サプライチェーンで蟹工船のようなところがあると非難される

ここ10年来、一部のグローバル企業が環境汚染、児童労働、過酷な労働環境を発展途上国の弱い立場の労働者に強いていることが告発記事として見かける機会が増えてきている。

国際機関では21世紀になった頃から課題であり解決すべきとの議論が高まりだし、2010年にISO26000(社会的責任)、2017年にISO20400(持続可能な調達)を相次いで発行、国連はSDGs(持続可能な開発目標)を2015年に定めており、上記のような環境を作らないようにしようとしている。

上記のISOの規格は認証制度ではなく、あくまでガイドラインなので見本を示しているのみに留まっている。調達業務は法人によって違うことが多いので、一定の認証制度という枠組みにはめ込みづらいためと考えられる。

拘束力が弱い一方、ガイドラインの主旨から著しくかけ離れているとメディアなどから厳しい非難を浴びることがあり、これまでも不買運動、株価下落、工場閉鎖などに至ったことすらある。

世の中で一定の倫理観や規範が出来、伝播しつつあることはよく覚えておくべきだろう。

まずはCSR調達として、調達先に無理を強いていないか把握すること。自動車製造業のように重層的なサプライチェーンを構築している業種は大変だろうが、取り組むことが当然視されるようになるだろうと私は想定している。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23857700U7A121C1000000/

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