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デシル分析について

デシル分析は、データを大きさ順に並べ替えた後、等分されたグループ(通常、10個のグループ=デシル)に分割します。これによって、データ集合を上位から下位まで10段階に分類し、それぞれのグループの特性を比較することができます。

1. 分布の偏りと平等性: データが各デシルにどのように分布しているかを把握できます。特定のデシルに集中している場合、分布に偏りがあることが分かります。逆に、均等に分布している場合は平等性が高いと言えます。

2. 格差や不平等の可視化: 所得や教育レベルなどの指標をデシルに分割することで、社会的格差や不平等を視覚的に把握できます。上位デシルと下位デシルとの間の差異を明確に示し、政策立案や社会問題の解決策につなげることができます。

3. 平均や中央値との比較: 各デシルの平均値や中央値を計算し、全体の平均や中央値と比較することで、特定のグループが平均や中央値に対してどのように位置しているかを把握できます。これにより、特定のグループが平均的な状況からどれだけ離れているかが分かります。

4. トレンドの把握: 複数の時点でのデシル分析を比較することで、時間の経過とともに格差や不平等がどのように変化しているかを把握できます。これにより、社会や経済の変化に対応した施策を検討する上で有用な情報を得ることができます。

デシル分析のやり方

1.計算フィールドで顧客ごとの購買金額を出す
 { FIXED [顧客 Id] : SUM([売上])}


2.計算フィールドでデシルを出す

IF[顧客ごとの購買金額] <= {PERCENTILE([顧客ごとの購買金額], .1) } THEN "デシル10"
ELSEIF[顧客ごとの購買金額] <= {PERCENTILE([顧客ごとの購買金額], .2) } THEN "デシル9"
ELSEIF[顧客ごとの購買金額] <= {PERCENTILE([顧客ごとの購買金額], .3) } THEN "デシル8"
ELSEIF[顧客ごとの購買金額] <= {PERCENTILE([顧客ごとの購買金額], .4) } THEN "デシル7"
ELSEIF[顧客ごとの購買金額] <= {PERCENTILE([顧客ごとの購買金額], .5) } THEN "デシル6"
ELSEIF[顧客ごとの購買金額] <= {PERCENTILE([顧客ごとの購買金額], .6) } THEN "デシル5"
ELSEIF[顧客ごとの購買金額] <= {PERCENTILE([顧客ごとの購買金額], .7) } THEN "デシル4"
ELSEIF[顧客ごとの購買金額] <= {PERCENTILE([顧客ごとの購買金額], .8) } THEN "デシル3"
ELSEIF[顧客ごとの購買金額] <= {PERCENTILE([顧客ごとの購買金額], .9) } THEN "デシル2"
ELSE "デシル1"
END


3.この2つの計算フィールド項目を行列に配置します




4.その後自分の見たいように、ラベルをつけたり二重軸にしたり、さまざまなシーンでデシル分析を使ってみてください

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