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1冊に絞れなかった

色々パタパタしており間が空いてしまいましたが、今日からまたゆったりデーなので朝一番に温泉行ってきました。That's exactly what I need.

新しい仕事覚えながら2ヶ国語もやろうとしはるパワフルさに脱帽です。負けてられへんなあ!

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今回は「一番オススメの本」やねえ…20冊ほど同じくらい好きな本があるので選ぶのがめちゃめちゃ大変でした(歓喜)。結局絞れなかったので2冊紹介します。ちなみに残りの18冊の偏愛リストはこちら↓

カミュ『ペスト』/ 中村文則『R帝国』/ コレット『シェリ』/ 久世光彦『飲食男女』/ 嵐山光三郎『文人悪食』/ 三島由紀夫『午後の曳航』/ 泉鏡花『高野聖』/ アレント『人間の条件』/ 司馬遼太郎『落日燃ゆ』/ドストエフスキー『罪と罰』/ ドストエフスキー『地下室の手記』/ 織田作之助『夫婦善哉』/ ワイルド『サロメ』/ 岡本太郎『自分の中に毒を持て』/ ダンテ『神曲』/ 坂口安吾『堕落論』/ 林芙美子『浮雲』/ 谷崎潤一郎『春琴抄』

ビジネス本は「1度読んで抜き書きして終わり」で湯水の如く読みまくるので、オススメするにはちょっと心許ないかなと。もちろん需要があればまたお答えします。

I recommend that you read these books.

オススメ①林芙美子『放浪記』

上京した途端にフラれ、家も職も男も転々とする主人公(林芙美子)のデビュー作。心身ともにしんどいのに、なにくそ精神でカラリと明るく生きる姿は爽快です。中島みゆきの歌詞のような逞しさとあっさり感が素敵。

「宿命的に放浪者である」

のフレーズは、どこに行っても居場所が器用に見出せない人の励ましの言葉になるはずです。私自身です。

ちなみに小綺麗にまとまった新版より初出の方がドロドロしていて滅茶苦茶おもろいです。しかし上述の「宿命的に〜」は新版の書き出しなので注意。青空文庫のこちらのページからスマホ・PC・Kindleなどで無料で読めますよ〜。

オススメ②三島由紀夫『金閣寺』

三島由紀夫先生の作品は『仮面の告白』が傑作であとは及ばないとか言われたり、『潮騒』だけファッションで読んでSNSで高尚ぶる女子大生()とかいてはったりします。

私としては三島先生の第1冊目に『金閣寺』を読んでいただきたいですね。たぶん頭痛なると思います。貸してほとんど読まれずに返ってきたことがあります。たしかに前半しんどいかもしれませんが、そこを乗り越えれば後半は一気に読んでまうでしょう。そして読み切れば自分の審美眼や思考にダイレクトに影響を及ぼしてくるスゴい作品です。

▼読む度に大事やなと思ったところを折っていった図。繰り返し読んで折り目が三重とかやと自分にとっては超重要な所とすぐわかります。売る気ゼロの本はこうやって毎回汚して読んでます。

あと華麗な文体のバイブルなので、文章力を鍛える写経本としても超オススメ。喉につかえて胸焼けするようなコッテリ美学をお楽しみくだされ!

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次回Mioはんの愛読書もぜひ教えてくださいなー!皆さんのオススメ本もぜひコメントお願いします!



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