―何もなくていいの―
行き先表示のないバスに.
貴方と2人.
不安に包まれるはずの空間だけど.
このまま.
真っ直ぐ前を見つめて.
私は微笑んでいる.
斜め前の少女は 謳うような眼差しで.
希望の言葉を口づさみ.
抱える仔猫に囁いて.
小さな膝にうずくまる仔猫は.
ゴロゴロと喉を鳴らす.
隣の貴方は無邪気な寝息で.
私の肩に温かな生をもつ息遣い.
恐くはないのよ.
行き先の表示なんて 無くていいのよ.
精一杯の情熱を一編一編 心と愛をこめて載せてます🍃🌸正真正銘の詩人になれる後押しと応援があると励みにも糧にもなります❤️どうか宜しくお願いします🌸💖🌸