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ただ、密室に閉じ込められた50人が、投票で次死ぬ人を決めていく、というもので、さしずめ「狼のいない人狼」か。各人の思想や弁明が渦巻き、次、選ばれて死ぬかもしれない、となったときに人は、というか「自分はどういうふうに装うんだろう」というのを考えながら楽しむ感じ。

恐るべき低予算映画。
ただ、低予算だから無駄が多いのかと言うとそうではなく、リズムや演出はすごくよい。

脚本構成的には、とても三幕構成に沿っているとは思えない。要所要所で特に進展がなく、ただ、緊迫し続けるだけ。それでも面白さを感じたのは、やはりボードゲームのターン感があるからだろうか。

よく、映画などのストーリー作品は「エンディングでカタルシスを得るためだけに、それまでの経過があるんだ」と言われるが、これはどシンプルに最後の展開のためだけにそれまでのやり取りがあったんだな、というところ。どストレートすぎて、嫌う人は多そうだけど、俺は好きだった。

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