呪縛からの解放
◾️イートアンド
餃子の王将から暖簾分けで始めた大阪王将。
展開するのはイートアンド。
コロナ禍での中食、内食の取り込みを狙い、
売上減少後も帰着駅(帰宅する駅)に
新店舗を展開する。結果は大当たり。店舗で
作る料理は美味しくジューシー。餃子は毎日
必要分だけ手作りをしており、味に
反映されている。
内食としては冷凍餃子を始め様々な
商品を展開。食品製造を基軸としている
こともあり、餃子なのに水がいらない、
油が跳ねないなど、作る過程に置いても
イノベーションを起こす。
会長の文野は、16歳の時に学生ながら店舗の
店長を担う。頭の中では餃子の王将との差別化
があった。思春期も相まって餃子だけでなく、
レストランを展開しようと当時社長の父に
相談。愛知県でヒットさせる。25歳で社長
就任後もジャスが聞けるラーメン屋をヒット
させるが、ラーメンブームが去り衰退。赤字に
転落。原点に帰り、街の中華屋を目指す。
店構えを黄色のメインカラーに黒字で大阪王将
とし、餃子の王将と差別化。店内も統一された
色使いと「街の中華屋」を隅々まで
展開させる。
中食需要の取り込みなどで次第に呪縛から
解放され、今後は更なるイノベーションを
考えている。
◾️所感
餃子の王将の発祥は京都も、大阪王将との違い
を出す為にアイコンの差別化も図った。
しかしながら大阪王将の最大の魅力は食品製造
だと考える。基軸をそこに置くことで商品開発
のスピード感や、人気商品の冷凍食品化が
しやすい。シェアno.1を誇る冷凍食品がその
証拠だ。
これからも「おっさんの胃袋」を鷲掴み
していて欲しい。