話合い

桜が舞い、花粉が舞う、私の鼻は犬のように常に濡れた状態だ。そんな入学式の季節、ニ年生になった私の子供は不登校のままだ。
放課後、子供が妻と一緒に学校に教科書を取りに行ったときのことの出来事を書く。
この時、私は学校に入れただけでも子供の状態が良くなったなと嬉しくなったが妻の話を聞いて愕然とした。
子供は二年生から特別学級に入ることになっている。先生に挨拶をすませ教室に教科書を取りに行った。その際子供は妻から離れなかったという。その先生が妻から子供を離し、子供に「一人で教室にある教科書を取りに行きなさい」と言った。
子供は俯向きその場を動かなかった。
その先生は「どうして一人で行けないの?」
「もう小学生なのだからやらなきゃいけないよ」、「どうしてなにも言えないの、行けない理由を言わないのは卑怯だよ」、「義務教育だから学校に行かないとお父さんもお母さんも違反することになるよ」、「楽しいときだけ学校に来てたら他のお友達はどう思うかな?」、「黙っていちゃ何もわからないよ」と
責め立てたようだ。
声も出さず泣きながら一人で教室に入り教科書を取り妻と帰ってきた子供は塞ぎ込んでしまった。
妻は止めればよかったと自分を責めて泣いている。
突然のことで気が動転するしたのだろう、子供を守るために動ければ一番いいが行動に移すのはなかなか難しいものだ。
妻と子供を慰めその日は終わった。
妻は眠れない様子だった、妻と子供の心境を思うと心が締め付けられる。
関係性もできていない状態でこのような厳しい対応を先生が子供にしていいのだろうか?
これは教育、指導といえるのだろうか?
私はこのようなことは相手が大人であっても
あってはならないと思う。
それが先生と生徒なら尚更だ。
私のような田舎では学校以外で学ぶフリースクールのようなものがない、あっても遠いので現実的ではない。学校以外に逃げ場がない
状態の生徒を追い詰めるのは子供だけでなく
その家族まで追い詰めるのは行為ではないのだろうか。
込み上げる怒りを抑えて学校と話し合いを しなければならない。怒りをぶつけたくなるが、逃げ場のない私達には学校との関係を
悪くする訳にはいかない。
とりあえず来週、教頭先生と話し合いをすることになった。
まずは、何が起こったのか状況を冷静に伝え
今後どのように子供に寄り添いケアしていくのか、その先生の処置はどうするのかを話し合おうと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?