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今だからこそ、上田鈴帆の参加楽曲が2曲しかない問題に触れたい。

はじめに


【WARNING!】
この記事は人を選ぶ話題が含まれています。


皆様こんにちは。
2024年3月5日、アイドルマスターシリーズ6番目のブランドとなる『学園アイドルマスター』(以下:学マス)が発表されましたね!
ぼく自身としても1対1でアイドルと向き合うスタイル、既に干支が一巡してしまうくらいには懐かしい学生生活と、ワクワクする要素を発表で沢山感じました。
サービスが開始され次第、雪歩、光、樹里に続く4人目の担当を探しに行きたいと思います。

ですが。
今回はその裏で、シンデレラガールズで現在進行形で発生している問題を取り上げようと思います。
規模縮小?ボイスの有無?
それらも非常に由々しきことですが、それ以外にも難しい問題が1つあるのです。

それは「上田鈴帆の参加楽曲が約9年で2曲しかないこと」です。

1.上田鈴帆を取り巻く環境

(1)ボイス実装時期とその後について

上田鈴帆にボイスが実装されたのは、2015年8月に放送されたアニメ『アイドルマスターシンデレラガールズ』16話(2ndシーズン3話)です。
『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』(以下、デレステ)への追加は2016年4月と少し遅れる形とはなりまたが、デレステのサービス開始段階でボイス実装済みの環境に置かれていました。

ほぼほぼサービス開始段階からボイス実装済みなので、この約8年半で色々な楽曲に参加する機会は多々あったのでは?と思う方も少なくはないと思います。
それでは彼女の参加楽曲をリストアップしてみましょう。

  1. 2016.07.31:デレステにて「サマカニ‼︎」発表

  2. 2017.08.07:「CoCo夏夏夏Holiday」が収録された『THE IDOLM@STER CINDELLA GIRLS MASTER SEASONS SUMMER!』発売
    (※デレステでのイベント開催は5年後の2022.01.30〜02.07)

どういうことか、この2曲だけです。
この記事を上げたのは2024年3月なので、2017年を最後に、約6年半楽曲に参加していないのです。
最新の楽曲が発売された年に小学校に入学した子が、既に中学1年生になっているくらいの間歌がないと考えると、どうしてこうなった...と思わざるを得ません。

現在シンデレラガールズでは193人(韓国組含む)中99人のアイドルにボイスが実装されていますが、ここまで長期間楽曲参加がないのは鈴帆ただ1人です。
シンデレラガールズと言えば総選挙でボイスや楽曲を争う血生臭いコンテンツ(非常に刺激的な表現)としても著名ですが、どんなに順位が振るわなくとも、ボイスがある場合は概ね2〜3年に1回は新曲からカバー曲の供給があるものです。
なぜか1人だけ7年近く供給がない鈴帆を除いては。

2024年3月現在、シンデレラガールズにおいて上田鈴帆がジャケットに写っている唯一のCD
(2016.12.07発売)

この状況を見た上で、「いくらシンデレラガールズが競争上等、格差上等なコンテンツと言えども、1人だけここまで楽曲への参加がないのは明らかに不自然では?」と思う人も少なからずいるでしょう。
少なくともぼくはそう思います。

(2)CV:春野ななみについて

実装当初から鈴帆のCVを担当している春野ななみさんは、実装当初81プロデュースに所属していました。
当時81が主催したオーディションで入賞した同期は高橋李依、上田麗奈、駒田航の3人。
奇しくも全員がアイマスでアイドルのボイスを担当しているのが凄いところですね。
(他事務所だと俳協の梅澤めぐ、紫月杏朱彩、小森結梨がこれに一番近いケースだと思います)
ポプマスが今も生き残っていたら「わかる人ならニヤリとする組み合わせ」として81同期でユニットを組ませたかったのですが、古論クリス(CV:駒田航)と高坂海美(CV:上田麗奈)の実装のみでサービス終了となってしまったのが非常に惜しまれるところです。

閑話休題、81に所属していたころはライブ(「好いとーよ選手権」で知られる5th福岡等)やWebラジオへの出演も幾らかあったのですが、退所後は出演機会が激減しています。
2017年を最後にライブは勿論のこと、『デレラジ』『CINDERELLA PARTY!』『デレステNight』等の配信番組への出演も一度もない状況です。
最近神谷奈緒役の松井恵理子さんが7年ぶりにデレパに出演して驚かれる事象がありましたが、それと同じくらい全ての番組に出演していないということになります。


また、本人のTwitter→X更新頻度も年を追うごとに減少しており、ここ数年は「鈴帆関連の出来事があった時に浮上する」(概ね年1〜2投稿)くらいの間隔です。
加えて他の声優さんからもプライベートでの交友を示唆する投稿がほぼ全く見られない(久々にログインした時に高橋李依さんがリプライを送った+本人がTwitterにログイン出来ない中で難波笑美役の伊達朱里紗さんが近況報告を行ったくらい)ので、アイドルマスターの担当声優陣の中でも、近況を追うことが最も困難な声優の1人と言えるでしょう。

(※現時点での最新のツイート:2023年10月の鈴帆の誕生日に関して。
本人も新規ログインが年1になってしまっていること自体は気にしているようです。
パスワードを失くす等でログインできなくなったことが2回あることを考えると尚更)

番組出演やSNSの更新がほぼ皆無になった背景について、「別名義で企業所属のVTuberになっている」という話もしばしば耳にしますが、本人と明言されたことはないので眉唾程度に留めておきます。
もし仮にそうだとしても、明言することは覆面レスラーが「私の正体は〇〇です!」とリング上で自己紹介をするくらいには野暮なことでしょう。

2.楽曲が2曲しかないことの異様さ

それではボイス実装から約9年が経つにも関わらず、参加楽曲が2曲しかないということが如何に不自然か、幾つかの内容で考えてみましょう。

(1)ブランド内で比べる

上田鈴帆:2曲
大石泉:2曲

周知の事実ですが、シンデレラガールズは総選挙やアニメ等を通して、ボイス付アイドルが後からでも増やせるコンテンツです。
デレマスにおける最新の総選挙であるStage For Cinderella入賞を機にボイスが実装されたアイドル4人(望月聖、ライラ、大石泉、イヴ・サンタクロース)のうち、イヴ・サンタクロースを除く3人に参加楽曲で並ばれています。
この流れでイヴも新曲が追加されるとなると、全員に並ばれるのは時間の問題でしょう。
ソロ等を含め3曲以上の楽曲に参加しているので、デレステ開始段階でボイスが実装済みにも関わらず、最新のボイス実装アイドルに楽曲数で並ばれているのは極めて異様であることは明らかです。

そして何より、この「後発のボイス実装アイドルに楽曲数で並ばれ、抜かれる」という状態が、第6回シンデレラガール総選挙以降ずっと続いているという点も重大なポイントだと思います。
この状態が生み出している問題は、ただ単に楽曲の数に留まりません。
せっかくボイスがあるにも関わらず、交友関係が全く広がらないのです。

※3つのうちボイス付出演はCoCo夏夏夏Holidayだけです

特にデレステでは(昨今の規模縮小で制限がかかりつつはあるものの、)新規楽曲と共に開催されるイベントで、他の歌唱メンバーと親交を深める機会が多々あるのは、皆様ご存知の通りでしょう。
また、それ以外にもコミュへのゲスト出演や営業コミュ、デレラジのミニドラマ等を通して交流の機会が生み出されています。
しかしながら鈴帆はこうしたイベントへの参加が殆どない結果、現時点で第6回総選挙以降にボイスが実装されたアイドルで、ボイス付コミュで交流したことがあるのは的場梨沙のみとなっています。
せっかくボイスが実装されているにも関わらず、楽曲参加の機会がないことからデレステ内での交友関係もなかなか広がらない...という機会損失が続いているのは、もどかしいものがあります。

収録が同録だったのか別録りだったのかだけでも知りたい

(2)他ブランドと比べる

とはいえ他ブランドを主軸にしているプロデューサーさんだと、これだけでは事態の異様さが少し分かりにくいかもしれません。
そこで今回は、CoCo夏夏夏Holiday以降に誕生した他ブランドの誕生時期とも比較してみたいと思います。

  • 2017.08.07: 『THE IDOLM@STER CINDELLA GIRLS MASTER SEASONS SUMMER!』発売

  • 2018.02.07:『アイドルマスター シャイニーカラーズ』発表

  • 2022:12.26:『Project im@s va-liv』発表

  • 2024.03.05:『学園アイドルマスター』発表

おわかりになりましたでしょうか。
最新の楽曲の発売はシャニマスが発表される約半年前。
そこからヴイアライヴのプロジェクト立ち上げどころか、次の新規ブランドである学マスが発表されるまでの約6年間、楽曲参加が一度も無かった
のです。
実にブランド丸1つ分の歴史が抜け落ちています。

そしてもう1つ。
最新の参加楽曲が発売された2017年と言えば、ピンとくる方もいるでしょう。
『アイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズ』のサービス開始年です。
厳密にはCoCo夏夏夏Holidayの発売はミリシタより2ヶ月程後なのですが、ミリシタの歴史とほぼ同期間、1人だけ楽曲を歌っていないという状況が続いています。

このように、「ブランドまる1つ分の歴史が積み重ねられている間、ボイスがあるにも関わらず楽曲参加の機会を逸失した」と考えると、事態の重さが伝わりやすいかと思います。
記事名の「今だからこそ、」の「今」は「楽曲を待っている間にシャニマスと学マスが誕生した」の「今」である訳です。

3.この問題を考える難しさ

さて、この「ボイスがあるのに不自然に見える程歌っていない」という奇妙な状況を考えるうえで、非常に難しいポイントが幾つかあります。
「シンデレラガールズではボイスの有無による格差の方が問題が大きいから、この問題は些細なことにすぎない」と考えられる方もいるでしょう。
「876プロの愛と絵理はもっと待っている」「アルバノクトの展開は?」と考える方もまたいるでしょう。
確かにその件に関しても非常に由々しき事象だとぼくは思っています。

しかしながら、今回に限っては話が本題から大きく脱線しかねないので言及致しません。
(後日別記事で言及の可能性有)
あくまで鈴帆本人の周りで起こっているポイントのみに着目したいと思います。

(1)イベント外楽曲の抜擢もない

昨今のデレステのイベント楽曲は、次回の大型ライブ出演者を中心に歌唱メンバーが抜擢される機会が主となっています。
このためライブへの出演頻度が少ないアイドルへの楽曲が行き渡りにくくなってしまい、そこが負の側面の1つとなってしまっているのも事実です。

しかしながら、シンデレラガールズではイベント楽曲の他にも、総選挙やアニメ、カバー等を通して楽曲追加が為されるケースが多々あります。
一例として、CoCo夏夏夏Holidayで共に歌った十時愛梨、佐藤心に関しても、それ以降のライブやイベントの出演機会こそ少ないものの、カバーや総選挙楽曲を含めて2曲以上の新規楽曲に参加しています。

【参考①】十時愛梨のカバー曲:1曲
(Lost Princessめっちゃ良いよね)
【参考②】佐藤心のカバー曲:1曲
(JewelriesPa004でもう1曲増える予定)

ところが、鈴帆に関してはこうした楽曲追加さえ0です。
カバー曲ですら1曲もありません。
この6年半において、ライブやイベント出演が少ないアイドルでもイベント外楽曲の追加はしばしば見られたにも関わらず、1人だけそうした楽曲の追加すらないのはやはり違和感を覚えるものだと思います。

(2)ボイスの追加自体は複数回ある

一方で楽曲が一切関わらないSSRや自身のメモリアルコミュに関するボイス収録は、この6年半で複数回行われています。
(例:SSR②、メモリアルコミュ5、シンデレラガールズ劇場Extra Stage等)
間隔としては概ね1年〜1年半に1回程度の追加かつ、最新のボイスが流れたのも2022年4月(10thライブファイナル公演 幕間のナレーション)と比較的最近です。
従って「ボイスの収録そのものが全くできないケースには至っていない」ということが伺えます。

ボイス自体はきちんとコミュ5まで収録済み

(3)CV交替が必要な喫緊の事態ではない

2023年3月現在、シンデレラガールズにおける担当声優の交替は、トレーナー4姉妹(CV:藤村歩→佐倉綾音)の1例のみです。
当該事例の交代理由に関しては公式に明言こそされていないものの、流れを追っていくと、

  1. 2019年に藤村さんが無期限休業に入る

  2. それ以降トレーナー四姉妹は藤村さんの復帰を待ちつつ、ボイス収録が無い状況でも登場できるようにした
    (ex:10周年記念アニメ)

  3. 2023年の『U149』のアニメ化により、トレーナー4姉妹のボイスを収録する必要性が出てくる
    (原作では序盤からセリフ付で登場)

  4. 藤村さんの復帰が見込めないため佐倉さんへ交代へ

という背景があったと思われます。

サラッと告知されたトレーナー4姉妹のCV変更
(変更なので代役ではなく交替と思われる)

また、他ブランドにおけるCV交替の事例も、前任の廃業又は事務所からの申し入れと、どうしても交替をしなければならない(=後任を立てないと今後の展開そのものに支障が出てしまう)喫緊の事態があった場合に限られています。
ここで鈴帆本人の環境を見てみると、先述したとおり楽曲こそないもののボイスの収録自体は絶望的では無いですし、春野さんは決して声優を廃業している訳ではありません。
極端な表現を取ると、「降りるも続けるも本人(と運営)の決断に委ねられている」というのが結論です。

4.これからを考える

(1)結局何が原因なのか?

それが分かれば苦労はしません。
というか一介のオタクがそんな事知る術もないでしょう。


仮に眉唾程度に語られている別名義のお仕事絡みであっても、「セリフは録って良いが歌は別名義でしか歌ってはダメ」というある意味では都合が良い良い申し合わせを、バンナムや相手方事務所が受け入れるとは少し考え難いです。

  • そもそも歌「だけ」がダメならバンナムではなく日本コロムビアに何か引っ掛かりがあるのか?

  • 運営も春野さんも長期間棚上げになることを最初から想定していたのか?

  • ここまで棚上げが続いている中で、双方が契約内容の見直しを含めた改善を試みたことはあるのか?

色々な疑問が頭の中で渦巻きますが、その答えがオタクに明かされることはまずないでしょう。
明かされたら明かされたで情報管理の緩さを疑います。
そうした問題はオタクではなく当事者間が解決するものですし、解決したら外部向けにプレスリリースを出せば良いだけとのことです。
結局のところ、真相は闇の中として呑み込むしかないのかもしれません。

(2)オタクに何ができるか?

とはいえこの問題をプレイヤー側から解決する方法自体はあります。
それはシンデレラガール総選挙を通して上田鈴帆に楽曲を歌わせることです。
現時点で最新の総選挙であるStage For Cinderellaであれば、

  1. 予選グループ上位5位入賞

  2. プレイオフ突破→決勝ラウンド上位5位入賞

のいずれかを満たすことが条件となります。
特に予選ラウンドでなら担当アイドル以外にも票を入れることがルール上義務化されていたので、様々なこと(この問題も然り、「どの組み合わせで投票するか」を楽しむかも然り)へ関心を向けるための土壌は今までよりは整っていたと考えます。
実際その目的でグループAの投票枠の1つは鈴帆にしました。

「総選挙で入賞さえすればこの事態は解消できるのでは?」と試みた例

とはいえ次回総選挙の開催見通しが現時点で経っていない+次も同形式でやる保証がないのが、この手段の難しいポイントです。
システムが変わればまた別の考え方をしなければならないでしょうし、手段としてはあくまで参考程度に留めておきます。

おわりに

長々と語りましたが、後続のブランドが2つ誕生したなかで、いつまでもこの問題を棚上げにしておくことは良くないとぼくは考えます。
オタクが知る由もない難しい問題があったとしても、既にブランド1つ分の歌唱機会を丸ごと逸失している中で、99人中1人だけ事態が打開しないことはボイス付アイドルのあり方として健全なのでしょうか。
失った時間は二度と戻ってこないのです。

オタクに出来ることが限られる(というか総選挙以外の手段がない)以上は、バンナムや日本コロンビア、そして春野さんが解決に向けて動きを見せてくれることを待つしかありません。
先にも書いた通り、ボイスの収録自体はできる(=CV交替を決断しなければならない程の喫緊の事情ではない)以上、必ず春野さんが演じる鈴帆のままで問題を解決できる方法があるとぼくは信じています。

2015年のアニメでボイスが実装されたアイドルではいよいよ鈴帆のみを残すこととなったソロ曲に、灘波笑美とのユニット「笑美と鈴帆の爆笑エブリデイ」の楽曲。
今までにない新しい可能性を切り開く、鈴帆にとって2つ目のデレステ発新ユニットと、この6年半の間に待ち望まれていたものは沢山あります。
そうした新しい展開を1日でも早く見届けられることを祈念して、2017年に春野さんが書き置いたとあるツイートと共にこの記事を締め括りたいと思います。

次の楽曲が1日でも早く来ることを信じて

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