ちょっと恐かった話

先日、大手通信会社の店頭で
“とある講座”の予約をした。

予約当日、時間通りに受付を済ませるも30分待つ。
ようやく担当だと名乗る方から
「今日はどういったご用件ですか」と聞かれた。

30分前にも、同じ人と同じやり取りをした。

「3時に予約した”とある講座”を受けにきました」
と再度応える。
待たされていたので、敢えて時間も伝えたが

特に気にしていないようだった。

「講座の件ですね、それでしたら〜〜」
と「銀行口座」の話を突然始めた。

ノリノリかつ一生懸命話されていたので
担当だと名乗る方が一息ついた所で
「銀行口座ではなく”とある講座”です」
と伝え、
「コウザ違いですねw」と笑ってフォローしてみたが
「では担当が違うので、お待ち下さい」と言われ

次の瞬間、別のお客様の対応を始めた。

そこから15分程待ち、違う担当者が現れた。
「お待たせして申し訳ございません」
新しい担当者は、まず謝罪をしてくれた。

ホッと胸を撫で下ろす。

予定の時間を過ぎていたので、
1つだけ質問して帰ろうと思った。

新しい担当者は笑顔で話しかける。
「本日は、ロックがかかって操作が出来ないと・・・」

「え?いえ、”とある講座”を受けに来ました」
「ロックはかかっていません」
返答したこちらが動揺してしまった。

新しい担当者は、一瞬、焦った表情をし
先の、担当だと名乗る方を呼ぼうとしたが
遠くに居て、他のお客様と話をしていたので諦めた。

「時間も経ってしまったので、1つだけお願いします」
と伝え、新しい担当者は快く受けてくれた。
データの確認が必要なお願いだったため
また、10分程待った。

新しい担当者は、お願いをパーフェクトに対応してくれた。

念の為、新しい担当者に
「今日は”とある講座”を受けに来ていました」
「契約時に勧められて、3時に予約していたんです」
と伝えた。

新しい担当者は、一瞬、表情を崩したが
「予約をしていても混み具合によっては
 お待ちいただくことがある」と説明した。

最後に参考として”とある講座”の内容について質問し
新しい担当者とのやり取りを終えた。

新しい担当者は出入り口まで見送ってくれた。

ふと、先の、担当だと名乗る方を見てみた
見た目は爽やかで口調もハキハキしていた。

ちょっと恐かった話。

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