2020.06.10.研究室会議レポート

こんにちは。M2の佐塚です。
先週の研究室会議レポートで小松が紹介してくれましたが,修士では建築に用いる記述方法(notation)と施工に関する研究をしています。モノを制作する際世の中には図面だったりIKEAにみられる組立図だったり動画だったりと様々なメディアが存在していますが,それぞれのメディアにみられる特性によって制作後の成果物にどんな違いがみられるのか。それを分析する事で施工者が設計者のようにふるまえる新しい記述方法(notation)なんかも生み出せるかもしれない,なんて考えています。
研究やらプロジェクトやらのメモがわりにinstagramを使ってますのでよろしければ。


前置きが長くなりましたが,以下今週の研究室会議レポートです。大柳さんの言い回しを引用すると今週は第一部・第二部ともに充実した発表が多かったです。抜粋して以下に記述します。


第一部では今週もB4による研究室ステッカーデザインプロジェクト 【stk】と,M2の磯野・小松が外部企業と共同で個人的に携わっている実施設計・施工プロジェクトである【ncm】の進捗共有(現場ライブ付き)の発表が行われました。(現場生配信よかったので毎週やってほし。)

実は研究室会議の前日に【ncm】の現場にお邪魔させてもらえて,実際に現場を見学することができました。
ちょうどその日は床に長尺シートをはる日で,全体真っ白になる前の空間と真っ白になりかけみたいな空間をどちらも味わいました。個人的には全体真っ白だと少し味気ない気もしましたが,これから入る家具次第でまたみえが変わると思うので,完成を心待ちにしたいと思います。

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ただ,全体がパキッと真っ白な空間に変化していく一方でサッシは手をつけておらず,茶色いサッシが取り付けられたままだったので,小松にサッシは手をつける予定はないのかと聞いてみました。彼は考え途中だと言う一方で,この【ncm】の現場と,このビルの階段部分とのつながりについて述べていました。このビル内部も全体として白い印象だが階段部分には茶色いサッシが設けられており,現場の印象と結果としてつながっていました。
たしかに,真っ白な空間が少し異空間のように感じられてある場所に猫カフェが浮いているような感覚でなんとなく取り残された気持ちになるのではと思いましたが,あの土地とあの猫カフェを茶色いサッシが緩衝材となってぬるっとつなげており,猫カフェにいったことがないわたし的には「今日は猫カフェにいくぞ!」と意気込んでいく必要がなく気軽に入れそうで試みとしていいなと思いました。


第二部ではB4の小野田,柿島,杉野,関戸,谷嵜,M1の大川,菊地,嶋田,M2の磯野,伊藤,大栁,D3の長谷川が発表しました。

柿島くんの発表の際に部屋の荒れてる感が自分の軌跡なら都市の荒れてる感は〜〜の軌跡,みたいに「スケール」をずらしてみたり「時間」をずらしてみるとよいかもという指摘があって,柿島くんに限らずどのひとも言葉遊びとか連想ゲームとかそういう手つきってやってみると楽しくてやり進めてたらどんどん自分がなにやってるかまとまらない!てなってしまう場合もあるので,なにか自分のルールとか規定する箇所とかを決めて進めていくのがいいかなと思いました。

あと,関戸さんの発表は自分の日々の暮らしを分析してみた,というもので,仮想水とかゴミの量とかで数値的に分析しているのも面白かったし,それに対する自分の気づきとかをインフォグラフィックスのデザインとともにまとめていて興味深かったです。材料のトリップのはなしはM2の十文字の修論とも近く,門脇研内では興味が重なることが多々みられるので身近に色々なはなしをそれぞれの論理軸とか経験軸から意見を出し合える環境はいいなと改めて思いました。

M2,D3はともにかなり内容が深まってきたプレゼンが多く,自分の進んでなさとタスクが浮き彫りになった気がして非常に悲しくなりましたが,あと3回ほどで前期の発表が終わってしまうので,スケジュール管理を徹底して進めていきたいと思いました。

M1はほぼ毎回のようにいま論文の方向性を固めるべきか?もっと視野を広げてみるか?の相談を発表内で受けているような気がするのですが,自分の興味をもとにプロジェクトとかコンペとかいろいろなものに手を出してみた,その結果論文の方向性を固めることができた,みたいなタイプが門脇研には多いと思うので,とりあえずM1のこの時期は自分の軸はありつつもいろんなことに挑戦する期間にするのがいいかなと思いました。この時期だからこその余裕みたいなものもあると思うので。


なお,今週のルームツアーは時間の関係上おやすみでした。
みんなのおすすめ商品とか暮らしの様子とかを知れてとても興味深い試みなので次回も楽しみです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

M2 佐塚

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