くるみ/Mr.Children

小さい頃から車に乗るとBGMは決まってミスチル。大好きなお父さんがいつもミスチルを聞いていた。そんな私はミスチルの曲はほとんど口ずさめる。聞いて覚えたその曲達はたまに歌詞が違っていて、カラオケで驚く。今では自分の車を持ったけれど、BGMは決まってミスチル。バイトの後、夜のドライブのお供のミスチルは、酷く心に染みる。

同年代にMr.Childrenが好き、という人は少ないけれど、親が好きだよと言う人は結構多い気がする。私もそのうちの1人だった。お父さんは「歌詞をちゃんと感じて」「ちゃんと聴いて」とよく私に言ったが、どちらかと言うとメロディーが好きだった。

いつでも微笑みを
イミテーションの木
LOVEはじめました
フェイク

このあたりの曲がお気に入りだったと思う。聞いていてテンションが上がると言うか、聞いていて楽しかった。

約2年前から一人暮らしを始めた。最初は新しい生活にとてもワクワクしたし、私の見る世界は全てが新鮮で、毎日楽しかった。でもなんとなく心のどこかが暗い気がした。毎日のようにお父さんとスーパーに買い出しに、愛犬の散歩に、料理をして、一緒にご飯を食べて、今日あったことを話して、、、完全にお父さんっ子に育った私。でもお父さんは私を見送る時に「寂しいわけないよ」「全然帰ってこなくていいよ」「全く心配してない」
「いってらしゃーい!」と陽気に送り出してくれた。私とお父さんは凄く似ているから、それが照れ隠しであり、本心じゃないことは凄く伝わったけど、私も同じ性格だから「楽しんでくるね」と陽気に、、、1人飛行機の中で泣いた。

話は凄く逸れてしまったけど、Mr.Childrenは本当に今では私の心の支えになっている。1人になって、お父さんのことを思い出して、大袈裟かもしれないけど初めて、Mr.Childrenの歌詞を聴いた。想像以上に素敵な言葉だった。今まで何度も聞いたはずだけど、全然違う曲に聴こえた。

ねえ、くるみ
この街の景色は君の目にどう映るの?
今の僕はどう見えるの?
ねえ、くるみ
誰かの優しさも皮肉に聞こえてしまうんだ
そんな時はどうしたらいい


何度聴いても泣きそうになるくらい、歌詞が染みた。「くるみ」。当たり前のことだけど、なかなか気付かないような、そんなことは多いと思う。全部が全部上手くいくわけも無ければ、どうしようも無いこと、不安もあるし、でもすぐ近くには頼れる人がなかなかいない。それでも時間は進んでいくし、時に置いていかれそうなこともあるけど、みんなそうなんだ。頑張らなくていい、少しずつ、引き返さなければそれでいい。、、、この曲を聞くとなんだかホッとするし、よしっと進める気がする。

他にもいい言葉がMr.Childrenの歌には沢山あって、勇気をくれる。Mr.Childrenの歌に出会えて本当に私は幸せだと思う。

希望の数だけ失望は増える
出会いの数だけ別れは増える


私は私の感じる心を大切にして、歩みたいな〜と思ったり、、、お父さんと久しぶりに電話しよっと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?