀志山リベンジ」。胸が熱くなる。
1秒目からビートが流れ出し、再びゆっくりによるラップが始まる。

ソロで万事用意したあと ここではーいよーいスタート
古賀志は栃木県の名峰 こないだやや危険な迷走
あれ以来遭難を危険視 怯える長男の遺伝子
でもまたそうなんの否定し 自分と相談後リベンジ

ライミングが上手すぎる。

いや、わたしは本物のHIPHOPやラップにはまったく詳しくない。でも、このラップの韻の完成度が恐ろしく高いことぐらいは分かる。
はじめの2小節は13音をほぼ全て踏むエグい滑り出し。しかも「はーいよーいスタート」というbiim式実況の定番ネタを入れている点は、まさにHIPHOP文化でいう"サンプリング"そのものだろう。

続く2小節も[oaia**ienaeiou]と、途中の2音を除いてしれっとほぼ全部踏んでいる。さらに凄いのが後半の4小節で、「遭難を危険視」「長男の遺伝子」「そうなんの否定し」「相談後リベンジ」と、9音×4をひとつも漏らさず完璧に踏んでいる
また文章としても、前回の失敗を乗り越えてリベンジに臨む思いを少しユーモラスに歌い上げており、綺麗に意味が通っている。動画の導入としても完璧だ。

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「こないだ"やや"危険な迷走」に対し一斉にツッコミが入るのが大好き。自分がラップして終わりでなく、視聴者との応答を前提にしてリリックを作っているのが分かる。

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その後、「前回はよくもやってくれたな!てめぇ林業用の道だそうじゃねぇか!」と、初手ガバをキメた丸太に向かってどう考えても理不尽なdisをかます。さすがラッパー。面白すぎる。

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肝心の登山については、前回と違い地図を持参しただけで視聴者から褒められるという甘やかされっぷり。ラップスキルと登山スキルの圧倒的な不均衡がラップ登山アタックというコンテンツの面白さの核だということをすでに掴んでいる。

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この「古賀志山リベンジ」は南北2つの登山道から2回登った動画を交互に流す構成をとっている。北の山道時には、これまでのゆっくり霊夢ではなくゆっくり魔理沙が画面に現れ、霊夢とは微妙にスタイルの異なるラップを披露する。器用すぎる。ちなみに後の動画では更にゆっくり妖夢まで登場し、またスタイルの違うポップなライムを刻む。

このように単にラップの上手さだけではなく、「動画」という、コメントも含めた視覚・聴覚の総合コンテンツとして本当に練られている点が、ラップ登山アタックの魅力であると思う。


果たしてリベンジは果たされるのか。それはやはり観てのお楽しみ。

ちなみにビート(音楽)は自作ではなく、全てネット上の有料音源を購入しているらしい。数千円の音源を毎回払うという本気さがあってこそのハイクオリティなラップなのだ。



さて、このようにラップ登山アタックはひとつひとつの動画が面白すぎるので、全部紹介していたらキリがない。

このあとラッパー兄貴は、古賀志山周辺の山々に挑戦していく。
そして"1期"は6作目のこの動画で終わる。

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ラッパー兄貴の初投稿から2ヶ月が経ち、「道に迷ったらラップしろ」という風潮がリアル登山アタック界隈にはすでに形成されていた。数名の別の投稿者が慣れないながらもラップに挑戦していたのだ。
そこでラッパー兄貴は、この動画内で彼らに対して「アンサー」をラップで返す。自分をリスペクトして頑張ってラップしてくれた人たちに、リスペクトで返す…これほどpeacefulな瞬間があるだろうか。RTAのパロディから始まったリアル登山アタック界隈だが、文脈が巡りに巡ってHIPHOPに到達しているのがワケわかんないけどマジでエモい。

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ここで自分にちょっとしつもん
「何故に山だとちょとつもうしん」

ここすき。「ちょっとしつもん」「ちょとつもうしん」とひらがなで表記することで、音は踏んでいないのに視覚的には踏んでいるかのように錯覚させるという動画ならではの超高等テクニック。こういう発想が本当に凄い。ラップと登山とRTAという一見無関係なコンテンツが一点で交わることでここまで新しい芸術が生まれるのかと心から感心してしまう。

赤岩山を登頂し、再びあの古賀志山へ。

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初登頂した山の山頂標をタッチした瞬間に、以前の曲(1期主題歌)が流れ出す。演出が完全に名作アニメのそれ。エモすぎて毎回ウルっとくる。なんで登山動画で泣いてるんだ俺は…

少しネタバレをしてしまったが、最後の締めまでエモエモのエモで完璧なのでぜひ観てほしい。第1期、完!


・まさかの路線変更の2期

1期が終わっても、ラッパー兄貴の投稿は続いた。しかし、2期最初の動画に我々はまたもや度肝を抜かれることになる。

なんと、ラップ登山ではなかったのだ。

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Dear friends,I'm doing good here in Japan.
This is my first video. Please enjoy!

ライアン?誰???なんで英語?????

ラッパー兄貴のアカウントから「初投稿(my first video)」と称して突如投稿されたのは、Ryanと名乗る男性が英語(そこそこ発音が良い)でナレーションしながら登山するというNHK教育テレビのような動画だった。この発想よ。

リアル登山アタックというただでさえ文脈がお腹いっぱいなコンテンツに「ラップ」を悪魔合体させた男は、次に「英語」との融合に挑戦したのである。

実を言うと、ラッパー兄貴はマジで海外勢がリアル登山アタックに参入してきたと思わせようとしていたらしい。じゃあユーザー名だけじゃなくて投稿アカウントを変えろよ。なんでそこだけガバガバやねん。好き。

こうして、ラップだけじゃなくて英語も出来るラッパー兄貴もといRyan Bro.による第2期が幕を開けたのだ。

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視聴者を楽しませることを忘れないエンターテイナー精神("ネタを挟まないと死んじゃう病"とも言う)は健在で、要所要所でどうにかして必ずオチをつけてくる。



と思いきや、「英語登山」は2動画で終わり。この動画ではしれっとラッパー兄貴に戻って以前のようにラップ登山をする。

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ラップ登山の待望の新作に沸くなか、「ライアンもよかった」というコメントも。新しい試みの度にファンを着実に付けているのが凄い。

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かと思えば唐突にゆっくりが英語を喋り、ライアン人格が混ざっているというネタまで入れてくる手の込みよう。路線変更とその後の切り返しをこんなに上手く昇華できる人見たことない。

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際限なく思い出されたあと さりげなく忘れるだろう

ここのパンチライン大好き。硬い韻を踏むことも出来るし、このように少し崩して「沁みる」ライムを刻めるのもこの人の凄いところだ。

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ふと頭に浮かんだ言葉なら 麓じゃもう歌の中

コメントで初めて気付いたが、たしかによくよく考えてみるとここのパンチラインも凄い。民俗学的なラップってなんだよ…教養の深さまで窺える、登山ならではのライミングである。


そして、次の動画が最初に紹介したこちら。

ここまでの説明を踏まえてこの動画を観れば、面白さは何倍にもなる。Ryanの帰還に始まり、「親類にセッティングされた初めてのお見合い」という絶妙に生々しい体験をエンターテイメントに昇華させる確かなラップ。これまでの集大成といった趣きである。

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鹿沼の岩山 傷が癒えぬまま
どうしようか 当地方に 逃避行して

ここの詞のリズムめっちゃ気持ちいい。この前の「倒置法がビューティフォーなトークショーして」との押韻でもある。
そして「感傷旅行として山に登る」のも「感傷的になったら詩にして詠む」のも、一周回ってそれぞれのあるべき姿なのが面白い。元はRTAだったはずなのに…。


そして「直後の精神状態がよく現れている」と前置きした上での歌『方向音痴』。

髪の毛引き抜け 鍵かけ自室で
影に張り付けて これでだれかわからなくなっちゃった

怖い。サイコ系までカバーしてるのか…。

だってさぁ、しょうがないよ
勉強と仕事だけするっていう
この世で何番目かに悪いことを
ずっと続けてきちゃったんだから

かと思えば突然のトークパート。もはやミュージカル。
刺さる人にはめちゃくちゃ刺さるリリックで聴く度に「ウッ…」ってなる。
自らの人生を臆面もなく曝け出して歌い上げるって最高にHIPHOPだ。

そして次曲『ハッスルモード』。

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ついにRyanもラップした!

2期で英語登山になってから薄々予感はしていた。だが本当に、しかもここまでのクオリティでやってくれるとは思っていなかった。常に視聴者の期待のさらに上を行く姿がかっこいい。さすが俺たちのラッパー兄貴だ…

土が入り込んだ 爪と指の間
月の見える夜の前に 帰って洗わなきゃ

ここ詩的で好き。

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ここ最高すぎる。ライアン日本語出ちゃってるよ!字幕と逆、逆!!
ライアンという別人格"設定"に、字幕を差し替えるという動画的手法が完全にマッチした、何重にも上手い演出。この人は天才だとここで確信した。

そして最後の曲(っていうかさっきから"曲"ってなんだよこれはRTA動画だぞ)『すべり台』。これがいちばん好き。

ぼくのどこまで わりとあってたかな
ぼくのどこから まちがいだったかな

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エモい音楽に内省的な詞が乗り一気に引き込まれる。
「ワイは大体まちがえた」ってコメントもやめろ、泣くから。

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「土に還る しゅーんかん 気づく循環」のフロウめっちゃ気持ちいい。リリックもライムもフロウも完璧。

こういう内省的に自己卑下するエモ系ラップっていいよね。
雰囲気としては『Pellicule』の不可思議/wonderboyに近いかもしれない。

やっぱりこれがわたしの中では最高傑作。全部好きだけど。



・3期、そして現在へ…

「お見合い失敗コンサート」で集大成かつ新境地をみせたラッパー兄貴。
2期は他にも歴史動画的な要素を入れたり、クッキー☆でおなじみのBGM「ほのぼの神社」に乗せてラップしたり(しかも劇中の台詞がこっそり入っている!)と果敢に挑戦をしたのち、ぬるっと3期へ。

ゆっくりだけでなく、ボイスロイド結月ゆかりや琴葉姉妹によるラップ…というよりポエトリーリーディングにも挑戦している。


さて、この時期に特筆すべきは、Youtubeにも動画を上げ始めたことだ。

同じ山の動画でもニコ動とYoutubeでボーカルの異なるバージョンを投稿したり、Youtube限定の動画を上げることが次第に多くなってくるなど、どこかで聞き覚えのある風潮だ。どこの界隈かはちょーっと思い出せないが。


正直なところ、ラップ登山アタックはニコニコ動画で観たほうが何倍も楽しい。それはもちろんコメント付きで観れるからであり、この人の動画はまさに視聴者からのツッコミを前提に作っている節があるため尚更である。だから、徐々にYoutubeに移行していくのはとても寂しい。新作がたくさん観れるのは嬉しいんだけどね!

ただ、再生数・人気・広告収入を稼ぐという目的でラッパー兄貴はYoutubeを利用しているのではない、という気がしている。現時点ではニコ動でのほうが圧倒的に再生されているし、視聴者からの反応も良い。Youtubeで収益を見込めるほどの知名度には残念ながらなっていない。これはそもそもRTAの文脈がニコ動という風土と分かちがたいから、という理由が大きいだろう。

ではなぜYoutubeに活動の重心を移しているのか?わたしが推測するに、それは「ニコ動では常に新しい面白いことがしたいから」だと思う。ラッパー兄貴は真のエンターテイナーである性分から、惰性で中途半端な登山動画をニコ動に上げ続けることに自分で我慢できないためではないか。

というのも、こんなことを呟いているほどだ。

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視聴者をあっと言わせる新しい発想の動画でない限り、自分の本拠地であるニコ動には投稿できない。だから普段のラップ登山はYoutubeに黙々と上げ続ける…

志が高すぎる。というか、天性の偏屈なエンターテイナー?
とにかく、わたしとしてはなんであろうがニコ動でコメントと共に楽しみたいのだが、本人の方針に従うしかない。

なお、そうは言いつつもYoutube版のラップ登山もめちゃくちゃクオリティが高くて面白いことは間違いない。ニコ動に上げればみんな大喜びだと思うんだけど、これでも納得いかないのか…。


そして先月、久しぶりにニコ動へ投稿した。実に3ヶ月ぶりの待望の新作である。

なんとRTA「団体戦」

RTA団体戦とは、ニコ動で知り合った投稿者たちが共に登山をする動画のことだ。ラッパー兄貴は今回、チベットスナギツネ兄貴(チベスナ兄貴)と2人で石裂山に登った。チベスナ兄貴は界隈では「晴れの化身」として崇められている。

団体戦のいいところは、2人がそれぞれ動画を投稿してくれる点にある。
両方の視点から観ることで面白さは2倍以上!

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ラッパー兄貴のこの新作は、3ヶ月待たせただけのことはある超名作だった。特にチベスナ兄貴との別れを悲しんだ最後の曲は完全にラブソングでしかない。

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完全にラブソング

車で帰るチベスナ兄貴を見送るここ、ナンバープレートを映さないために結果的に自分の影を強調して撮る構図になっており、2人で過ごした時間との対比が本当にエモい。独身ぼっちキャラをネタにしてきたラッパー兄貴だからこそでもある。

期待をゆうに越えてくれた。ラッパー兄貴はいつもそうだった。この動画も本当に好きすぎてリピートしまくっている。お見合い失敗コンサート並に好き。



さて、ひとまず紹介を終えよう。いつも通りずいぶん長くなってしまった。
ここまで読んでくれた皆さんありがとう。
ぜひラッパー兄貴の動画、そして他のリアル登山アタックも観てほしい。

ラップ登山アタックは観始めると一気に最新作まで止められなくなるほど面白い。マイリストを何周しても飽きない。1作目と、はじめに言ったあれを貼っておく。


それでは。



※このnoteは以下の企画に参加している記事である。


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