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P.A.×篠原監督の新作アニメ『白い砂のアクアトープ』が楽しみ過ぎてこわい


おはようございます。

さきほどYouTubeでダンス動画を漁っていたら、こんな動画を見つけました(正確には、YouTubeのアルゴリズムによって"見させられました")

えっ!?!?!?

『凪のあすから』『色づく世界の明日から』の篠原俊哉監督とP.A. WORKSの完全新作オリジナルアニメが今夏放送!?!?


・・・・・・


・・・


Twitterアンチの情報弱者なので全く知りませんでしたが、公式Twitterは昨年12月から開設されているようです。

監督・篠原俊哉、シリーズ構成・柿原優子、そして制作・P.A. WORKS。少女たちの青春を描いた『色づく世界の明日から』でも手を組んだ彼らが新たに手掛けるのは、沖縄のちいさな水族館を舞台にした完全新作オリジナルアニメーション。
公式サイトより)

さきほどの2分弱の第一弾PVを観て本当にびっくりしましたが、このアニメ、既に自分好みでしかない要素が揃いすぎている。


まず、篠原俊哉監督とP.A. WORKSでオリジナルアニメと言えば、わたしのオールタイム・ベストアニメ『凪のあすから』(2013-14)です。しかも舞台が沖縄の水族館という水属性からして連想せざるを得ません。

音楽が出羽良彰さんなのも凪あすと同様です。(他に『色づく世界の明日から』や『ふらいんぐうぃっち』の劇伴も出羽さん)
美術監督が東地さんでないのが残念ですが、PVを見たかぎり非常に綺麗で心配は無さそうです。
(寡聞にして存じ上げませんでしたが、本作で美術監督を務める鈴木くるみさんは『色づく〜』『神様になった日』等の美術監督だそうで、とても期待できます。『神様になった日』は脚本以外のクオリティは素晴らしかったので)


水族館で働く18歳の女子高生・海咲野くくるは、東京で居場所をなくし、逃避行した元アイドル・宮沢風花と出逢う。(公式サイトより)

沖縄=海の人間が、東京=陸の人間と出逢うところから物語が始まるって、それ完全に凪のあすからですよね!?!?
実質、沖縄=シオシシオで東京(内地)=オシオオシですよね!?!?(ちがう



そして、公式が謳うようにPA×篠原監督×柿原優子さんシリーズ構成のオリジナルアニメといえばまんま『色づく世界の明日から』なのですが、実は『色づく』は凪あすほど好きではありません。青春恋愛モノとして、岡田麿里さんの描くドロドロした脚本に慣れきってしまい、どうしても薄味というか、予定調和感・それっぽく仕上げただけ感が否めませんでした。ただ、何だかんだで長崎まで聖地巡礼したくらいには大切な作品ですし、美術・作画そしてハルカトミユキさんのOPは本当に素晴らしいです。

このOPがあったから最後まで観れたまである。

いろいろdisっちゃってますが、わたしが岡田麿里に侵されたクソオタクなだけで、むしろ『色づく』のほうが一般受けはすると思いますし、全体的にめちゃくちゃ丁寧に作られた良作であることは間違いないです。(とフォローしておく)
※というか、今調べたら柿原さんは『月がきれい』や『ちはやふる』2-3期のシリーズ構成をやってた方なのか!じゃあめちゃくちゃ好きな脚本家でもあるじゃん…

ということで、『白い砂のアクアトープ』に今のところ感じる唯一の不安要素は「また色づくのような無味乾燥な話にならないだろうか……」というものです。


しかし、そこも現段階では前向きに考えられます。

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公式サイトより

『多田くんは恋をしない』のように、高校の写真部の男女間恋愛がメインだった『色づく』に対して、『アクアトープ』は女子4人がメインのようです。

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つまり、男女の恋愛群像劇ではどうしても『凪あす』と比較してしまうので、別路線でいてくれれば余計なハードルを設置せずに済むわけです。

女子4人でP.A.と言えばむしろ「P.A.お仕事シリーズ」の2作──『花咲くいろは』と『サクラクエスト』でしょう。

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(サクラクエストは5人でした)

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また、閉館寸前の水族館という設定からして、水族館を「老舗温泉旅館」あるいは「ド田舎のチュパカブラ王国」に替えればまんま花いろとサクラクエストです。「馴染みのない田舎へ流れ着く夢やぶれた元アイドル」を「田舎で生まれ育ち地元を愛する少女」が迎えるというキャラ設定はサクラクエストの小春としおりっぽい。

つまり、篠原監督×P.A.×海属性 としては凪あすですが、ストーリー・キャラ的にはむしろ花いろ(サクラクエスト)要素のほうが強いのではないか?と予想しています。

凪あすと花いろのハイブリッドなんて夢の共演、アニオタとしての自分が死ぬときに見る夢か!?!?って感じですが、あんまりハードルを上げすぎると色づくのときの二の舞になるので自制が大変です。
(メイン女子2人の片方のC.V.が伊藤美来さんということで『安達としまむら』もチラッと頭をよぎりますが、おそらくそこまでのガッツリ恋愛イチャイチャ百合要素は無いでしょう)


と言っても、まだまだ期待せざるを得ない要素があります。舞台が沖縄というのも、昨年まで住んでいた身としてはひじょ〜に楽しみなのです。

PVで一瞬映るこのカットにめちゃくちゃ見覚えがあってびっくりしました。

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わたしは千原という高台にある名門大学に4年間通っていたのですが、自宅から徒歩数分の遊歩道にある展望台からの景色がまさにこんな感じなんですよね。
(内地の人からすれば沖縄=蒼い海のイメージだと思いますが、県民にとっては高台あるいは坂の町です。細長い島嶼なので高低差があるのは当たり前)
ついでに言えば、画面右上に映っている高速道路っぽいのも既視感がハンパない。

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数年前に撮ったそれっぽい写真をスマホから引っ張り出してきました。

Googleマップ↓の東太陽橋というのがそれですね。皆さん綺麗な画像を投稿されてます。

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この非現実的なほど急勾配の道路(から海が見えるの)もめっちゃ沖縄

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沖縄を舞台にした最近のアニメといえば、『劇場版のんのんびより ばけーしょん』(本島ではなく八重山諸島の竹富島がメイン)や『はるかなレシーブ』(本島のうるま市が舞台)を思い出します。

本作の舞台が本島(のどこ)なのか、とても気になります。

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ジンベエザメや

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この深海生物の展示はまんま美ら海水族館(沖縄に友人が遊びにくる度に案内したので4年間で3回は行った)をモデルにしているようですが、水族館以外の舞台はまた違う気がします。(美ら海は小さくも閉館寸前でもないですし)


【あわてて追記】

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公式Twitterのプロフィールにガッツリ「南城市にあるちいさな水族館を舞台に」と書いてありました。やべーやべー焦った焦った。

南城市は沖縄本島の東南端にある市で、世界遺産 斎場御嶽や"神の島" こと久高島に何度か訪れたときに足を運んだ覚えがあります。(那覇空港からも比較的近いので観光しやすい)

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先ほどの画面右上の高速道路も、おそらくこのニライ橋カナイ橋ですね。

自分の住んでいた中城からの景色ではありませんでしたが、東側の海というのは当たっていました。美ら海水族館は本部町の西側の海に面しているので全然雰囲気が違います(というか高台から見下ろす形ではありません)。

とにかく、南城市が舞台だと名言されていることがわかり、より親近感が沸きました。聖地巡礼行きてぇ〜〜〜


あと全然関係ないのですが、公式サイトのキャラクター紹介を眺めていたら


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かりゆしウェアだ!!!

と思わず叫んでしまいました。沖縄の公務員の正装で、大学教授とかも結構着てました。

以上、(元)沖縄県民マウントでした。

【追記おわり】



というわけで、P.A.×篠原監督×沖縄×青春群像モノという、自分が注目せずにはいられない要素の満漢全席みたいなアニメ『白い砂のアクアトープ』を楽しみに、楽しみすぎないよう堪えつつ、夏を待ちたいと思います。



【7月9日追記】

ついに放送開始しました!!!



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